くまぷーの海外ドラマblog

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あれこれ見ています。

コールドケース3 第20話 「死刑囚」

2007年11月20日 | コールドケース
94年に少女レイプ殺人の犯人とされ、死刑執行日も3日後にせまったアンドレ・ティブスが、当時担当していたジェフリーズに連絡を取ってきた。
アンドレは当時、被害者の父ラング氏に謝罪するために手紙を書いて家を訪ねたと主張していたが、その手紙を担当のノーマンという巡査に奪われたのだという。そのノーマンが自殺して、多くの事件で隠蔽やでっちあげを行っていたことが明らかになり、自分の事件も調べなおして欲しいというのだ。
事件当時、被害者ケイトは父と一緒に引越ししてきて、その作業員としてアンドレは派遣されていたのだった。逮捕された時、アンドレの靴にはケイトの血が付着しており、ラング氏が事件当時アンドレを目撃したと語っていたことから、証拠は堅いと見られていた。
しかしなおもアンドレは無罪を主張し続けるが・・・

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「Hallelujah」がエンディングのドラマを見るのは4回目。
「ザ・ホワイトハウス3」と、「FBI~失踪者を追え」第1シーズンと、「OC」の第1シーズンの、それぞれのシーズンファイナルのエンディングシーンに使用されていた。
ほんとによく使われるなぁ・・・今回のはジョン・ケイル版だったが、ジェフ・バックリー版がよく使われていた。それぞれの場面が思い出されて、そのうちこの曲を聴くだけでパブロフの犬状態に涙が出てくるようになりそうだ。

それと、死刑囚の執行直前の再捜査っていうエピソードも映画でもいくつかあるが、ドラマだと「BONES」と「クリミナルマインド」、CSIではベガスとマイアミで使われていて「割とよくある」という感じなのは否めない。
それでも毎回「またか」という結末にはならず、それぞれのドラマらしい決着を見せる。それぞれのクリエイターがテーマをどう料理するかの腕の見せ所といったところだろうか。
無実の罪の死刑囚が、そのまま救われることなく執行され、しかし後から真実にたどり着くやるせなさ・・・それが葬儀などのラストシーンに凝縮されていて、非常に「コールドケース」らしい結末だった。

各ドラマで「Hallelujah」と「死刑執行直前の再捜査」をお題にして、それぞれ作ったらどうなるのだろう。
クライムサスペンスだけじゃなくて「グレイズアナトミー」なら?とか。「ボストンリーガル」ならきっとアランが無理やり力ワザで無罪にしちゃうんだろうな。

命を賭して「無実を証明してくれ!」と叫んで、無実で処刑されたアンドレの無念・・・誰一人彼の無罪を心から信じてあげられなかったというのが悲しい。本当はケイトの気持ちに一番近いところにいて、ケイトもアンドレもこれから別の一歩を歩みだそうとしていたのに・・・
無実の人間を死刑台に送っておきながら、それで平気でいられるダナー検事補はジェフリーズに殴られて当然だし、クビになったという結末は当然だ。
ジェフリーズのこぶしもさぞかし痛かったことだろう。

ダナーを演じていたのがメルプレのマイケルというあたりがさらに物悲しさをかきたてるというか・・・マイケル元気でなによりだ。それなりに年とって、若かった時にはそれなりにブイブイな感じだった部分がそぎ落とされて、性格悪そうな部分が強調されていい意味でキャラがはっきりしてきたような気がする。
あんまり昔から見てどっと老けているわけではないのだが、おっさんになって俳優としてちょうどよくなってきたんじゃないかなぁ。
昔の栄光は忘れて頑張って欲しいものだ。


【 脇俳優チェック 】

◆ケイトの父ラング氏 .... Eddie Bowz
妻のStacy Edwardsは「シカゴホープ」のリサ・カテラ役をはじめ、第1シーズン18話「カクテル」で、夫を殺されたとは知らずに犯人と再婚してしまった妻スーザン役その他ブラッカイマー物にも多く出演している。。

◆検事補のダナー .... Thomas Calabro
「メルローズプレイス」のDr.マイケル・マンシーニ役で知られいている。
「新・刑事コロンボ 初夜に消えた花嫁」では、コロンボの甥っ子で刑事のアンディ役を演じていたが、このエピは従来のコロンボからかなりかけ離れていたために評判がよろしくなかった。

◆被害者ケイト・ラング .... Cameron Goodman
「CSI:NY2」10話「マンハッタンキングダム」では、マンハッタンミンクスのローラーダービーの花形選手シーヘイトミーことローズ・ウィルソン役で登場。
「NCIS」第5シーズン7話に登場予定。

◆死刑囚アンドレ・ティブス .... Michael Jace
「ザ・シールド」ではジュリアン・ロウ役でレギュラー。
他に「フォレスト・ガンプ」「PLANET OF THE APES 猿の惑星」「ザ・ファン」などに出演している。

◆引越し業者のウェイン・ネルソン .... Dean Norris
「FBI~失踪者を追え」第3シーズン12話「模範囚の手紙」では悪徳看守オルリー役。囚人ギャング組織のボスのカンザスと組んで、暴動にあわせて失踪者のマックを殺害場所へと連行した。
「CSI:4」11話「地獄の12人」では陪審員のひとりダーハム役で登場していた。一人だけ無罪を主張するクリスにいらついて、ナッツを飛ばしていじめたところ、クリスはアレルギーだったので猛抗議されてかえって場が荒れてしまったのだった。
「ミディアム」第1シーズン14話「無罪と有罪」では、「正義の番人」から冤罪の申し立てがあったバトラー事件を担当したリッキー刑事役で登場していた。
「NIP/TUCK」第4シーズン4話、「グレイズアナトミー」第3シーズン15、16話、「ザ・ユニット」第3シーズン1、2話など、これから時々見ることになりそうだ。

◆ケイトの友人バービーの現在版 .... Samantha Quan
「クローザー」第1シーズン10話「尽くしすぎた男」では、サンチェスと一緒におとり捜査をしかけた私服警官。本当は彼女が娼婦役の予定が、相手がダットン家のゲイ息子デブリンだったため、サンチェスが誘惑して買春容疑で逮捕したのだった。
「CSI:NY」第1シーズン7話「雨のチャイナタウン」では、チャイナタウンの銀行の女性支配人ジョアン役で登場。彼女はわが子を人質にとられて強盗に協力させられていたのだった。
「ミディアム」第1シーズン14話「無罪と有罪」では、冤罪事件を再捜査させる活動をしている「正義の番人」の一員デボラ役で登場していた。
「名探偵モンク2」9話「容疑者はチンパンジー」でチンパンジーの調教師役。映画「10日間で男を上手にフル方法」ではケイト・ハドソンの友達ローリー役。

◆ネルソンの娘フェイス .... Lori Rom
「Dr.HOUSE」第1シーズン5話「疑惑」では、シスターオーガスティンの手のひらの傷を「聖痕みたい」と言った、シスターパイアス役で登場。
「CSI:3」11話「殺しのレシピ」では、殺人現場となった五つ星レストラン「ド・ブレフ」の受付係役。
「CSI:NY3」3話に登場予定。

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3 コメント

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予言者ですか?! (紫熊)
2007-11-21 21:08:04
昨夜の「クリミナルマインド」もエンディングで使ってましたね・・・
この記事読んでたから、「ええええええええ~~~~」って感じでした。

「無実の罪で死刑執行」もかぶってましたよね
クリミナル~の時も泣いたなぁ・・・

このテーマ(お題?)でのそれぞれのテイスト、確かに見比べたいかも。

マイケル、遠くから映してるとあまり年とった感はなかったけど、アップになると・・・(苦笑)
ますます「いけず」に磨きがかかりましたね
こうして見ると、メルプレメンバーではキンバリー大出世ですよね
Unknown (tomo)
2007-11-21 21:29:08
死刑後も捜査するパターンて初めて見ました。真犯人を見つけても見つけられなくても、無実の人間が命を奪われるのは後味が・・・(*_*)
クリミナルマインド・・・見逃した。再は土曜日φ(。。;)メモメモ
メルプレのマイケル、好きだったなあ。(^^)
Unknown (とむ)
2007-11-26 19:10:53
死刑執行直前にアンドレが「最初から真実を話していた」と言ったのがどうにもやるせなかったです。
そして葬儀のシーン。アンドレはジェフリーズに感謝した…のか、な?

クリミナルマインドとのかぶりは言われて初めて気づきました。確かに比べると面白いですね。(^-^)

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