くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

「クローザー2」 第9話「神の選択」

2007年12月04日 | クローザー
通報を受けて病院にかけつけたダニエルズとガブリエルは、ERで「息子を医者に殺された!」とメリッサ・ラングズナーという女性の訴えを聞く。しかし病院側は頑なに協力を拒否し続けたため、ダニエルズは現場を事件現場扱いにしてブレンダを呼ぶ。
ブレンダも、そしてポープも病院側の態度に不信感を抱き、特捜班が医療ミスかもしれない事件を扱うことになる。しかし担当ドクターの事情聴取で「メリッサはミュンヒハウゼン症候群の疑いがあるとカルテにも書かれている」と言われ、学校や元夫の家族も締め出すようなメリッサの子育てぶりに疑惑が生まれる。
さらにメリッサには夫の死後新しい恋人がいて、元夫の財産目当ての疑いまで浮上するが、新恋人のジェイソンとはすでに別れていることがわかった。
そんな中、殺人課から「連続殺人事件が発生したので特捜課は協力するべき」と言われ、ポープから捜査の打ち切りを指示されるが・・・

--------------------------

毎回IMDbでキャストの名前のチェックをしてるのだが、「クローザー」のトップページ非常にかわいい少年の写真があって、これはいつのエピの写真なのだろうかと思っていたのだが、今回のエピで出てきたタイラーくんだったのか。まぁなんというホレイショが好きそうな子(違)。
・・・とか思ったら、この子は別の写真を見るとこんな感じ・・・。ええええ、別人!
何年もたって、成長で顔が変わったとかそういうわけでもないからすごい。子役にしてこの演技力。

今回の邦題はなかなかスバラシイ。
神が不起訴という運命の選択をしたばかりに、更なる悲劇が・・・っていう意味かと思ったら、「神」は「自らを神と思い上がって、人の命について安易に決定と選択を行う医師の傲慢さ」を指していたのだな。
こういう、後から「なるほどー」と思うような邦題で、原題もひっかけてたりすると最高なんだけど、実際はぱっと見でネタバレ感ありありだったりする邦題をつける番組もあったりするから・・・
予告編と邦題については、LaLaTVは結構質が高い。見ても翌週の内容が予想できないようなつけ方をしてくれるのが一番だ。

その邦題にしても、最後の最後までその意味がわからないという、謎解きの難解な面白さが今回は出ていた。ブレンダと一緒に「メリッサはミュンヒハウゼンなのか、それとも真に子供を愛しているのか」と迷い疑いながら見てしまった。
どうも今回、ブレンダとダニエルズ以外は「うちの女どもはしゃーねーなぁ」と思って仕事をしていた節が感じられる。最初にダニエルズが暴走した時のガブちゃんの顔ったら。「女同士で同情して困ったもんだ」みたいな空気があった。
ポープもいったんは同調したものの、結局テイラーに突き上げ食らって軌道修正、その温度差が不起訴への道筋をつけてしまったようだ。
それであんな悲惨なラストがあったにしても、今回出てきたガーネット検事やポープは寝覚めが悪くなるほどの責任を感じたりはしないのだろう。ブレンダにとっては大いに後味の悪い事件になってしまった・・・
真実は時にあまりに残酷だ。

それでも冒頭のカップル登場!からキレるダニエルズ → キレるブレンダ → キレるポープという「ホップステップ大陪審」には笑ってしまった。まさかポープまでキレるとは・・・
あの病院管理者のピアースは人をキレさせる天才だな。あんなのを広報担当にしておいたら、ムダに敵をせっせと作ってくれそうだ。ああいうおっさんは、ブレンダから「センキュー」でにっこり乗り切るコツを学んでおいた方がいいと思う。

ところで。先週金曜日放送していた「ボストンリーガル」の9話「それぞれの思惑」にダニエルズが出演していたが、彼女・・・実は気合入れると相当色っぽかったのですね。
アランとデニーを完全悩殺していて、もう・・・アンジェリーナ・ジョリーもまっつぁおな肉感的ドクターを演じきっていたのだった。
そりゃガブちゃんもやられちゃうわけだよ。
1stはいるんだかいないんだかわからなかったダニエルズの、あの存在感・・・
今回の冒頭のドレスのせくすぃなこと。調子に乗って「競争」とかして迷ってるガブちゃんじゃあ、ふられるね。あれは遅かれ早かれふられるな。
タオの栗饅頭をかけてもいい。

まぁガブちゃんは・・・フリッツみたいに、ブレンダの添え物としてほんのちょっと出てくるだけの存在で納まる男ではないからね。(おい)


【 脇俳優チェック 】

◆ニッキーの母親メリッサ・ラングズナー .... Deirdre Lovejoy
オフィシャルサイトあり。
「FBI~失踪者を追え」第1シーズン9話「アメリカのアラブ人」では、ローズ病院の管理者ピーターソン役で登場。インターンのアンワー・サミールが無断欠勤したが、911以後J1ビザで入国しているアラブ人の無断欠勤は通報することになっていたためにその勤めを果たした女性。
「NIP/TUCK」第3シーズン9話「ハンナ・テデスコ」では、タイトルになっている名前の少女ハンナの母でシングルマザーのアリー役。ハンナが遊園地で顔の皮膚を失う事故に遭ったため、病院で知り合ったイラーナの娘の皮膚を移植したいと依頼してきたのだった。
「コールドケース5」10話に登場予定。

◆病院の管理責任者ハワード・ピアース .... Anthony Heald
「ボストンパブリック」では教頭の「ナチ」ことスコット・グーバー役でおなじみ。
「ザ・プラクティス」では第4シーズンにクーパー判事で登場していたが、「ボストンパブリック」第2シーズンからもクーパー判事役(「ザ・プラクティス」とはファーストネームが違うので、別人というよりパラレル)でゲスト出演するという、ケリーものドラマに渋い色を添える俳優さんだ。
「NUMBERS」第1シーズンパイロットでは、チャーリーの数学的説明にクレームをつけたドンの上司役で登場。しかしポケットの宝くじをチャーリーに見つけられ、論理的にやり込められてしまう。
「NCIS」第2シーズン17話に登場予定。

◆担当ドクターウッズ .... Paul Hipp
「CSI:NY2」22話「奪われた家族」では、エイデンが追っていた連続レイプ殺人犯DJプラットの弁護士マメット役。
「CSI:マイアミ3」18話「配達された悪意」では、かつてサラ・パイパーのビデオを出していたAV会社の社長役で登場していた。
「ER」第8シーズン最終話「閉鎖」から「ER」第9シーズン1話「災害」の天然痘クリフハンガーで、夫婦でER内に来ていたためにER封鎖の煽りをくって外に出られなくなったクレイグ夫妻の夫を演じている。
他に「フェイス/オフ」「リーサルウェポン3」などに出演。「FBI~失踪者を終え5」5話に登場予定。

◆ガーネット地方検事 .... James Patrick Stuart
オフィシャルサイトあり。
今回ブレンダの希望を打ち砕いたガーネット検事補だが、今後も何回かお目にかかることがあるようだ。ブレンダの天敵がまた増えてしまった。
「ミディアム2」7話「審判のとき」では死体なき妻殺害の容疑をかけられた男スティーブン・ガーナー役。財産目当てで結婚したが、妻の父もまんまとだます口のうまい男。ジョーが陪審員をすることになってアリソンが事件をはずされてしまうのだった。冒頭の「服を脱ぐと年収が倍になりますよ」と持ちかける夢のシーンが印象的。
「CSI:科学捜査班」に、第4シーズン7話「24時間の猶予」以来弁護士役で時々出演しており、最近では第6シーズン6話「神の子」でジョアンナ事件の被告側弁護士として登場していた。
「宇宙空母ギャラクティカ」では天才少年ドクタージーの2代目役として4話目から登場している。当時は「Patrick Stuart」とクレジットされていて、こんなにかわいらしかった
60年代に、「A Summer Song」(全米7位)や「Before And After」(全米17位)などのヒットががあるイギリスの男性デュオ「チャド&ジェレミー」のChad Stuartの息子。

◆メリッサの亡き夫の父 .... John Bennett Perry
「フレンズ」のチャンドラーことマシュー・ペリーの父。確かに面影が。
「フレンズ」には第4シーズン18話「レイチェルのセクシードレス」に、レイチェルの当時の恋人ジョシュアの父役で登場していたので、チャンドラーとの絡みのある場面はなかったが、映画「愛さずにはいられない」ではマシュー演じるアレックスの父親役を演じている。
「ザ・ホワイトハウス2」22話「決断の時」では、ランディンハムの死で閉じこもる大統領が去就を明らかにしないため、冒頭レオに対して不安を言い募る下院議員ウェイクフィールド役で登場している。

◆メリッサの亡き夫の母 .... Pat Crowley
1950年代から活躍している女優さんで、1954年ジンジャー・ロジャース主演のコメディ「Forever Female」でゴールデングローブ賞の新人賞を受賞している。
「フレンズ」第4シーズン18話「レイチェルのセクシードレス」ではジョシュアの母役で、今回同様John Bennett Perryの妻を演じていた。
他に「チャームド 魔女三姉妹」「ビバリーヒルズ青春白書」などにゲスト出演がある。

◆メリッサの恋人ジェイソン・ヒギンズ .... Cameron Dye
「CSI:NY2」14話「釘づけ」では、ギターショップの店主ラニヤン役で登場。
「コールドケース」第1シーズン18話「カクテル」ではメル・デイヴィス役。メルは冒頭、ミレニアムの年の新年の誓いで「家庭を築きたい」と言っていたが、それは実は親友の妻スーザンを略奪してまで築きたかったものだった。
「CSI:4」第6話「埋められた秘密」で、グリッソムが出張鑑識したジャックポットの町の兄弟保安官の弟のほう、リーランド・ブルックスを演じていた。
また「ヤングスーパーマン」で悪徳刑事フェラン役でも登場。
私生活では、「セックスと嘘とビデオテープ」でデビューし「プリティウーマン」でジュリア・ロバーツの娼婦仲間を演じていたLaura San Giacomoと結婚したが、8年間の結婚生活で離婚。

◆担当医師サンズ .... Michael Kostroff
メリッサ役のDeirdre Lovejoyがレギュラーの、HBOの「THE WIRE」(日本未放映)にサブレギュラー出演していた。(放送は2002~2004の5シーズンで終了)
「ボストンリーガル」第2シーズン8、12話に登場予定。
舞台俳優でもあり、「プロデューサーズ」「レ・ミゼラブル」のツアーキャストとして各地を回っていた時に、家族に出した裏話的メールを本にして出版している(英語のペーパーバックのみ)。
Letters from Backstage: The Adventures of a Touring Stage Actor

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« BONES2 第9話 「届かぬ地中... | トップ | 「アグリーベティ」第10話... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (道産子)
2007-12-05 22:23:24
母親役の人ターミネーターのリンダ・ハミルトン風なんだけどちょっと違うな~。って思っていたのですが、別人でしたね。
センスのいい邦題で結末分からないのがいいですよね。WATとかでは結論分かっちゃうような邦題結構ありますしね。

Unknown (くーみん)
2007-12-06 09:14:10
>「WAT」
NHKのセンスが問題ですね。

ガブちゃんとダニエルズ、カップルシーンが増えてきましたね~。
ダニエルズの私服は素敵です。
ガブちゃん、女に関してセンスがいいと誉めてあげたいが・・・、今後が気になるところです(笑)。

エンデイングは、きっと何かあるなと思いつつ見ていましたが、期待を裏切りませんでしたね。
さすがです。

>天敵
部下たちが「ブレンダ組」になってしまったので、ガブちゃんの存在がちょっと薄まっちゃった気があるんですが、これからもきっと楽しませてくれるでしょう(期待)。
まずはダニエルズとの破(以下自粛^^;)。

先日、メルローをはじめて飲みました。
おいしかった==☆
Unknown (とも)
2007-12-11 19:56:14
「THE WIRE」最後の5シーズンは来月から。まだ終わってませんよ\(^0^)/日本でもジェイコムで1シーズンが見れるみたいですね。
Unknown (Unknown)
2022-07-26 01:53:08
Münchausen syndrome by proxy, 代理ミュンヒハウゼン症候群では? ミュンヒハウゼン症候群は自ら詐病する疾患だと思いますけど。

コメントを投稿

クローザー」カテゴリの最新記事