年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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JR豊肥本線内牧駅:『いまきん食堂』   1910年創業 100年続く食堂で1時間待っていただく「あか牛丼」

2018-01-20 22:12:18 | 九州・沖縄
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6年ほど前に地域活性化の商品として開発されたという「あか牛丼」
それがネットやメディアで火が付き、今では2時間待ちも当たり前だそうで…
ゴールデンウィークなどでは5時間待ちになったこともあるのだとか



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そんなことを耳にすると食べてみたくなるのが性と言うものでありまして…
阿蘇の麓にある内牧温泉へとやって来ます
温泉街の一角にある『いまきん』ってお店が目的であるのですが、12:00前に着いた時点で既に30組ほどが待たれているとのことでありましたので、近くにある漬物屋さんがやってる無料休憩所で時間を潰します


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1階には6テーブルとカウンター4席ほど
そして、ワタシが案内された2階にはこたつが7つ置かれていまして…
これだけ多くのお客さまであるにもかかわらず、親しみある接客とともにホッコリとした気分になれるお店であります


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これが話題の「あか牛丼」
無料休憩所にいた店員さんから教わった通りに、メニューにはない〝大盛り〟をプラス100円でいただくことといたします
大盛りとは言えお肉の量が増える訳ではなく、増えたご飯がおいしくいただけるようにと温泉玉子が二つ乗せられます
ご飯とお肉の間には大根と水菜の浅漬けが挟まれていて、そのさわやかな歯ざわりと程よい塩味が良いアクセントとなっていますし、濃すぎることのないタレととろける温泉玉子の黄身が合わさることでの 円やかなコクを楽しむことができるのであります
そしてメインとなるあか牛は、脂身が少ない赤身でありながらも固く締まることがなく、さっぱりとした味わいであることから飽きることなく最後までいただけますね


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今では「あか牛丼」を目的とした観光客向けのお店のようになっていますが、元々は地元の方に愛される食堂であったのでしょう
あか牛のお料理以外に、うどんやチャンポンなど昔ながらのの商品もあって…
漬け物屋さんの店員さんが昔よく食べていたという「チャンポン」をいただきます
「しょうゆ味のスープにたっぷりの野菜が乗っていておいしいんですよ」との言葉通りに、すっきりとした飽きがこないスープにキチンと炒められた野菜が乗っていますし、お店のオリジナルだという麹胡椒を勧められるがままにスープに溶かしてみると、麹の甘みの後から唐辛子の辛味が広がって、これまたひと味変わっておいしくいただけますね



そんなお料理のおいしさも然ることながら、接客を担当してくださった女性のフレンドリーなもてなしが好感持てるものでありまして…
彼女に会うためにも再訪したいお店でありました



【いまきん食堂】
熊本県阿蘇市内牧366-2
0967-32-0031