【前回の続きです】
遠くに見える稜線から太陽が顔を出す。
それと同時に空と海が、一瞬にして朱に染まる。
波に反射した光が1本に繋がり、海上に道が続いてるかの様に見えた。
「2人に、どうしてもこの、素晴しい風景を観せたかったんだ…どう?感想は?」
「寒ィ。」
「眠ィ。」
「……あんた達ねェ………日本人なら風雅を解する心を持ちなさいよォォーーー!!!!!」
午前7:20――旅行2日目の朝は、日の出と、ナミのこの絶叫からスタートした。
11月28日 書いた人:ゾロ
「だぁっでよォ~~!!寒ィぼんば寒ィんだがらじょうがね~だろ~~!?もう1時間ばづっ立っでで…ふっっ…へ…へーーくっしょん!!!……俺どう死じぢまうよう~~~!!」
ガチガチ歯を鳴らしながらルフィが零す。
口から白い息立て続けに出して、鼻水垂らして時折くしゃみまでして。
然もありなん、ベッドで爆睡してた俺とルフィは、往復ビンタで言葉通り叩起された。
時刻にして午前6時、未だ空が群青色してた頃に、だ。
寝惚けた頭で今一反撃の台詞が思い付けず、訳解んねェままに着替えさせられ、ルフィと2人、引き摺られる様にして海の前まで連れて来られた。
漸く状況が解って来て理由を問えば、「海に日の出る瞬間を2人にも観せたかったから」なんてほざきやがった。
それからナミの言うベストスポットの、この灯台の在る桟橋の上で、冷たい海風まともにくらいながら待つ事約1時間………漸く拝めた時の感想は「美しい」とか「素晴しい」とかよりも、敢えて言うなら「ほっとした」だ。
「こんな光景、内地に住んでる人間にとっては、中々お目にかかれないんだから、ちゃんと目の中焼き付けておかないと!……そだ!ルフィ、カメラは!?」
「お、悪ィ!忘れたv」
「馬鹿ーーー!!!!あんた一体何しに此処まで来たワケーーー!!!?」
「いやだから俺達、自分の意志で此処まで来たんじゃなくて、てめェに拉致られて居るんだろが。」
「何よゾロ、その如何にも迷惑そうな口振は??」
「事実、迷惑だっつってんだ。昨夜は10:30まで散々引き回された挙句、寝たのは0時近く。そして今朝6時に叩起されたんだぞ?お前の辞書に『労り』って言葉は載ってねェのかよ?」
「載ってるわよ。ただ、あんた達相手にそれ出すと、付上るだろうから見せない様にしてるだけ。」
「毎回付上ってんのはてめェの方だろ冷血魔女!!!」
「寝たのが0時で起きたのが6時なら、成人の平均睡眠時間にちゃんと達してるんじゃない。あんた、普段寝貯めしてんだから、ちょっと位削っても差し障り無いわよ、きっと。」
「金と違って睡眠は貯めらんねェだろがバカヤロウ!!!」
「よー、ぞろぞろ戻らねェ??ごのままづっ立っでだら、全員札幌雪祭の氷像みだぐなっぢまうっで!!」
腕を擦って足を踏み鳴らしながらルフィが言う。
身に沁みて寒いんだろう。
そりゃそうだ、こいつが着てんのはどう見ても秋物の、丈の短い赤ジャケット。
長崎は東京より南に在るって聞いて、「じゃあ、あったけェ所だな♪」っつって上着それしか持って来てねェんだから…まったく馬鹿っつうか阿呆っつうか。
「そうだな。目的も果した事だし、帰って寝直そう。」
「俺は寝ながらTVを観よう!」
「寝直してどうすんのよ!?これから朝食でしょ!?」
「そうか朝食!!!よし直行だ!!1分で現場に急行するぞ!!!」
「あ!ちょっとルフィ!!…行っても朝食券持ってかなきゃ駄目だってばァーーー!!!」
「言っても無駄だ。あいつが走り出したら誰にも止められねェ。」
…と思ったが、桟橋途中で足を止めちまった。
ああ、成る程、橋に繋留されてる船観てんのか。
珍しい大型の木造帆船、ガキみてェに目をキラキラさせて眺めてる。
先刻、ナミとしてた会話を思い出した……
――ナミ!!ナミ!!このでっけー船は何だ!?海賊船か!!?
――それは『観光丸』って言う、江戸時代の長崎海軍伝習所の練習艦を、忠実に再現した物よ。……あんた帆船なら皆『海賊船』だって思い込んでんじゃないの?
――でっけェェなァァ~~~!!乗りてェェェ~~~~!!!
――乗れるわよ?しかもそれはパスポートで!
――本当か!!?じゃあ、そく乗ろうぜ!!!今日はパスポート使っても良いんだろ!!?
――悪いけど、今日の予定には組み込んでないの。明日、帰る前に乗ろ♪
――えええええ~~~~~~~~~~!!??
「……よっぽど好きだったんだな、船が。」
「前に海賊になって、乗ってた事有るんだって。」
「…………海賊???」
「夢の話よ!……まともに相手したら馬鹿見ちゃうわ。」
妙に険有る顔してナミが言った。
『海賊になって乗ってた』??……全然意味解んねェよ。
俺達が追いつくまで、ルフィはひたすら船を観ていた。
追着いた所で漸くゆっくりと先へ歩き出す。
歩き出してからも、何度も何度も振返って観る。
「…俺達が乗ってたのと違うな。あんなでっけーヤツじゃなかった。どっちかってーと、オレンジ広場の前に在るヤツのが似たタイプだ。」
独り言の様に言う……何のこっちゃ?
それ聞いてまたナミのヤツは、表情険しくしやがるし。
何だ何だ?俺が見てねェ内に何か有ったのか??
すっかり日が昇っちまって明るくなった海沿いを3人して歩く。
左側には城かと見紛う豪奢な建物――『ホテルデンハーグ』っつうらしい――が、在った。
大海原を目の前にして建つ赤煉瓦の城…中々高級そうだ。
朝日に照らされた静かの海。
鳥が囀る好天気。
…日頃の行いが物言ったか?
「残念だけど、多分夜には天気が崩れるわ。」
「え!??こんな晴れてんのにか!??」
「雲殆ど見えねェじゃねェか。」
「絹雲が出てる……『朝焼けの美しい日は雨、夕焼けの美しい日の次の日は晴』、あまり綺麗な朝焼けの見えた日には注意した方が良いのよ。」
「へ~~??成る程な~~~???」
ちっとも成る程な顔でなくルフィが感心する。
まァ、正直俺にも良く解んねェ。
ナミの天気を読む力は並じゃねェ。
天性の勘…最早超能力と呼んで良いんじゃねェかとすら思う。
お陰でガキん頃から俺やルフィは、殆ど雨雪に濡れる事無く育って来れた。
手の付けらんねェ暴力女だが、人間誰しも取り得は有る。
煉瓦と石畳に伸びた影を引連れ、閑散とした朝の港街を歩いてく。
宿に戻る途中で、間の悪い事に『朝市』にぶつかっちまった。
港街の1店舗裏に設えたそれは、小規模ながらもそれなりに賑っていた。
…って何でテーマパークで『朝市』開いてんだよ!?
蒲鉾すり身揚げ明太ちゃんぽん皿うどん中華街菓子に佃煮といった長崎の地の物が大集合といった体だ。
それ以外に此処の名物の焼き立てパンやチーズまで揃えてやがる。
これだけの豪華ラインナップ目にしたとあっちゃ、主にルフィが黙っちゃいねェだろう。
そう思った時には、既に試食求めて集ってやがった。
…ったく馬鹿食いチャンピオンがっっ。
気付けばナミまで行ってやがるし…まァ行くだろうとは思ってたけどな。
暫くかかりそうなんで、朝市開いてる店の後ろ…一際豪華絢爛、存在感出し捲りな建物の前の花壇座って待ってる事にした。
…って此処ひょっとして、昨日茶を飲んだホテルじゃねェか?
確か『ホテルヨーロッパ』っつったか…サンタクロースが窓貼り付いてる様な、派手なデコレーションしてたお陰で覚えてた。
ルフィの奴がこの貼り付いてるサンタ見て、袋持ってないからむしろ泥棒みたいに見えるよな、なんて笑ってたっけな…。
朝市は、獲れ立て生牡蠣をその場で焼いて食わせるコーナーも設けてたりして、それなりに『市』っぽく見えた。
っつかテーマパークで水産物売ってるって、凄ェギャップ感じねェか?
前に海が在るからか、ねェ~……そういや、日の出前から漁船が沢山海出てたな。
ルフィは嬉しそうだ、出てる端から端まで試食し捲ってる、よく追ん出されねェもんだ。
ナミはナミで外の市どころか、開いてる店ん中まで入って土産物色してやがる。
………おい……何時までかかるんだよ…?
頼むから早く帰らしてくれよ…。
いいかげん痺れ切らして、呼びに行こうか悩んでた所で、漸くナミが戻って来た。
「買っちゃったv甘鯛に鰯の蒲鉾、いか明太。長崎はやっぱり海産物の宝庫よねェ♪サンジ君が来てたら泣いて喜びそう♪」
「……楽しまれた様でよござんしたな。」
「本当!運が良かったわァ~~♪朝市って期間限定、それも日・月しかやってないんだって!しかもコテージに有ったサービス券持ってったら、ヒジキ只で貰っちゃったし♪」
「…おい、待てよ。サービス券持って来てたって事は……てめ!!最初から寄る予定で人此処まで誘導しやがったな!!!?」
「あ、バレちゃった?ゴメンゴメンv怒んないで~~vv」
サービス品貰ったのが余程嬉しかったのか、マジ怒りしてる俺を気にもしねェで、機嫌良く頭イイコイイコして来やがる……っとに魔女めがっっ。
ルフィはルフィで未だ戻って来ねェ。生牡蠣焼いてるトコ、涎垂らして貼っ付いたままだ。
多分財布も持って来なかったな、貼っ付かれた奴も気の毒に…。
迷惑懸け続けるのも悪ィから引張って来るかとナミに聞いた。
したら「ルフィ!!早く行かないと、朝食全部、他のお客さんに食べられちゃうわよーーーー!!!」と怒鳴った。
その一言を聞き、即効ルフィが戻って来る。
天候だけでなく人心まで…まったく大した掌握術だよなと恐れ入った。
【その18に続】
写真の説明~、スパーケンブルグ地区、『観光丸』船着場桟橋より写した、日の出の写真です。
晴女なのか、私が今迄撮った写真、殆ど晴ばっかなんですよね…。(良く一緒に行く友人は、雨女所か嵐女ですが…)
朝市、期間限定と出てましたが、ひょっとしたら大抵の土・日・月(期間によって曜日変更有、詳しくは泊ったホテルに置かれた『ハウステンボス・ステイ・ブック』参照の事)に出てるかも…スパーケンブルグ地区『シーブリーズ』裏で開いてます。
遠くに見える稜線から太陽が顔を出す。
それと同時に空と海が、一瞬にして朱に染まる。
波に反射した光が1本に繋がり、海上に道が続いてるかの様に見えた。
「2人に、どうしてもこの、素晴しい風景を観せたかったんだ…どう?感想は?」
「寒ィ。」
「眠ィ。」
「……あんた達ねェ………日本人なら風雅を解する心を持ちなさいよォォーーー!!!!!」
午前7:20――旅行2日目の朝は、日の出と、ナミのこの絶叫からスタートした。
11月28日 書いた人:ゾロ
「だぁっでよォ~~!!寒ィぼんば寒ィんだがらじょうがね~だろ~~!?もう1時間ばづっ立っでで…ふっっ…へ…へーーくっしょん!!!……俺どう死じぢまうよう~~~!!」
ガチガチ歯を鳴らしながらルフィが零す。
口から白い息立て続けに出して、鼻水垂らして時折くしゃみまでして。
然もありなん、ベッドで爆睡してた俺とルフィは、往復ビンタで言葉通り叩起された。
時刻にして午前6時、未だ空が群青色してた頃に、だ。
寝惚けた頭で今一反撃の台詞が思い付けず、訳解んねェままに着替えさせられ、ルフィと2人、引き摺られる様にして海の前まで連れて来られた。
漸く状況が解って来て理由を問えば、「海に日の出る瞬間を2人にも観せたかったから」なんてほざきやがった。
それからナミの言うベストスポットの、この灯台の在る桟橋の上で、冷たい海風まともにくらいながら待つ事約1時間………漸く拝めた時の感想は「美しい」とか「素晴しい」とかよりも、敢えて言うなら「ほっとした」だ。
「こんな光景、内地に住んでる人間にとっては、中々お目にかかれないんだから、ちゃんと目の中焼き付けておかないと!……そだ!ルフィ、カメラは!?」
「お、悪ィ!忘れたv」
「馬鹿ーーー!!!!あんた一体何しに此処まで来たワケーーー!!!?」
「いやだから俺達、自分の意志で此処まで来たんじゃなくて、てめェに拉致られて居るんだろが。」
「何よゾロ、その如何にも迷惑そうな口振は??」
「事実、迷惑だっつってんだ。昨夜は10:30まで散々引き回された挙句、寝たのは0時近く。そして今朝6時に叩起されたんだぞ?お前の辞書に『労り』って言葉は載ってねェのかよ?」
「載ってるわよ。ただ、あんた達相手にそれ出すと、付上るだろうから見せない様にしてるだけ。」
「毎回付上ってんのはてめェの方だろ冷血魔女!!!」
「寝たのが0時で起きたのが6時なら、成人の平均睡眠時間にちゃんと達してるんじゃない。あんた、普段寝貯めしてんだから、ちょっと位削っても差し障り無いわよ、きっと。」
「金と違って睡眠は貯めらんねェだろがバカヤロウ!!!」
「よー、ぞろぞろ戻らねェ??ごのままづっ立っでだら、全員札幌雪祭の氷像みだぐなっぢまうっで!!」
腕を擦って足を踏み鳴らしながらルフィが言う。
身に沁みて寒いんだろう。
そりゃそうだ、こいつが着てんのはどう見ても秋物の、丈の短い赤ジャケット。
長崎は東京より南に在るって聞いて、「じゃあ、あったけェ所だな♪」っつって上着それしか持って来てねェんだから…まったく馬鹿っつうか阿呆っつうか。
「そうだな。目的も果した事だし、帰って寝直そう。」
「俺は寝ながらTVを観よう!」
「寝直してどうすんのよ!?これから朝食でしょ!?」
「そうか朝食!!!よし直行だ!!1分で現場に急行するぞ!!!」
「あ!ちょっとルフィ!!…行っても朝食券持ってかなきゃ駄目だってばァーーー!!!」
「言っても無駄だ。あいつが走り出したら誰にも止められねェ。」
…と思ったが、桟橋途中で足を止めちまった。
ああ、成る程、橋に繋留されてる船観てんのか。
珍しい大型の木造帆船、ガキみてェに目をキラキラさせて眺めてる。
先刻、ナミとしてた会話を思い出した……
――ナミ!!ナミ!!このでっけー船は何だ!?海賊船か!!?
――それは『観光丸』って言う、江戸時代の長崎海軍伝習所の練習艦を、忠実に再現した物よ。……あんた帆船なら皆『海賊船』だって思い込んでんじゃないの?
――でっけェェなァァ~~~!!乗りてェェェ~~~~!!!
――乗れるわよ?しかもそれはパスポートで!
――本当か!!?じゃあ、そく乗ろうぜ!!!今日はパスポート使っても良いんだろ!!?
――悪いけど、今日の予定には組み込んでないの。明日、帰る前に乗ろ♪
――えええええ~~~~~~~~~~!!??
「……よっぽど好きだったんだな、船が。」
「前に海賊になって、乗ってた事有るんだって。」
「…………海賊???」
「夢の話よ!……まともに相手したら馬鹿見ちゃうわ。」
妙に険有る顔してナミが言った。
『海賊になって乗ってた』??……全然意味解んねェよ。
俺達が追いつくまで、ルフィはひたすら船を観ていた。
追着いた所で漸くゆっくりと先へ歩き出す。
歩き出してからも、何度も何度も振返って観る。
「…俺達が乗ってたのと違うな。あんなでっけーヤツじゃなかった。どっちかってーと、オレンジ広場の前に在るヤツのが似たタイプだ。」
独り言の様に言う……何のこっちゃ?
それ聞いてまたナミのヤツは、表情険しくしやがるし。
何だ何だ?俺が見てねェ内に何か有ったのか??
すっかり日が昇っちまって明るくなった海沿いを3人して歩く。
左側には城かと見紛う豪奢な建物――『ホテルデンハーグ』っつうらしい――が、在った。
大海原を目の前にして建つ赤煉瓦の城…中々高級そうだ。
朝日に照らされた静かの海。
鳥が囀る好天気。
…日頃の行いが物言ったか?
「残念だけど、多分夜には天気が崩れるわ。」
「え!??こんな晴れてんのにか!??」
「雲殆ど見えねェじゃねェか。」
「絹雲が出てる……『朝焼けの美しい日は雨、夕焼けの美しい日の次の日は晴』、あまり綺麗な朝焼けの見えた日には注意した方が良いのよ。」
「へ~~??成る程な~~~???」
ちっとも成る程な顔でなくルフィが感心する。
まァ、正直俺にも良く解んねェ。
ナミの天気を読む力は並じゃねェ。
天性の勘…最早超能力と呼んで良いんじゃねェかとすら思う。
お陰でガキん頃から俺やルフィは、殆ど雨雪に濡れる事無く育って来れた。
手の付けらんねェ暴力女だが、人間誰しも取り得は有る。
煉瓦と石畳に伸びた影を引連れ、閑散とした朝の港街を歩いてく。
宿に戻る途中で、間の悪い事に『朝市』にぶつかっちまった。
港街の1店舗裏に設えたそれは、小規模ながらもそれなりに賑っていた。
…って何でテーマパークで『朝市』開いてんだよ!?
蒲鉾すり身揚げ明太ちゃんぽん皿うどん中華街菓子に佃煮といった長崎の地の物が大集合といった体だ。
それ以外に此処の名物の焼き立てパンやチーズまで揃えてやがる。
これだけの豪華ラインナップ目にしたとあっちゃ、主にルフィが黙っちゃいねェだろう。
そう思った時には、既に試食求めて集ってやがった。
…ったく馬鹿食いチャンピオンがっっ。
気付けばナミまで行ってやがるし…まァ行くだろうとは思ってたけどな。
暫くかかりそうなんで、朝市開いてる店の後ろ…一際豪華絢爛、存在感出し捲りな建物の前の花壇座って待ってる事にした。
…って此処ひょっとして、昨日茶を飲んだホテルじゃねェか?
確か『ホテルヨーロッパ』っつったか…サンタクロースが窓貼り付いてる様な、派手なデコレーションしてたお陰で覚えてた。
ルフィの奴がこの貼り付いてるサンタ見て、袋持ってないからむしろ泥棒みたいに見えるよな、なんて笑ってたっけな…。
朝市は、獲れ立て生牡蠣をその場で焼いて食わせるコーナーも設けてたりして、それなりに『市』っぽく見えた。
っつかテーマパークで水産物売ってるって、凄ェギャップ感じねェか?
前に海が在るからか、ねェ~……そういや、日の出前から漁船が沢山海出てたな。
ルフィは嬉しそうだ、出てる端から端まで試食し捲ってる、よく追ん出されねェもんだ。
ナミはナミで外の市どころか、開いてる店ん中まで入って土産物色してやがる。
………おい……何時までかかるんだよ…?
頼むから早く帰らしてくれよ…。
いいかげん痺れ切らして、呼びに行こうか悩んでた所で、漸くナミが戻って来た。
「買っちゃったv甘鯛に鰯の蒲鉾、いか明太。長崎はやっぱり海産物の宝庫よねェ♪サンジ君が来てたら泣いて喜びそう♪」
「……楽しまれた様でよござんしたな。」
「本当!運が良かったわァ~~♪朝市って期間限定、それも日・月しかやってないんだって!しかもコテージに有ったサービス券持ってったら、ヒジキ只で貰っちゃったし♪」
「…おい、待てよ。サービス券持って来てたって事は……てめ!!最初から寄る予定で人此処まで誘導しやがったな!!!?」
「あ、バレちゃった?ゴメンゴメンv怒んないで~~vv」
サービス品貰ったのが余程嬉しかったのか、マジ怒りしてる俺を気にもしねェで、機嫌良く頭イイコイイコして来やがる……っとに魔女めがっっ。
ルフィはルフィで未だ戻って来ねェ。生牡蠣焼いてるトコ、涎垂らして貼っ付いたままだ。
多分財布も持って来なかったな、貼っ付かれた奴も気の毒に…。
迷惑懸け続けるのも悪ィから引張って来るかとナミに聞いた。
したら「ルフィ!!早く行かないと、朝食全部、他のお客さんに食べられちゃうわよーーーー!!!」と怒鳴った。
その一言を聞き、即効ルフィが戻って来る。
天候だけでなく人心まで…まったく大した掌握術だよなと恐れ入った。
【その18に続】
写真の説明~、スパーケンブルグ地区、『観光丸』船着場桟橋より写した、日の出の写真です。
晴女なのか、私が今迄撮った写真、殆ど晴ばっかなんですよね…。(良く一緒に行く友人は、雨女所か嵐女ですが…)
朝市、期間限定と出てましたが、ひょっとしたら大抵の土・日・月(期間によって曜日変更有、詳しくは泊ったホテルに置かれた『ハウステンボス・ステイ・ブック』参照の事)に出てるかも…スパーケンブルグ地区『シーブリーズ』裏で開いてます。
12月にもチラシは確かありました。(行く暇ありませんでしたけどね・・・・・・)
だから多分「日・月」っていう「期間限定」なのでは?(笑)
・・・・・・ホントニソウイイソウデソウソウワラエマセンケドネ・・・・・・
まぁ、それもハウステンボスらしく。(笑)
あ、そうそう、daydreamerさんにも、記事執筆頑張って下さいねと仰っといて下さいませv宜しければv(笑)
コメント有難う御座いました♪
前回の早朝散歩では、雲もりで朝日は拝めなかったから羨ましいなぁ。(涙)
散歩中に朝市!これもまた場内宿泊者の特権ですね。焼き牡蠣旨そう~♪
あ、写真、ちゃんと観られますか?良かったv(安堵)
私は気候が安定する秋~冬行く事が多いせいか、今の所朝日観る事が出来てますねー。
綺麗な朝日観ると得した気になって嬉しいです。(笑)
朝市、結構色々売ってて楽しかったです♪
牡蠣は苦手なんで食べなかったんですが(汗)、また行きたいですね~。
改めてコメント有難う御座いました!