【前回の続きです】
コテージに戻ったゾロは、有無を言わさず風呂へと直行した。
勝手に1番に入っちまって、ナミのヤツ怒るんじゃね~かな~と期待…もとい心配したけど、ナミはだまってゾロの分までむいたキウイを皿に盛り、冷蔵庫に冷やして置いといてやった。
そんでゾロが出て来たトコで、あっついお茶と良く冷えたキウイを出してやって、自分も一緒んなって食った。
なんとかそれを横から盗ってやろうと頑張ったけど、ナミのてっぺきのシールドにはばまれ手に入れる事は出来なかった…
ちくしょーナミのアホーケチー冷血女ーえこひいきーー。(←ってつい声に出しちまってなぐられた)
キウイを美味そうに食い終わるとゾロは、「ごちそう様」を言ってすぐに2階に上がり、そのまま部屋入ってねちまった。
残った俺とナミとで、次風呂入る順番をジャンケンで決める――またナミに負けちまった…。
1人残った俺は、ヒマんなったんで、TV観ながらイスをブランコみてーにゆらして遊んでた。
試しに思っ切し、勢い付けてゆらしてみたけど、全然たおれねェ。
見掛けより結構根性すわってるぞ、このイス。
気に入ったっつって土産にして持ち帰ったら、ホテルに怒られるだろうか…?
いや多分、ホテルに怒られるより先に、ナミにボコられる気がする………やっぱ止めとくか。
しばらくそやって遊んでたけど、さすがにあきたんで、今度は土産に買った貯金箱出して来て遊んだ。
ヨ……エッシャーか――の、『入れたお金が小っさく縮んじまう貯金箱』。
…何度観てためしても不思議だよなァ~~。
長方形の箱した上から、こやって唯の十円玉1枚入れてみっだろ?
で、そうすっと中に有る正方形した小っせェ箱ん中スーッと入ってくんだ。
チャリン♪て落ちた十円玉見ると……ほ、本当に小っさく縮んじまってんだぜ!?
――すっげェ~~~!!?
ガシガシ振ってみても全然仕掛解んねェ。
箱の後ろに、入れた金取り出せる引き出し付いてたんで、出してみるだろ?
したら、十円玉はまた、元の大きさ戻ってんだぜェ~~?
――やっぱ、謎だよな!?分解してみてェ~~~!!
「なァに~?あんた、ま~たそんなんで遊んでたの?」
風呂から上って、パジャマ姿のナミがリビング入って来た。
ほてったのか熱そーにして、手でパタパタあおいでる。
そば来ると、石けんとシャンプーの良いにおいがした。
「もうあんたも高校3年生、後もうちょっとで卒業しちゃうんだから、少しは頭の方もガキから卒業しないと!」
そんな風に言う声は、言葉とは違って、何故か優しく聞えた。
コーヒーを飲むかと聞かれたんで頼む。
テーブルの上にあっついコーヒーの入ったカップが2つ並ぶ。
リビングにコーヒーの湯気とにおいがフワフワ広がってった。
その内の1つをナミがハイとよこす、もう1つは自分の席の前に置く。
「寝る前だからね。お砂糖は控え目にしといたわ。」
カチャカチャとスプーンでかき混ぜ、イスをゆらしながらそれを飲んだ。
ミルク2つ入った熱いコーヒーは、飲むと腹ん中が温まって、まったりと眠くなった。
周り中静かで、TVの音しか聞えて来ねェから、なおさらだ。
窓からは前に在るコテージの明りが、カーテンのすき間から点のよーに見えた。
「出発は何時の御予定ですか?」
カップを手にしたまま、ナミが聞いて来る。
「そーだなーー……卒業式終わってそく直行!…ってトコか?…まァ、ノリしだいだ♪」
「それで、先ずは何処を目指すの?」
「んーー…そーだなーー……今、エースがカナダいるらしいから、まずそこ目指そーかと…その為には空港乗りついでかなきゃいけねーらしーから、ソウル……かん国か??」
エースってのは俺の兄貴だ。
俺と同い歳くれェに世界一周に出ちまって、今はカナダ居るらしい。
「居るらしい」ってのは、未だに1ヶ所に半年も居た事無ェような奴なんで、しかもいつでも行った後で連絡してくるよーな奴なんで、家でも現在位置が正確につかめらんねーんだ。
……まァ、1週間前にカナダから電話かけて来た時に、俺がそっち行ったら出迎えしてくれって頼んどいたから………多分、しばらくは、居てくれるだろう。
「実は未だよく決めてねーんだ~。卒業までは後4ヵ月近くも有んだし、それまでには決めるつもりだ!」
「……あんたねェェ~、海外旅行すんなら、早くからきちっと計画立てて、ちゃんと貯金もして、ちょっとは英語も覚えて、荷物も準備しとかないと、絶対泣きを見るんだからね!?」
「大丈夫だ!!パスポートさえ失くさなきゃ何とかなるだろってエースも言ってたしな♪」
「…その根拠無い自信に振り回される方はたまったもんじゃないんだから…!兎に角!計画はきちっと立てておいて!貯金もなるたけしとくようにしなさい!その貯金箱で!!………卒業したら、私はもう、世話してあげられないんだからね…!?」
「心配すんなって♪♪どっか着いたら必ずナミとゾロに手紙出すかんな!!」
「………当てになるもんですか…!」
何となくここで、会話が途切れちまった。
てもちブタさ…いや、手持ちぶさたになっちまったんで、また貯金箱いじって遊んだ。
チャリン♪と音立てて入った十円玉が、また小っさく化けちまう。
「…そんな繰り返す程、面白い物?」
何でか、ふきげんな声してナミが言う。
「面白ェ!!すっげ面白ェよ!!外では普通のサイズなのに、中の小っせェ箱に入ったとたん、一回り縮んじまうんだぜ!?まるでこの箱の中は、こっちとは別の世界になってるみてーじゃねェか!?」
「別の世界ィ~??」
「そう!!全部ミニチュアになっちまってる、パラ…パラ……パラパラワールド??」
「『パラレルワールド』って言いたいの?」
「それだ!!!『パラレルワールド』!!!――自分達の居る世界とは別の、けど近くに重なって在る似たような世界!!前にナミが話してくれたろ!?」
「『並行世界』。同一の次元に並行して在ると言われてる、別の世界……そこでは私達の世界に在る事物が、同様に、しかし微妙に変化して存在している……まるでSF的発想ね。」
「実はさ……俺、さっきその『パラレルワールド』行って、見て来ちまったんだ…!!」
「…………はァァ???」
「広場で花火観ただろ!?あの時に………どうやら入り込んじまってたらしいんだよ!!!」
ワケが解んねェって顔したナミに、俺はさっき見て来たその世界について話した。
その世界では俺は、『海賊王』を目指して、『ゴーイングメリー号』って名前の、羊の顔が付いた船に乗っていたって事を。
船には、ゾロやナミやウソップやサンジやチョッパーやロビン先生まで、一緒の仲間んなって航海していたって事を。
「ゾロは最強の剣士!
ナミは世界地図!
ウソップはゆうかんなる海の戦士!
サンジはオールブルー!
チョッパーは万能薬!
ロビン先生はリオポーネ・グリフ!
――皆、それぞれの夢追っかけて、色んな島旅して回ってた!!
楽しかったぜェェ~~♪♪」
「…おーるぶるー……?りおぽーねぐりふ……?何、それ…??」
「『オールブルー』ってのは、東西南北全種類の魚が生息してる、伝説の海だ!!サンジはその海を見つけて色んな魚料理い~っぱい作るのが夢なんだ!!『リオポーネ・グリフ』ってのは真の歴史を語る石…これは今一俺もよく解んなかったけどな!」
「…ちょっぱーってのは誰の事よ…?」
「ヒトヒトの実を食っちまって、半分人になっちまった青っ鼻のトナカイだ!!どんな病気も治しちまう名医に、『万能薬』になるのが夢だっていう面白ェー奴だ♪♪七段変形しちまうんだぜ!?」
「………ふーーん……」
「あっちの世界でも皆、らしいだろ!?…あっちでも皆一緒にいるって、何か嬉しくて、楽しいよな♪♪」
「……そうね……楽しい『お話』だわね……。」
「『お話』じゃねえって!!!俺ちゃんと実際に見て来たんだ!!!」
「『お話』よ!!!!―――ルフィ…それ、あんたの『夢』なんじゃないの…!?」
「夢なんかじゃねェよ………皆して、船乗って、そんであっちの世界でも、こことおんなじ島に着いて、皆して花火観てたんだ…!!」
「『夢診断』したげるわ、ルフィ。………乗ってた船は、恐らく今、私達が通ってる『学校』をイメージした物。…その夢はきっと、あんたの置かれた現状、深層に潜んだ願望を映したものだわ。どう?納得出来るでしょ?」
「………俺の……『現状』…?『願望』……??」
「…あんたでも、卒業して、皆バラバラになっちゃうのが、嫌なのね…。」
少しだけ笑いながら、ナミが言う。
「………バラバラになるのが嫌…??――何でだよ?皆一緒に航海してるってので!?…大体ちっともバラバラになんかなってねェじゃねーか!!?」
「……あっちでも皆、それぞれの夢を追っ駆けてたんでしょ?――だったら何時かバラバラになるわ!!だって、皆違う夢追ってるのに、どうやったら一緒の道行けるって言うのよ…!!?」
「…………ナミ?」
「………唯の夢にムキになってゴメン…言い過ぎたわ…!私ももう寝ちゃうから……お風呂入って出たら、ちゃんと1階の電気全部切ってから寝てよね!」
残ってたコーヒーを一気に飲み切ってナミが立ち上がる。
そのまま振り返らずに、リビングを早足で出て、2階に上っちまった。
コーヒーはもうすっかり冷めちまってた。
飲み終わっても、俺はしばらく風呂に入らず、リビングでTVを観ていた。
TVには、向うで毎週観てる番組が映ってた。
長崎のTV番組も、東京とはそんな変んねェ事を知って、がっかりもしたけど何だか安心もした。
【その17に続】
…第一部、『ルフィ編』完結~……何かよく解らない話になっちゃってすんません。(汗)
次回からは予告通り『ゾロ編』となります。
写真の説明~、フォレストヴィラの1階リビングの様子を写した物。
左後に有るのが『ルフィ椅子』(笑)…確かに根性有ったけど、調子に乗って揺らし過ぎて頭ゴンってぶつけないように。(笑)
テーブル上右には、ルフィが食っちまった『カスタマーズクラブ会員、ラッキーデーサービス』の、フルーツが置いてあるって事で。(笑)
コテージに戻ったゾロは、有無を言わさず風呂へと直行した。
勝手に1番に入っちまって、ナミのヤツ怒るんじゃね~かな~と期待…もとい心配したけど、ナミはだまってゾロの分までむいたキウイを皿に盛り、冷蔵庫に冷やして置いといてやった。
そんでゾロが出て来たトコで、あっついお茶と良く冷えたキウイを出してやって、自分も一緒んなって食った。
なんとかそれを横から盗ってやろうと頑張ったけど、ナミのてっぺきのシールドにはばまれ手に入れる事は出来なかった…
ちくしょーナミのアホーケチー冷血女ーえこひいきーー。(←ってつい声に出しちまってなぐられた)
キウイを美味そうに食い終わるとゾロは、「ごちそう様」を言ってすぐに2階に上がり、そのまま部屋入ってねちまった。
残った俺とナミとで、次風呂入る順番をジャンケンで決める――またナミに負けちまった…。
1人残った俺は、ヒマんなったんで、TV観ながらイスをブランコみてーにゆらして遊んでた。
試しに思っ切し、勢い付けてゆらしてみたけど、全然たおれねェ。
見掛けより結構根性すわってるぞ、このイス。
気に入ったっつって土産にして持ち帰ったら、ホテルに怒られるだろうか…?
いや多分、ホテルに怒られるより先に、ナミにボコられる気がする………やっぱ止めとくか。
しばらくそやって遊んでたけど、さすがにあきたんで、今度は土産に買った貯金箱出して来て遊んだ。
ヨ……エッシャーか――の、『入れたお金が小っさく縮んじまう貯金箱』。
…何度観てためしても不思議だよなァ~~。
長方形の箱した上から、こやって唯の十円玉1枚入れてみっだろ?
で、そうすっと中に有る正方形した小っせェ箱ん中スーッと入ってくんだ。
チャリン♪て落ちた十円玉見ると……ほ、本当に小っさく縮んじまってんだぜ!?
――すっげェ~~~!!?
ガシガシ振ってみても全然仕掛解んねェ。
箱の後ろに、入れた金取り出せる引き出し付いてたんで、出してみるだろ?
したら、十円玉はまた、元の大きさ戻ってんだぜェ~~?
――やっぱ、謎だよな!?分解してみてェ~~~!!
「なァに~?あんた、ま~たそんなんで遊んでたの?」
風呂から上って、パジャマ姿のナミがリビング入って来た。
ほてったのか熱そーにして、手でパタパタあおいでる。
そば来ると、石けんとシャンプーの良いにおいがした。
「もうあんたも高校3年生、後もうちょっとで卒業しちゃうんだから、少しは頭の方もガキから卒業しないと!」
そんな風に言う声は、言葉とは違って、何故か優しく聞えた。
コーヒーを飲むかと聞かれたんで頼む。
テーブルの上にあっついコーヒーの入ったカップが2つ並ぶ。
リビングにコーヒーの湯気とにおいがフワフワ広がってった。
その内の1つをナミがハイとよこす、もう1つは自分の席の前に置く。
「寝る前だからね。お砂糖は控え目にしといたわ。」
カチャカチャとスプーンでかき混ぜ、イスをゆらしながらそれを飲んだ。
ミルク2つ入った熱いコーヒーは、飲むと腹ん中が温まって、まったりと眠くなった。
周り中静かで、TVの音しか聞えて来ねェから、なおさらだ。
窓からは前に在るコテージの明りが、カーテンのすき間から点のよーに見えた。
「出発は何時の御予定ですか?」
カップを手にしたまま、ナミが聞いて来る。
「そーだなーー……卒業式終わってそく直行!…ってトコか?…まァ、ノリしだいだ♪」
「それで、先ずは何処を目指すの?」
「んーー…そーだなーー……今、エースがカナダいるらしいから、まずそこ目指そーかと…その為には空港乗りついでかなきゃいけねーらしーから、ソウル……かん国か??」
エースってのは俺の兄貴だ。
俺と同い歳くれェに世界一周に出ちまって、今はカナダ居るらしい。
「居るらしい」ってのは、未だに1ヶ所に半年も居た事無ェような奴なんで、しかもいつでも行った後で連絡してくるよーな奴なんで、家でも現在位置が正確につかめらんねーんだ。
……まァ、1週間前にカナダから電話かけて来た時に、俺がそっち行ったら出迎えしてくれって頼んどいたから………多分、しばらくは、居てくれるだろう。
「実は未だよく決めてねーんだ~。卒業までは後4ヵ月近くも有んだし、それまでには決めるつもりだ!」
「……あんたねェェ~、海外旅行すんなら、早くからきちっと計画立てて、ちゃんと貯金もして、ちょっとは英語も覚えて、荷物も準備しとかないと、絶対泣きを見るんだからね!?」
「大丈夫だ!!パスポートさえ失くさなきゃ何とかなるだろってエースも言ってたしな♪」
「…その根拠無い自信に振り回される方はたまったもんじゃないんだから…!兎に角!計画はきちっと立てておいて!貯金もなるたけしとくようにしなさい!その貯金箱で!!………卒業したら、私はもう、世話してあげられないんだからね…!?」
「心配すんなって♪♪どっか着いたら必ずナミとゾロに手紙出すかんな!!」
「………当てになるもんですか…!」
何となくここで、会話が途切れちまった。
てもちブタさ…いや、手持ちぶさたになっちまったんで、また貯金箱いじって遊んだ。
チャリン♪と音立てて入った十円玉が、また小っさく化けちまう。
「…そんな繰り返す程、面白い物?」
何でか、ふきげんな声してナミが言う。
「面白ェ!!すっげ面白ェよ!!外では普通のサイズなのに、中の小っせェ箱に入ったとたん、一回り縮んじまうんだぜ!?まるでこの箱の中は、こっちとは別の世界になってるみてーじゃねェか!?」
「別の世界ィ~??」
「そう!!全部ミニチュアになっちまってる、パラ…パラ……パラパラワールド??」
「『パラレルワールド』って言いたいの?」
「それだ!!!『パラレルワールド』!!!――自分達の居る世界とは別の、けど近くに重なって在る似たような世界!!前にナミが話してくれたろ!?」
「『並行世界』。同一の次元に並行して在ると言われてる、別の世界……そこでは私達の世界に在る事物が、同様に、しかし微妙に変化して存在している……まるでSF的発想ね。」
「実はさ……俺、さっきその『パラレルワールド』行って、見て来ちまったんだ…!!」
「…………はァァ???」
「広場で花火観ただろ!?あの時に………どうやら入り込んじまってたらしいんだよ!!!」
ワケが解んねェって顔したナミに、俺はさっき見て来たその世界について話した。
その世界では俺は、『海賊王』を目指して、『ゴーイングメリー号』って名前の、羊の顔が付いた船に乗っていたって事を。
船には、ゾロやナミやウソップやサンジやチョッパーやロビン先生まで、一緒の仲間んなって航海していたって事を。
「ゾロは最強の剣士!
ナミは世界地図!
ウソップはゆうかんなる海の戦士!
サンジはオールブルー!
チョッパーは万能薬!
ロビン先生はリオポーネ・グリフ!
――皆、それぞれの夢追っかけて、色んな島旅して回ってた!!
楽しかったぜェェ~~♪♪」
「…おーるぶるー……?りおぽーねぐりふ……?何、それ…??」
「『オールブルー』ってのは、東西南北全種類の魚が生息してる、伝説の海だ!!サンジはその海を見つけて色んな魚料理い~っぱい作るのが夢なんだ!!『リオポーネ・グリフ』ってのは真の歴史を語る石…これは今一俺もよく解んなかったけどな!」
「…ちょっぱーってのは誰の事よ…?」
「ヒトヒトの実を食っちまって、半分人になっちまった青っ鼻のトナカイだ!!どんな病気も治しちまう名医に、『万能薬』になるのが夢だっていう面白ェー奴だ♪♪七段変形しちまうんだぜ!?」
「………ふーーん……」
「あっちの世界でも皆、らしいだろ!?…あっちでも皆一緒にいるって、何か嬉しくて、楽しいよな♪♪」
「……そうね……楽しい『お話』だわね……。」
「『お話』じゃねえって!!!俺ちゃんと実際に見て来たんだ!!!」
「『お話』よ!!!!―――ルフィ…それ、あんたの『夢』なんじゃないの…!?」
「夢なんかじゃねェよ………皆して、船乗って、そんであっちの世界でも、こことおんなじ島に着いて、皆して花火観てたんだ…!!」
「『夢診断』したげるわ、ルフィ。………乗ってた船は、恐らく今、私達が通ってる『学校』をイメージした物。…その夢はきっと、あんたの置かれた現状、深層に潜んだ願望を映したものだわ。どう?納得出来るでしょ?」
「………俺の……『現状』…?『願望』……??」
「…あんたでも、卒業して、皆バラバラになっちゃうのが、嫌なのね…。」
少しだけ笑いながら、ナミが言う。
「………バラバラになるのが嫌…??――何でだよ?皆一緒に航海してるってので!?…大体ちっともバラバラになんかなってねェじゃねーか!!?」
「……あっちでも皆、それぞれの夢を追っ駆けてたんでしょ?――だったら何時かバラバラになるわ!!だって、皆違う夢追ってるのに、どうやったら一緒の道行けるって言うのよ…!!?」
「…………ナミ?」
「………唯の夢にムキになってゴメン…言い過ぎたわ…!私ももう寝ちゃうから……お風呂入って出たら、ちゃんと1階の電気全部切ってから寝てよね!」
残ってたコーヒーを一気に飲み切ってナミが立ち上がる。
そのまま振り返らずに、リビングを早足で出て、2階に上っちまった。
コーヒーはもうすっかり冷めちまってた。
飲み終わっても、俺はしばらく風呂に入らず、リビングでTVを観ていた。
TVには、向うで毎週観てる番組が映ってた。
長崎のTV番組も、東京とはそんな変んねェ事を知って、がっかりもしたけど何だか安心もした。
【その17に続】
…第一部、『ルフィ編』完結~……何かよく解らない話になっちゃってすんません。(汗)
次回からは予告通り『ゾロ編』となります。
写真の説明~、フォレストヴィラの1階リビングの様子を写した物。
左後に有るのが『ルフィ椅子』(笑)…確かに根性有ったけど、調子に乗って揺らし過ぎて頭ゴンってぶつけないように。(笑)
テーブル上右には、ルフィが食っちまった『カスタマーズクラブ会員、ラッキーデーサービス』の、フルーツが置いてあるって事で。(笑)
ルフィ編、終了ですか。お疲れ様!
エッシャーの店は、私も行きましたよ。凄く何か買いたい!と思って散々迷って、結局何も買わなかった……。いや、エッシャー大好きなんですがね(笑)
この母親のような、口うるさいながらも世話好きなあたりがナミですよね。
この3人は、原作とキャラ近くて好感もてますよ。明日も楽しみにしてます。
ゾロもルフィのように、何処かでパラレルワールドを覗くことになるのか・・・な?
ただ、欠点は、お金をためるほど入らないと思うのだけれど。。
少したくさんお金を入れると、引き出しがつまってしまう。。。(T_T)
あの。。。写真は見えないんだけど。
消えたのかな??
私もエッシャーの絵は好きですね~~v元々それが目当てでハウステンボスに行ったっつう。(笑)
ナミの最大の魅力は母性ですからね、これは絶対譲れません。
原作にキャラ近く見えますか?なら嬉しいですねーvこゆ話なんで、余計原作のキャラに近い様に書かねばな~と思ってますんで。(笑)
リャンさん…ずっとコメント戴き有難う御座います!(礼)そうですねー、私もルフィ口調で書くの慣れちゃってて、どうにも今回ゾロ口調で書くのが上手くいかなかったっす…ついついルフィっぽく書いちゃいそうで。(苦笑)
ええ、ゾロもパラレルワールド覗く予定です、楽しみにしてて下さい??(笑)
ふくちゃん…済みません、黙ってかんころ餅の記事リンク貼っちゃってます。(汗)
いや、でも、勉強になりましたです…そうか、ちゃんと餅粉も入ってるんですね…。
貯金箱、実は私も買いました、だから今回話に出したっつう…こんな風に使うとは思わなかったけど。(笑)
え?写真観えませんか??…おかしいな…こっちではちゃんと観えてるんですが…。(汗)
皆さん、コメント有難う御座いました~♪