瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

箱根ふくの旅2

2017年03月11日 14時55分28秒 | 旅の覚書
WBCの件ですが、勿論小躍りして喜んでおりますとも。
でも現在は諸々終わらせる事を優先し引篭もって執筆中だし、今日は東日本大震災が起きた日でもある事だし、裏で喜ぶのみにさせて頂きます。
とか言って↑で喜び爆発させてるじゃないかって?…ひっそり↑で祝うくらいは許してくださいよ。(汗)
それでは前回の続きで、今週も箱根の旅レポです。
ちなみに往路で利用した箱根高速バスは、途中下車した「箱根ガラスの森」までの予約で、「箱根小田急山のホテル」迄の再乗車分は予約無しで行ったのです。
高速バスの窓口で途中乗車の場合も予約が必要か訊いたら、「どうせ御殿場辺りで大半が降りて席ガラ空きになるから~」って説明だったんで。
「仙郷桜前」で再乗車したら窓口の人が言った通りのガラ空き、成る程~と納得してたら「箱根桃源台」でバス1台分以上の乗客が一気に乗って来てビビった。
補助席全部出しても乗り切れず、席に着けなかった人はバスを1台見送る事に…風が強かったせいか、芦ノ湖の海賊船が動いてないようだったので、多分、欠航になった影響ではないかと思う。
旅行にアクシデントは付き物、芦ノ湖の海賊船に乗ってたら巻き込まれていたところだった…。

とまあゴタゴタ有った往路でしたが、約1時間遅れとは言え、無事に箱根小田急山のホテルに到着。
チェックインする前に一先ずお茶でも飲もうと、このホテルで人気の高い湖畔のティーサロン、「サロン・ド・テ・ロザージュ」について、フロントで席の予約取れるか尋ねたら、「只今満席になっております」との話。
………人気有り過ぎ。(汗)
テレビで何度も紹介されてる事も有り、割高な値段設定でも人気が非常に高い店のよう。

    

↑仕方なくと言っちゃ何だが、ホテル1階のラウンジで、お茶を飲む事にしました。
こちらのラウンジも暖炉が有って雰囲気良いのだけど、私ら以外に客は一組しか居らず店員も1人だけだった。
きっと店員も含めて湖畔のティーサロンに集中してるんだろう…水入りグラスが大分傷付いていた点に諸々を察する。
店員のサービスは洗練されていて良かったけど、1人だけってのは流石に寂しい。
ラウンジに飾られたクリスマスツリーが立派なだけに尚更。

2人揃って紅茶とシュークリームのセットを選ぶ。
連れはダージリン、私はアールグレイ。
頼んだ後で後悔したけど、ここのラウンジで注文するなら、紅茶より珈琲だと感じた。
自分が紅茶党な為つい頼んでしまうんだけど、メニュー見ると明らかに珈琲推しだった。
紅茶はぶっちゃけサービスの仕方も含め普通という印象。
しかしシュークリームは実に美味しかった!
カスタードクリームが流石のホテルクオリティで、それがシューから溢れんばかりに詰め込まれてる。
前回ラウンジで食べたマンゴープリンもとても美味だった。

    

↑ラウンジでゆったりお茶を飲む頃には夕暮れ、窓の向こうの庭園が黄金色に染まっていた。
山間の日暮れは早い、一服後に庭園へ出たら、雲を被った富士山が目の前に見えた。

    

↑散歩するには寒かったので、チェックインして部屋の窓から景色を眺める事にする。
ベッド脇に折鶴を置くサービスが、老舗国際リゾートホテルらしい。
三菱の創業者である岩崎彌太郎の甥、岩崎小彌太男爵の別邸を買い取り、上流階級向けのホテルとして開業したのが、箱根山のホテルの由来だそう。
箱根という場所柄、海外からの客が多かった事も有り、当初は温泉大浴場など造られなかった。
しかし時勢には逆らえず、今では温泉大浴場に露天風呂付き、歴史有るホテルだけに葛藤も有ったと思うけど、造った事で人気を呼んでるなら良かったんじゃないかと。
やはり日本のリゾートに温泉は欠かせないって事か。

    



↑冬なんで窓からの眺めは寂しいものでしたが、湖に映る夕陽は美しかったです。
このホテルのベストシーズンはツツジやシャクナゲが咲く4~5月頃。
岩崎小彌太男爵が所有してた頃の花コレクションを引き継いでるそうで、ベストシーズンを迎えた庭園は色とりどりのツツジで埋まる。
ポストカードで観たけど恰も湖に架かる虹の橋。
リアルでは勿論まだ観た事無い。
ツツジの咲く季節は1年も前から予約入る程、凄まじい人気だそうで。
オフシーズンでなけりゃ、ホテルもクーポン券送ったりせんわな。

湖の向こうに日が落ちて、お待ちかねの夕食、河豚のフルコースである。
2階に有る和食レストラン「つつじの茶屋」に移動し、店員さんの案内に従って一番奥の席に着きました。

    

↑コース最初は定石通りに河豚のヒレ酒。(※別注文)
酒器の蓋に描かれた河豚の絵が愛らしい。
店員さんが酒に火を灯し、酒器に蓋をして、待つこと数分。(マッチを擦る際に火がなかなか点かなかったのは御愛嬌。)
蓋を開けると、酒と炙った魚の香ばしい匂いが湯気となり、立ち上った。
辛口の日本酒と炙り魚の香りは実に相性良い。
魚の骨酒を思い付いた人は偉大だ。

続いて先付の「冬野菜茶碗蒸し淡雪仕立て」が運ばれて来た。
河豚のフルコースだからと言って、河豚しか出て来ないわけではないのね。
トロリとした出汁餡が絶品です。

    

    

↑更に前菜として3種の小鉢料理が、銀杏の葉を敷いた大皿に盛られ、運ばれて来た。
お品書きによると、上が鯛蕪寿司の柚子風味、安肝煮凝り(鮟肝の煮凝り)、京人参カステラ雪掛け枸杞の実乗せ。
真ん中の小鉢が里芋味噌チーズ焼き、揚げ滋姑(クワイ)の柚子味噌風味、干し柿胡麻黄味揚げ。
下の硝子の小鉢は焼き榎木と長芋といくら醤油を合わせた物が盛られていました。
どれも品良く仄かな味付けながら、甘いのや酸っぱいのやしょっぱいのと、変化を付けて舌を飽きさせない工夫を凝らしていました。
加えて盛り付けの美しさ、本物の銀杏の葉を使い、絵皿に見立てるなんて風情有る演出、感服致しました。
ちなみに銀杏に振り掛かる雪の様な白い物は餅粉だそうです。
私はてっきり塩かと思った。
椿の葉や松葉を被せる演出も季節を感じさせて素敵。
ここの料理には何時も驚かせられます。
1つのテーブルに店員が2人付いて、至れり尽くせりサービスするという徹底振りがまた凄い。
自分が今まで宿泊した中で、ここの料理とサービスに匹敵する所を探すとしたら、ハウステンボスのホテルヨーロッパと、修善寺温泉のあさばくらいかなと。

    

↑そして真打ち登場、「てっさ」こと河豚の薄造りは定石通り、瑠璃紺色の大皿に花弁を並べる様にして。(2人分)
透ける様な河豚の白身が引き立つ盛り付け方だと感心。
薬味を刺し身で巻いてポン酢で頂きました。
湯引きした皮も何もかも全て平らげましたとも。

    

↑主役の出番はまだまだ続くよ、河豚の唐揚げに、河豚鍋…煮えた時点で箸でつついてしまった為、鍋の撮影は忘れましたが。(汗)
鍋の具材は河豚の他、長葱、豆腐、白菜、水菜、榎木、椎茸、焼き餅まで入ってました。
具材と河豚を粗方浚った後は、卵と三つ葉とご飯を入れて雑炊も作ってくださった、プラス漬物付き。
1人3杯は有った…懇切丁寧に作って頂いた手前、申し訳無くて2人で残らず食べたけど、正直お腹がはち切れるかと思った。(汗)
食べ切るのに要した時間、約2時間半、この間ずっと付いててくださるんだから、本当畏れ入る。
河豚は骨が多くて食べ難いんだけど、店員さんが或る程度取り除いてくださったので、非常に食べ易かった。
唐揚げも骨を取り除き易いよう、巧くカットされてました。
こんだけ至れり尽くせりで1人1泊22,000円は、かえって申し訳ない気持ちになります。
ちょいと高級な河豚料理屋行って、食べるだけで1万取られるなら、こちらの方が絶対得だ。



↑食後の水菓子は林檎の蜂蜜煮に胡麻餡掛け、アーモンドアイスと苺添えでした。
お腹いっぱいと言いながら、しっかり完食しましたとも。
素晴らしい夕食でした!料理人さんと最後まで付いてお世話してくださった店員さん達有難う!

ここのホテルスタッフの高いサービス力を示す動画が、公式サイトのホテルスタッフブログに貼ってある…マタドールの様に格好良い超絶パフォーマンスを、皆さん是非御覧になってください!

食べ終わって部屋に戻る頃には21時近かった。
満足感と共に満腹感半端なかったんで、お風呂は2人とも部屋付きので済まし、大浴場は翌朝入る事にして、早目に就寝しました。



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