瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

2016年、クリスマスには歌を歌おう♪その10

2016年12月30日 17時21分59秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
明日はいよいよ1年の締め括り、大晦日。
今年は貴方にとって良い年だったかしら?
「平々凡々」、目覚ましく変化して行く時代、それもまた貴重な事。
「日本の漫画に登場するクリスマス・ストーリー」、第10回の今夜は「ぽっかぽか」より紹介♪

「ぽっかぽか」は集英社が発行するレディスコミック誌「YOU」にて、1987年~不定期で掲載されている、深見じゅん女史原作の1話読み切りシリーズ。(2015年4月号に掲載されたのが最近。)
全19巻の単行本の他、「新ぽっかぽか」名義で全3巻発行されてるわ。
TBS系列でお昼の「花王・愛の劇場」ドラマ枠にて1994年6月~全30話、1995年9月~全40話、1996年12月~全45話と計3回も放送された事で作品の知名度がアップ。
郊外の一戸建てで暮らす田所一家3人の日常生活に、周囲で起こる育児等の問題を絡めて描いてる作品で、同じ作者が発表した「悪女(わる)」と共に、「レディコミ=過激な恋愛作品ばかり」っていう、それまでの世間的イメージを変えるのに貢献したんじゃないかしら?
その「ぽっかぽか」第3巻に収録されてる「くりすます♬つりー」が今回採り上げるお話。

田所家にはクリスマスが来ない――家の主である慶彦が、クリスチャンでもないのにクリスマスを祝う行為に否定的で居たからなのね。
けれど幼稚園でクリスマスの存在を知った娘のあすかは、サンタクロースが来るのを心待ちにしていたの。
幼稚園での友達のとしたか君の家では、毎年大きなクリスマス・ツリーを飾って、賑やかにお祝いするんですって。
「ツリーをつくるとサンタさんがくるの?」とあすかに訊かれたとしたか君は、「サンタさんあてにおてがみでプレゼントにほしいものをかけば、クリスマスにもってきてくれるよ」と得意気に教えてくれたわ。
あすかは幼稚園にお迎えに来た母の麻美にその事を伝え、自分もサンタ宛に手紙を書くと言ったのよ。
そうすればきっとサンタクロースがあすかの家にも来てくれる、頑なに信じる娘に内心、母の麻美は困ってた。
慶彦は結婚して初めて迎えたクリスマスに「他所はともかく家では無にしよう!」と宣言、面倒が無いのを気に入った麻美がそれを受け入れて以来、田所家ではクリスマスを祝わずに来たんですって。
それだけに留まらず慶彦は父として娘のあすかにも、自分同様の明確なポリシーを持たせたいと考えていたのね。
ところが夜、慶彦は眠るあすかの枕元にサンタへの手紙が置いてあるのを見付けたの。
「さんたさん、ちゅうくらいのはこおねがいします」
「中くらいの箱?」、首を捻った慶彦の隣で、あすかの手紙を見た麻美は、「幼稚園でサンタに手紙を書けばプレゼントを貰えるって、お友達に訊いたのよ」と訳を教えたの。
慶彦は顔を険しくして、あすかの手紙をパジャマのポケットにしまい、明日ちゃんと家でクリスマスは祝わないし、サンタクロースは来ない事を言って聴かせようと決意して、麻美と共に床に就いたの。
翌朝あすかは大はしゃぎで父を起こしに来た、「サンタさんへのてがみがなくなってる!さんたさんがよんでもってってくれた!いま、あすかのプレゼントをつくってくれてる!」…サンタへの手紙を懐に隠しながら、慶彦は自分の失敗を悔やんだわ。
仕事帰りに、慶彦は大学時代の友人で同僚でもある中村に、「おまえのとこではクリスマスを祝うのか?」と訊いたの。
「クリスマスは祝うけどサンタは来ない。プレゼントは父である自分から渡し、子供の尊敬を頂く」っていうのが中村さんの回答。
祭の趣旨や歴史はそっちのけで浮かれる日本のクリスマス、セールで賑わう夜の繁華街を歩いて帰る慶彦の心は複雑だった。
次の日は幼稚園でクリスマス会が行われ、あすかは園長先生が変装したサンタからプレゼントを貰ったと言って、母の麻美に見せたの。
髭を引っ張ったら落ちてしまって正体がバレたんですって、有りがちねェv
「ほんとのサンタさんはあすかのプレゼントつくってていそがしいよ!」
嘘と真を見極められるくらい成長した娘、そのあすかがサンタの存在を信じてる、麻美は慶彦に思い切って相談しようと決めたの。
…根っから寝坊助の麻美だったから、遅くまで起きてられなくて、慶彦が帰ると同時に沈没してしまったけど。
眠る妻の横で普段通り遅い夕飯を食べていた慶彦は、麻美があすかのため密かに作ってる、折紙のクリスマス・ツリーを見付けてしまう。
明くる朝、慶彦は2日間の出張へ出掛ける前に、あすかへ「サンタは来ないかもしれない。ガッカリしない為に、来ない覚悟もしておきなさい」と言い含めたの。
そして見送る麻美に「昨夜おまえが作ってたツリーは捨てた」と告白。
「頑固で嫌な奴だと思うだろ?」と尋ねる夫に、妻は「ほんの少し!」と言って嫌な顔をして見せた。
慶彦自身も嫌になって仕方なかったけど、どうしても割り切れなかったのね。
苦り切った顔の慶彦に、麻美は「それが家のクリスマスよ」と言い、笑って送り出したの。
でも、あすかは…見てられないほど気落ちしちゃった。
出張先で慶彦は、懇意にしてる相手企業の部長をお連れし、夜の繁華街へ――賑やかなショーウィンドウに目を惹かれ、玩具屋の前でふと足を止めた部長は、「孫にクリスマス・プレゼントを買う」と言って中へ入ってったの。
慶彦が「喜ばれるでしょうね」と言うと、部長は「こっちが喜ばせて貰ってる」と満面の笑顔を見せた――その一言が慶彦の拘りを解かしたのよ。
慶彦は部長から許可を貰い、予定を早めて帰宅、妙に焦る麻美にまだ開いてる店は無いか尋ねたの。
郊外ではコンビニも夜の11時で閉まってしまう、こんな事ならあの玩具屋で探せば良かった!
後悔している慶彦の前に、麻美は笑顔で、綺麗にラッピングした「中くらいの箱」を見せたの。
スーパーで貰った段ボール箱に、余った木綿をちょいちょいと貼って作ったと言う、娘へのクリスマス・プレゼント…実は慶彦が居ぬ間に、麻美はこっそりサンタさんからのクリスマス・プレゼント計画をやり遂げようと目論んでたのよ。
あすかが眠るベッドの背面の壁には、折紙でリベンジ工作したクリスマス・ツリーが貼ってあった。
妻の反逆行為を知った慶彦から「強情者めっ!」と呆れられた麻美は、「あまり真剣にならなくても良いかと思って」と笑ったの。
サンタが来るのは子供の頃だけ、サンタを喜ぶ顔が見られるのも子供の頃だけ。
夜更けに目を覚ましたあすかは、自分が願った通りに、綺麗な中くらいの箱が枕元に置いてあった事で、サンタが来てくれたと大喜び。
早速報告にやって来た娘を、慶彦はしっかりと抱き締めた。
あすかがサンタにお礼を言おうと窓を開けると、田圃の向こうに立つ背高ノッポの木に幾つもの星が重なり、まるでクリスマス・ツリーの様。
慶彦は隣で眠ってた麻美も起こすと、家族3人でその奇跡の眺めを楽しんだの。

…グータラだけど飄々と物事に当たる麻美さんが良い味出してるわv
本来のクリスマスは冬至の祭で、キリスト生誕より前から祝われていたと言っても、「クリスマス(Xmas)」=「キリストのミサ(ギリシャ語でXはキリストを意味する)」という言葉に抵抗を感じる人が居るのは無理からぬ事。
そのためアメリカでは「Merry X'mas」ではなく、一般的な挨拶として「Happy holidays(良い休暇を)」を使う習慣が有るの。
祭と宗教は切っても切れない関係とはいえ、麻美さんが言うように、あまり難しく考えず、楽しめる時に楽しんだら良いとメリーは思うわ。

ここで10曲目のクリスマス・ソングを紹介――竹内まりや作詞・作曲の「すてきなホリディ」!
クリスマスシーズンに流れるケンタッキーのCMでお馴染みね♪



【すてきなホリディ】




近づーいてーいるぅー…♪ 冬のー足ー音ぉ…♪
耳をー澄まーせばぁー♪ 聞こえる鈴の音…

寝惚けったあーたまに♪ 響く目覚ーましを♪
手探りで止めた後♪ 雪の気ー配♪
始まりを告げる♪ 素敵な季ー節が♪
Happy holidays♪ happy holidays♪ What a glorious time of year♪

すやすやと眠るー♪ 子供達の手にー♪
抱かれたテディベアも♪ もう待ちきれない♪

クーリスマスが今年もやぁって来る♪
悲しかった♪ 出来事を♪ 消し去るように♪
さーあパジャマを脱いだら出かけよう♪
少しずつ♪ 白くなる♪ 街路樹をー♪ 駆け抜けてー♪


華やぎ始めた♪ 街は急ーぎ足♪
贈り物決まる頃♪ 黄昏れーてく♪
かじかんだー指を♪ ママが温ーめるね♪
Happy holidays♪ happy holidays♪ What a glorious time of year♪

大切なものはー♪ みんな側に在るー♪
穏やっかな毎日が♪ 続く贅沢♪

クーリスマスがもう直やぁって来る♪
嬉しさを♪ 隠せない♪ 犬や猫まで♪
もーみの木に灯る明かりを受けて♪
いつもより♪ 優しそうな♪ パパの目がー♪ 笑ってるー♪

クーリスマスは誰にもやぁって来る♪
もし一人♪ ぼぉっちでも♪ 淋しがらずに♪
こーころに住むサンタに呼びかけてー♪
幼い頃の夢を♪ 思い出しーてごらんよ♪

クーリスマスが今年もやぁって来る♪
悲しかった♪ 出来事を♪ 消し去るように♪
さーあパジャマを脱いだら出かけよう♪
少しずつ♪ 白くなる♪ 街路樹をー♪ 駆け抜けてー♪

Happy happy holidays♪(holidays♪)
Happy happy holidays♪(holidays♪)
Happy happy holidays♪(holidays♪)
Happy happy holidays♪(holidays♪)
Happy happy holidays♪(holidays♪)
Happy happy holidays♪(holidays♪)
Happy happy holidays………♪(holidays………♪)



日本のクリスマス・ソング御三家と言ったら、この「すてきなホリディ」と、山下達郎の「クリスマス・イブ」と、稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」じゃないかしら?
歌はこちらを参考にしてね♪(※音が出る)
それじゃあまた、明日もメリーと楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪



…こんばんは、びょりです。
トランプさんが大統領になって「これで堂々と『Merry X'mas』と言えるようになる」との挑発的な発言してましたね。
裏にはイスラム教徒が増加中な事で、キリスト教を信仰する白人の危機感が潜んでるかと。
自由信仰万歳な日本でも、世界の動向如何によっては、軽々しく「Merry X'mas!」なんて挨拶出来なくなるかもしれない。
そんな自分は深く考えずに「Merry X'mas!」を使ってる…「Happy Holidays!」より綴りが簡単なんだもの。(日本にはクリスマス休暇なんて無いし)
世界が何時までも平和でありますように…。

写真は今年、小田原の老舗蒲鉾店、「鈴廣」で撮ったクリスマス・ツリー、の下に飾られたプレゼントの箱。

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