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瀬戸際の暇人

今年も休みがちな予定(汗)

09年、クリスマスには歌を歌おう♪その3

2009年12月04日 18時57分54秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
只今此処の管理人はハウステンボスに帰国中、鬼の居ぬ間の何ちゃらで首尾良くショバを攫ってやったわ!
それじゃあ早速、今日はクリスマス・カレンダーの中で、一体何の日かしら?

答えは聖バルバラ(ニコメディアのバルバラ)の日。
主にドイツで砲兵や鉱夫や山男を守護する聖女として信仰を集めてる人物よ。

伝説では3世紀、ニコメディア(現在のトルコ辺り)の裕福な家庭に生まれるも、非キリスト教徒で嫉妬深い父親ディアスコロスにより、男達の手が届かない塔に幽閉された悲劇の乙女と云われてるわ。
幽閉生活の中で彼女はキリスト教への信仰に目覚め、塔内の浴室の窓を2つから3つにするよう注文したそうなの。
3つの窓、それはキリスト教の中心教義である、「三位一体」を表した物だったのね。
その事から娘がキリスト教徒になったのに気付いた父親は、激怒して手にかけようとするも、突然2つに裂けた岩がバルバラを包んで隠してしまったの。
けれどその後彼女を発見した羊飼いが、居場所を父親に密告、再びバルバラは捕えられ、火で炙る等の残酷な拷問を受けた。
そして12/4、彼女は剣によって殉教。
彼女の死後、密告した羊飼いの羊達はイナゴに姿を変え、父親は稲妻に打たれて死んだと云われてるわ。

この伝説を聞いて、何か思い出した人は居ない?
ギリシャ神話に登場する、ペルセウスの母親ダナエーの物語に、似て思えるわね。
彼女も父親の手で、身篭らないように青銅の塔に幽閉される、悲劇の美女だった。
個人的な勘だけど、恐らく元の1つになってるんだと思うわ。
現在カトリック教会は、実在が疑わしいという理由から、バルバラを聖人暦から外してるの。

けれどドイツでは天候を占う際、この聖女の名前が今でも頻繁に出て来ると言うわ。
ドイツの諺に「白い衣装のバルバラは良き夏の季節を知らせる」というのが有って、聖バルバラの日に降る雪は翌年の夏の豊作を約束すると考えられてるそうなの。

他にも、聖バルバラの日に小麦を水に浸し、クリスマスに芽吹いた数によって、翌年の豊凶を占ったり。
森で刈り取った桜や杏・林檎・レンギョウ等の枝を、聖バルバラの日に水に挿し、クリスマスに花が咲けば翌年幸運に満たされるという、「バルバラの枝」と呼ばれる習慣が伝わってるわ。

こういった習慣は、実際にはキリスト教以前の、樹木信仰から来るものでしょうね。
バルバラの日に限らず、昔は森で刈り取った枝を水に挿しては、花が付くかどうかの占いを、民衆は盛んに行ってたと云うし、クリスマスに限らずツリーを飾る習慣も有ったそうなの。
そういった民間の信仰をキリスト教は最初弾圧してたけど、土地に根強く残った信仰は止まず、長い年月の中で上手い事折り合って、クリスマスのみツリーを飾る習慣が残されたみたい。


それじゃあ此処で3曲目のクリスマスソングを紹介。
北欧の樹木信仰を良く表現している、ポピュラーなクリスマスソング。
正式なタイトルは「もみの木(O Tannenbaum)」だけど、その後イギリスに入って訳されたバージョンの、「オー・クリスマスツリー」のタイトルで知ってる方が多いんじゃないかしら?
以前は日本語詩で紹介したから、今回は英詩を紹介するわ。
聴きたい人は此処でね!
日本語で歌うバージョンは此処で紹介してるわ!

歌を聴きながら、今夜はこれでお終い。
次回もまた、楽しく歌いましょ♪




                   【O Christmas Tree】




O Christmas tree♪ O Christmas tree♪
How are thy leaves so verdant♪
O Christmas tree♪ O Christmas tree♪
How are thy leaves so verdant♪

Not only in the summertime♪
But even in winter is thy prime♪
O Christmas tree♪ O Christmas tree♪
How are thy leaves so verdant♪


【和訳】

おお、クリスマスの樹 おお、クリスマスの樹
お前の瑞々しい緑の葉
おお、クリスマスの樹 おお、クリスマスの樹
お前の瑞々しい緑の葉

夏のみならず、冬の中でも青々茂る
おお、クリスマスの樹 おお、クリスマスの樹
お前の瑞々しい緑の葉

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