はぁい♪ミス・メリーよ♪
昨夜も寒いと感じたけど、今夜は一段と寒いわ。
最近は毎晩最低気温を更新してる気がしない?
こんな寒い晩は人間なら家に篭ったまま出て来ないものだけど、魔物はここぞとばかりに外へ出て暴れ狂うんですって。
魔物って寒さに強いのかしら?
クリスマスには地獄の窯が開いて魔物達が跋扈する。
冬至祭だった頃のクリスマスは、現代で言うところのハロウィンに似てたらしいの。
言ってみればクリスマスとハロウィンは親戚同士、と前置きしたところで今夜の映画を紹介するわ――「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」!
「ハロウィン・タウンの住人達は、怖い事や人を驚かせる事が大好き。
その日は丁度ハロウィン当日、住人達は大盛り上がり。
だがハロウィン・タウンのパンプキン・キング、ジャック・スケリントンは、毎年同じ事の繰り返しでしかないハロウィンに虚しさを感じていた。
そんな折、ジャックは森の奥で不思議な扉の付いた木を見付ける。
その1つを開いてみると、恐怖と悪夢に満ちたハロウィン・タウンとは全く違う、陽気で明るいクリスマス・タウンの別世界が広がっていた。
初めて見る美しい雪景色の中、色鮮やかな電飾で飾られた街全体が祝うクリスマスに心を奪われたジャックは、自分達の力でクリスマスを作り出そうと計画を立てる。
そんな中、ジャックに密かに想いを寄せるサリーは、何か悪い事が起きるのではないかという予感にとらわれていた。
サリーの心配を他所に、クリスマスの準備は着々と進んで行く。
だが、ジャックも住人達も、『本当のクリスマス』というものが理解出来ずに、事態はどんどんおかしな方向へと転がって行くのだった…。」
監督:ヘンリー・セリック
脚本:キャロライン・トンプソン
製作:ティム・バートン、デニーズ・ディ・ノーヴィ
音楽:ダニー・エルフマン
撮影:ピート・コザチク
編集:スタン・ウェッブ
キャスト:(声)クリス・サランドン、(歌のみ)ダニー・エルフマン(パンプキング、ジャック・スケリントン)
(声)キャサリン・オハラ(恋する人造乙女、サリー)
(声)ウィリアム・ヒッキー(マッドドクター、フィンケルスタイン博士)
(声)グレン・シャディックス(二面町長、メイヤー)
(声)ケン・ペイジ(凶暴なズダ袋お化け、ウギー・ブギー)
(声)エド・アイヴォリー(巻き込まれた可哀想な人、サンタクロース)
原案はティム・バートン著の絵本、映画に登場するキャラは、全て彼が創造したと言うわ。
彼はディズニー・スタジオにアニメーターとして在籍してた頃から、この独特な世界の住人達を温めていたんですって。
奇怪でいながら愛嬌の有るキャラデザインは、映画公開後数年経った今でも愛され、キャラグッズが売れてるらしいわ。
あの東京ディズニーランドの人気アトラクション、ホーンテッドマンションを、ハロウィン~年明けの期間限定とはいえ、出演キャラ達がジャックしちゃうってんだから凄いわ!
映画で失敗したクリスマスジャックのリベンジね、ジャックv
脱線はここまで、映画の話に戻るわ。
この作品は「ストップモーション・アニメーション」と言う技法、所謂コマ撮りをして制作されたそうなの。
1コマ撮る毎に人形等を動かして行き、映像を繋げてくってんだから、気の遠くなる作業ね。
モーション・コントロール・カメラ等、最新のデジタル技術を使用してもいるけど、スタッフの熱意と根気無くして生出せない、素晴しい芸術作品だわ。
だってキャラ全てが歌って踊るミュージカルなのよ!
こんなに活き活きした動きなのに信じられる!?
継ぎ接ぎだらけのヒロインなのにサリーは愛くるしいし、ジャックは骸骨でもまるでイケメンヒーローの様に格好良いのv
ハロウィン・タウンはモノトーン、クリスマスタウンはカラフルと、2つの世界で色調が異なってるのも効果抜群。
ハロウィン・タウンからクリスマスタウンに世界が移った時の、ジャックの受けた心のインパクトが観ている側にも伝わって来るわ!
実はもう1つ世界が在る事に気が付かない?
私達が暮す現実世界、軍隊が存在する等、2つの世界から較べると、色は有っても無機質な印象を持ててしまうわ。
映画を観た事の有る人は、導入部を思い出してみて。
誰も入れない森の奥、木の幹に取り付けられた、ホリディ(休日)への扉。
ハロウィンやクリスマスの他に、イースター、バレンタインデー、セント・パトリック・デー、感謝祭への扉なんてのも見えるわ。
ちなみにセント・パトリック・デーはアイルランドの祝日、アメリカではアイルランド系移民が緑の帽子を被ってパレードしたりするの。(映画「逃亡者」でそういったシーンが出て来るわ。)
緑色の物を身につけて祝う事から、「緑の日」とも呼ばれてる。
またまた脱線しちゃったわね、御免なさい。
ホリディへの扉の話だけど、あの森は私達が暮す現実世界に存在するよう思えない?
つまりね、私達の世界の何処かには、異世界に続く扉が在るかもしれない…って事――メルヘンでしょ?
あと映画の中のサンタさんの事だけど…クリスマス・タウンのサンタさんは、子供達皆にプレゼントを贈る陽気なアメリカンじゃなくって、良い子にしかプレゼントを贈らない古来のタイプなのね。(アメリカの映画なのに、ちょっと不思議。)
昔のサンタクロースは日本のナマハゲの様に怖ろしい面を持っていて、悪い子には罰を与えたりしたんですって。
ヨーロッパの寒村には、その伝承が現在まで残されてる所も在るそうよ。
さて、ここで7曲目のクリスマスソングを紹介――今回はディズニー繋がりで「When You Wish Upon a Star(星に願いを)」!
元は1940年公開のディズニー映画「ピノキオ」の主題歌で、クリスマスとは全く関係無い歌なんだけど、星=ベツレヘムの星を連想してなのか、最近はクリスマスシーズンに歌われる事が多いようね。
特にスウェーデンとノルウェーではクリスマスソングの定番になってるんですって。
ディズニーの「ピノキオ」では、コオロギのジミニー・クリケット役を演じる、クリフ・エドワーズが歌ってるわ。
それじゃあ今夜はここまで、また明日も一緒に楽しく歌いましょう♪
When you wish upon a star♪
Make no difference who you are♪
Anything your heart desires♪
Will come to you♪
If your heart is in your dream♪
No request is too extreme♪
When you wish upon a star♪
As dreamers do♪
Fate is kind♪
She brings to those who love♪
The sweet fulfillment of♪
Their secret longing♪
Like a bolt out of the blue♪
Fate steps in and sees you through♪
When you wish upon a star♪
Your dream comes true♪
【訳】
星に願いを懸ける時
誰だって、
心を込めて望むなら、
きっと願いは叶うでしょう
心の底から夢見ているのなら
夢追人がする様に
星に願いを懸けるなら
叶わぬ願いなど無いのです
愛し合う2人の
密めた憧れを
運命は優しく
満たしてくれます
星に願いを懸けるなら
運命は思いがけなくやって来て
何時も必ず
夢を叶えてくれるのです
…こんばんは、びょりです。
何となく直ぐに消されてしまう気がしますが、毎度ようつべよりオリジナルの「ピノキオ」OPバージョンを。
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の姉妹作(?)、「コープスブライド(2005年公開)」もオススメ。
こういう怪しく愛嬌の有るキャラや世界を創造出来る、その才能に痺れます。
中身知らずに見た目だけを真似、「何か違くね?」になってしまった例が、日本の江戸時代のクリスマス。
記録に残されてる話だが、日本最古のクリスマスツリーには、堤燈が吊り下げられてたらしい。
今やったら結構新しいと評判呼ぶかも。(笑)
【続】
昨夜も寒いと感じたけど、今夜は一段と寒いわ。
最近は毎晩最低気温を更新してる気がしない?
こんな寒い晩は人間なら家に篭ったまま出て来ないものだけど、魔物はここぞとばかりに外へ出て暴れ狂うんですって。
魔物って寒さに強いのかしら?
クリスマスには地獄の窯が開いて魔物達が跋扈する。
冬至祭だった頃のクリスマスは、現代で言うところのハロウィンに似てたらしいの。
言ってみればクリスマスとハロウィンは親戚同士、と前置きしたところで今夜の映画を紹介するわ――「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」!
「ハロウィン・タウンの住人達は、怖い事や人を驚かせる事が大好き。
その日は丁度ハロウィン当日、住人達は大盛り上がり。
だがハロウィン・タウンのパンプキン・キング、ジャック・スケリントンは、毎年同じ事の繰り返しでしかないハロウィンに虚しさを感じていた。
そんな折、ジャックは森の奥で不思議な扉の付いた木を見付ける。
その1つを開いてみると、恐怖と悪夢に満ちたハロウィン・タウンとは全く違う、陽気で明るいクリスマス・タウンの別世界が広がっていた。
初めて見る美しい雪景色の中、色鮮やかな電飾で飾られた街全体が祝うクリスマスに心を奪われたジャックは、自分達の力でクリスマスを作り出そうと計画を立てる。
そんな中、ジャックに密かに想いを寄せるサリーは、何か悪い事が起きるのではないかという予感にとらわれていた。
サリーの心配を他所に、クリスマスの準備は着々と進んで行く。
だが、ジャックも住人達も、『本当のクリスマス』というものが理解出来ずに、事態はどんどんおかしな方向へと転がって行くのだった…。」
監督:ヘンリー・セリック
脚本:キャロライン・トンプソン
製作:ティム・バートン、デニーズ・ディ・ノーヴィ
音楽:ダニー・エルフマン
撮影:ピート・コザチク
編集:スタン・ウェッブ
キャスト:(声)クリス・サランドン、(歌のみ)ダニー・エルフマン(パンプキング、ジャック・スケリントン)
(声)キャサリン・オハラ(恋する人造乙女、サリー)
(声)ウィリアム・ヒッキー(マッドドクター、フィンケルスタイン博士)
(声)グレン・シャディックス(二面町長、メイヤー)
(声)ケン・ペイジ(凶暴なズダ袋お化け、ウギー・ブギー)
(声)エド・アイヴォリー(巻き込まれた可哀想な人、サンタクロース)
原案はティム・バートン著の絵本、映画に登場するキャラは、全て彼が創造したと言うわ。
彼はディズニー・スタジオにアニメーターとして在籍してた頃から、この独特な世界の住人達を温めていたんですって。
奇怪でいながら愛嬌の有るキャラデザインは、映画公開後数年経った今でも愛され、キャラグッズが売れてるらしいわ。
あの東京ディズニーランドの人気アトラクション、ホーンテッドマンションを、ハロウィン~年明けの期間限定とはいえ、出演キャラ達がジャックしちゃうってんだから凄いわ!
映画で失敗したクリスマスジャックのリベンジね、ジャックv
脱線はここまで、映画の話に戻るわ。
この作品は「ストップモーション・アニメーション」と言う技法、所謂コマ撮りをして制作されたそうなの。
1コマ撮る毎に人形等を動かして行き、映像を繋げてくってんだから、気の遠くなる作業ね。
モーション・コントロール・カメラ等、最新のデジタル技術を使用してもいるけど、スタッフの熱意と根気無くして生出せない、素晴しい芸術作品だわ。
だってキャラ全てが歌って踊るミュージカルなのよ!
こんなに活き活きした動きなのに信じられる!?
継ぎ接ぎだらけのヒロインなのにサリーは愛くるしいし、ジャックは骸骨でもまるでイケメンヒーローの様に格好良いのv
ハロウィン・タウンはモノトーン、クリスマスタウンはカラフルと、2つの世界で色調が異なってるのも効果抜群。
ハロウィン・タウンからクリスマスタウンに世界が移った時の、ジャックの受けた心のインパクトが観ている側にも伝わって来るわ!
実はもう1つ世界が在る事に気が付かない?
私達が暮す現実世界、軍隊が存在する等、2つの世界から較べると、色は有っても無機質な印象を持ててしまうわ。
映画を観た事の有る人は、導入部を思い出してみて。
誰も入れない森の奥、木の幹に取り付けられた、ホリディ(休日)への扉。
ハロウィンやクリスマスの他に、イースター、バレンタインデー、セント・パトリック・デー、感謝祭への扉なんてのも見えるわ。
ちなみにセント・パトリック・デーはアイルランドの祝日、アメリカではアイルランド系移民が緑の帽子を被ってパレードしたりするの。(映画「逃亡者」でそういったシーンが出て来るわ。)
緑色の物を身につけて祝う事から、「緑の日」とも呼ばれてる。
またまた脱線しちゃったわね、御免なさい。
ホリディへの扉の話だけど、あの森は私達が暮す現実世界に存在するよう思えない?
つまりね、私達の世界の何処かには、異世界に続く扉が在るかもしれない…って事――メルヘンでしょ?
あと映画の中のサンタさんの事だけど…クリスマス・タウンのサンタさんは、子供達皆にプレゼントを贈る陽気なアメリカンじゃなくって、良い子にしかプレゼントを贈らない古来のタイプなのね。(アメリカの映画なのに、ちょっと不思議。)
昔のサンタクロースは日本のナマハゲの様に怖ろしい面を持っていて、悪い子には罰を与えたりしたんですって。
ヨーロッパの寒村には、その伝承が現在まで残されてる所も在るそうよ。
さて、ここで7曲目のクリスマスソングを紹介――今回はディズニー繋がりで「When You Wish Upon a Star(星に願いを)」!
元は1940年公開のディズニー映画「ピノキオ」の主題歌で、クリスマスとは全く関係無い歌なんだけど、星=ベツレヘムの星を連想してなのか、最近はクリスマスシーズンに歌われる事が多いようね。
特にスウェーデンとノルウェーではクリスマスソングの定番になってるんですって。
ディズニーの「ピノキオ」では、コオロギのジミニー・クリケット役を演じる、クリフ・エドワーズが歌ってるわ。
それじゃあ今夜はここまで、また明日も一緒に楽しく歌いましょう♪
【When You Wish Upon a Star(星に願いを)】
When you wish upon a star♪
Make no difference who you are♪
Anything your heart desires♪
Will come to you♪
If your heart is in your dream♪
No request is too extreme♪
When you wish upon a star♪
As dreamers do♪
Fate is kind♪
She brings to those who love♪
The sweet fulfillment of♪
Their secret longing♪
Like a bolt out of the blue♪
Fate steps in and sees you through♪
When you wish upon a star♪
Your dream comes true♪
【訳】
星に願いを懸ける時
誰だって、
心を込めて望むなら、
きっと願いは叶うでしょう
心の底から夢見ているのなら
夢追人がする様に
星に願いを懸けるなら
叶わぬ願いなど無いのです
愛し合う2人の
密めた憧れを
運命は優しく
満たしてくれます
星に願いを懸けるなら
運命は思いがけなくやって来て
何時も必ず
夢を叶えてくれるのです
…こんばんは、びょりです。
何となく直ぐに消されてしまう気がしますが、毎度ようつべよりオリジナルの「ピノキオ」OPバージョンを。
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の姉妹作(?)、「コープスブライド(2005年公開)」もオススメ。
こういう怪しく愛嬌の有るキャラや世界を創造出来る、その才能に痺れます。
中身知らずに見た目だけを真似、「何か違くね?」になってしまった例が、日本の江戸時代のクリスマス。
記録に残されてる話だが、日本最古のクリスマスツリーには、堤燈が吊り下げられてたらしい。
今やったら結構新しいと評判呼ぶかも。(笑)
【続】