瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

08年10月、ハウステンボスと秋の空 その11

2009年01月17日 17時03分31秒 | ハウステンボス秋の旅行記
前回の続きで毎度花のアルバムで御座い。
ぶっちゃけ花がメインだと、語れる事って少ない。
普段の様に長々説明書くと野暮な気がしちゃうんだ。(汗)
「考えちゃいけない!感じるんだ!!」ってな風で1つ宜しく。



秋、ハウステンボスは「花の芸術祭」を開催。
場内数箇所に花で描いた芸術作品を設置、宣伝文句通りに「天井の無い美術館」となる。
中でも運河に浮ぶ花絵画は、多分此処位でしかお目にかかれないかと。↑
このイベントの為にハウステンボスが開発した、水に浮ぶ特別製の煉瓦を土台にして造り上げてるそうな。
今回の「花の運河」の主題は少女、世間で知られる有名な少女絵を、モデルに選んでいました。

それではお観せしよう、この年ハウステンボスが世に送った、名画の数々を!



↑先ず紹介するのはこちら!…って誰の何て作品か判りますかね?



↑側に在った解説文によると、ベルト・モリゾ作「湖のほとり」らしい。
教えられて離れた所から再び見直すと……段々、段々、見えて来る様になる。
こう書くと新聞なんかに載ってる目のクイズみたいだが。(笑)



↑こっちは直ぐに判った、ルノアール作「読書をする少女」。



↑これも直ぐに判った、カミーユ・ピサロ作「羊飼いの娘」。
「小枝を持つ少女」や「座る農家の娘」のタイトルでも知られてたり。

前回観た浮世絵の時も感じたけど、この手のイベントで表現する場合、輪郭のはっきりした人物絵の方が向いてますな。
淡い色で塗られた風景画を表現するのは、かなり難しい気がするですよ。
それでも良くぞ造ったと感心してしまう…制作陣に惜しみない拍手を!

ブランク空いた時も在ったけど、「花の運河」は此処の名物秋イベントとして、知られて来た気がする。
てゆーかそうなって欲しいなと思う。
制作~設置まで金も手間も相当懸かるんでしょうが、「光の街」同様他の場所では観られない物ですから、息の長いイベントに育てて欲しいです。



↑「花の運河」の開催期間中、この様な見晴台が設置される。
この上に登って観れば確かに判り易い…為、昼間は代わる代わる人が登ってました。
落ち着いて観るなら、やっぱ朝の内が良いでしょう。
そう考えて早朝観に行ったら、蜘蛛の巣が張っていた。
一夜であげな芸術的網を織り上げる蜘蛛は凄い。
そう言えばフォレストガーデンに植わる木も、朝見たら蜘蛛の巣だらけだった。
知らずに自転車で通り過ぎたら引っ掛けちゃって、苦心の作を壊してしまったのは申し訳無く。(汗)
感心したのは外灯の周りに張ってあった事、あれって飛んで火に入る虫狙いで、張り巡らした物なのだろうか?
だとしたら蜘蛛って頭良いなぁ。

自論だが「花の運河」を綺麗に観られる時間帯は、日中陽が最も高く昇る正午頃じゃないかと。
夜は論外だし、早朝や昼下がり以降は周りの建物のせいで陰になっちゃうんだ。
結構観る時間が限定される作品かもしれない。



↑絵画と共にテディベアのトピアリーも飾ってあった。
そういや今年の春、ナイアンローデ城前の熊花壇が復活しそうですね。(→http://www.huistenbosch.co.jp/event/tulip/)
もしもそうなら嬉しい、やっぱりあそこに花壇が無くちゃ寂しいですよ。



↑これは場内中心に建つスタッドハウス壁面に飾られた「花の壁画」。
最早説明の必要も無い名画、ミレー作「落穂拾い」で御座います。
実際に観たら作品の巨大さに驚かされますよ。
今回展示してあった作品の内で、自分は最も気に入りました。
良くぞ此処まで再現したと感心してしまう。



↑ビネンスタッド地区に在るショッピングアーケード、「パサージュ」の中にも花で描いた絵が飾られてました。
1枚は同じくミレー作「落穂拾い」。



↑もう1枚はモネ作「日傘を差す女」。

モネは同じモチーフで何枚か絵を描いていて、これはバックに少年が立ってない点を見るに、1885年44歳に描いた作品を選んだのかなぁと。
モネが10年前に描いた同じモチーフの絵には、バックに少年(子のジャン)が立ってるんですよ。(そっちの方が多分有名)
前作の中心モデルは奥さんだったのだけど、後作はアリス(モネのパトロンだったエルネスト・オシュデの妻)の子供シュザンヌがモデルだとか。
前作でモデルにした奥さん「カミーユ」は、既にこの頃亡くなってしまってた為、代りに彼女をモデルにしたんでしょう。



↑アレキサンダー広場を埋め尽くす花畑。
一見するとそんな風に見えるだけだけど、実はこれも花で描かれた絵画だったり。



↑展望台に昇って観てみると…そう、ゴッホ作「ひまわり」だったのです。
「ひまわり」の絵をひまわり以外の花で造る点が粋ですね。(笑)
所で視線を右にズラすと、スタッドハウスの前で何か作業してるのが、お判り頂けるだろうか?
何の作業をしてるかは次回に発表致します。
まぁ見れば何となく勘付かれるでしょうが。(笑)



↑前回紹介したアートガーデンの全体像も見渡せる。
その広大さが良く判るでしょう。

去年10月は此処で「国際ボタニカルガーデンフェア」が開催された事から、例年以上に場内花盛りの印象を持てました。
「ボタニカル」ってのは…私も上手く説明出来ないんですが(汗)、「自然の恵みを取り入れた暮らし」を指す言葉らしい。
少なくともハウステンボスは、そういう意味で提言してる気がします。(→http://www.huistenbosch.co.jp/abouthtb/botanical/)
現在ハウステンボスは「ボタニカルリゾート」を謳い、各地に働き掛けてる訳ですよ。

フェアのイベントの一環として「ガーデンコンテスト」を開催、参加作品は期間限定でアレキサンダー広場にて披露されました。



↑作品№1、「エコライフ・ガーデン」。



↑小さな池と切り株で造った段々が特徴的。



↑切り株の段々を足で踏んで中へ入ってもOKらしい。
飾られたジョウロが生活感醸してて、作品名に似合った物に思えました。



↑作品№2、「クリエイティブガーデン~ふれあいの庭~」。
麦藁帽子が良いアクセントになってて、作品テーマを引き立ててる様に思えます。



↑スコップが置いてあると弄りたくなる…ひょっとしたら弄ってもOKだったかもしれんが。
全作品特に囲いがしてある訳でも無く、「手で触れちゃ駄目」と言う注意文も無かったし。
…怖いから触らなかったけど(汗)、本来のテーマを考えるに、積極的に中へ入って、壊れない程度に触れて構わなかったのかも。

なぞと考えて帰った明くる日、衝撃的な事件を目撃した。



↑「お母さん、僕の麦藁帽子、何処へ行ったんでしょうね?」

ナイスだと思った麦藁帽子が消えてしまった…!!(汗)
いやいやもしかしたら、最初から帽子は作品の一部でなかったのかも。
実は観光客の誰かが置き忘れた物だったのかも。
それか汚れたか何かして、スタッフが一時取り外したのかも。
麦藁帽子消失事件…未だに真相が気になって仕方ないのです。(汗)
(追記:その後↓の様な目撃報告を頂きました。)



↑作品№3、「さんぽの庭」。
展示された作品中最も地味だったけど、制作者の意図が最も掴める物に感じられたです。
行ったり来たり、地味に散歩して、遊んでました。(笑)

まだまだ作品は有る、続きは次回!



【続】

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2 コメント

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麦藁・・ (urouro)
2009-01-17 18:59:18
帽子ですが、私の写真だとちゃんとありましたよ。
ただ、同じ場所でなく赤いスコップのところですが(^o^;)

確かびょりさんの後に帰国したので、一時的にはずしていたのかも知れませんね。

それにしてもやっぱりアレキサンダー広場にも緑があるといいなぁと再認識しました。
返信する
作品の一部だったんだ。 (びょり)
2009-01-18 14:59:02
んで無くなった訳ではない事を知ってホッとしました。(笑)
けど位置が変ってたのは不思議ですねー。
ポジションが今一決まらなくて悩んだんだろうか??

私もアレキサンダー広場に緑が在るのは嬉しい。
かつての姿を知ってるから、どうしてもね…。

事件に関する目撃報告、有難う御座いました!(笑)
返信する

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