スマートフォンを狙ったウイルスは数百種類程度存在し、今もその数を増やしていっている。少し前までは、ウイルスの多くが、端末を使用不能にするだけのものが多かった。
しかし、スマートフォンが高機能化し、クラウドサービスとの親和性が高くなり、スマートフォンによるデータ通信が盛んになってきている昨今では、端末に保存されている様々な情報を吸いだそうとするマルウエアが増えてきたのだ。狙われる情報は、電話帳や写真などだけではない。
その一つ、Android向けのスパイウエアがAndroid端末のGPSを動作させ、GPSの位置情報を15分おきに攻撃者に知らせる。ユーザの行動そのものが筒抜けになっているのである。
たかが携帯電話と思ってバカにしてはいけない、れっきとした個人情報端末として、犯罪者にとっておいしい情報が詰まった宝の箱なのである。対策方法として
１．OSは常に最新に
２．アプリケーションは信頼できるマーケットからのみ入手する
３．セキュリティソフトを導入してウイルス感染から守る
そこで、ドコモユーザに朗報である。
モバイル向けにセキュリティソリューションを提供してきたマカフィーが、NTTドコモとAndroid向けセキュリティで提携し、ドコモユーザー限定のセキュリティサービス「ドコモ あんしんスキャン powered by McAfee」として、2011年7月1日より無償提供を開始する。
今回使っているのは、Android搭載端末向けセキュリティソリューション McAfee VirusScan Mobile for Androidテクノロジーだ。ファイル、メール、インターネットのダウンロード、テキストメッセージやMMSメッセージ、添付ファイルのスキャンとクリーニングを自動的に行うほか、自動アップデート機能も搭載している。モバイルデバイスをウイルスや悪意のあるアプリケーションから保護し安全を確保する機能を持つという。。
なお、マカフィーは2004年よりNTTドコモのFOMA端末向けにウイルス対策ソフトを提供しており、携帯電話向けのウイルス対策の知識や経験を蓄積してきたという。
ドコモ あんしんスキャン powered by McAfeeは、NTTドコモのAndroidユーザー限定で提供される。Googleが運営する「アンドロイドマーケット（Android Market）」から無料でダウンロード可能になる予定だ。
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