iPhoneの販売について、辻村清行代表取締役副社長が回答。「アップルが発売しているiPhoneやiPadは、世界的に売れており、ユーザーインターフェイスに優れた端末だと認識している」と前置きしながらも、「NTTドコモは、iPhoneを発売する予定はない」と断言した。
その理由として、「ドコモには、約5000万人のiモード利用者がいるが、おサイフケータイ、iチャネル、iコンシェルといった機能をスマートフォンでも利用したいというユーザーが多い。ドコモにとって、いかにこれを広げていくかが大事である。しかしアップルの場合は、この機能を加えることができない。一方で、Androidを搭載したスマートフォンは、既存のiモードサービスを乗せることができる。5000万人のiモードユーザーが、気持ちよくスマートフォンを使っていただくために、ドコモはAndroidをベースにやっていく」 とのことらしい。
世界的にiPhoneよりAndroidへの流れは顕著であり、その流れは止まりそうにない、客観的にみてもいまさらドコモがiPhoneを販売しなくても、そんなに驚くことではないと思うが（Appleから是非売ってくれ！と懇願されたらわからないが）、販売しない理由がいただけない。 もっと真面な理由を言えないものなんですかね!
ドコモから販売中のAndroidスマートフォンの人気機種であるGalaxy S およびS2は、最近でこそｓｐモードが使えるようになったが、当所はiモードサービスの何一つ利用できなくても売れた、この事実からしても既存のiモードサービスを乗せることができなくても（できない機種として）iPhoneを販売してもなにも不都合はないとおもうのだが！
ドコモがiPhoneを諦めた理由を私なりに考えてみた。
もっとも今まで販売したいと言っていたが、Appleが売ってくれなきゃドコモとしても販売のしようがないので、諦めた理由の一番でしょうけど、iPhone を使いたい場合の選択肢がソフトバンクと契約するだけではなく多様化してきていることもあるのではないかと思う。
ドコモでは４月から新たに販売する携帯でSIMロック解除が可能となった（6月12日時点でのSIMロックをはずした件数は1850件だそうだ）、それにあわせてmicroSIMカードでのドコモ契約を可能にした。現在までに5000件弱の購入があるらしいが、そのほとんどがiPhoneとiPadでの利用と思われる。また、日本通信からもSIMフリーのiPhoneとセットで契約できるmicroSIMも発売されている（使用する回線はドコモ）。
というように、iPhoneをドコモの回線で利用する方法がいくつか整ってきた、もう一つ、モバイルWi-Fiルーターの登場も大きな要因だ。
さらに大きなニュースが米国から飛び込んできた、アップル（Apple）が米国時間14日から米国でもSIMロック解除したiPhone 4を販売し始めたというものである。
今までSIMロック解除したiPhone といえば、香港、仏、英、豪で発売されていたが、今回の米国で発売されるSIMロックフリーのiPhone 4は、相当数が海外へ流れるとみられている。従来からある香港やロンドンとは比較にならないくらい多くなるのではないかとみられている。
以上のように、なにもわざわざドコモがiPhoneの販売を手がけなくても、どうしてもドコモの回線でiPhoneを利用したければ、いくらでも方法がある。あえて手を出す必要がなくなった、というのが真実ではないだろうか。
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