台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

農暦中秋節

2004年09月28日 | 風習・習慣




今日は、農暦の8月15日。 
日本では単なる ” お月見 ” の日だが、
台湾では、春節 ( 新年 )、 端午節 と並んで
” 三節 ( サンジェ ) ” のひとつに数えられている
” 中秋節 ( ゾンチョウジェ ) ” の日だ。

この日は台湾では、
日本のお盆とか アメリカの感謝祭みたいな、
遠くに散っている 家族が帰省してくる、家族再会の日だ。

そして何でだか、帰ってきた人は みんな揃って庭先で、
ガンガン、烤肉 ( カオロウ、バーベキュー ) をやる。 
外では若者が、意味もなく 爆竹やロケット花火を
バンバン、炸裂させる。 
いたる所で 火事のネタになる事を やる日でもあるんで、
台湾の消防署は この日スゲー忙しい。(?)
 
それと、
やたらに ”月餅 ( ユエピン、解説は下を見ヨ )” を贈りあう日でもあって、
オレが働いているような 小さな事務所でも、
食いきれないくらい ” 頂き物の月餅 ” がたまっちまう。 

ここの従業員は 一人ものの男が多い。 
それも酒のみばっかりなのに、
こんなに 甘いもの沢山もらって どうしろっちゅうんじゃー。

 


日本で ”月餅 ”といえば、
多分 ” 広式( カンスー、広東式 )” の、
上に、難しい字が型押ししてあるヤツを 思い出すヒトが多いと思う。 

だが台湾では、油と砂糖がたっぷりの クドイ広式よりは、
台湾式の、パイ皮で丸い、かるいものの方が ポピュラーだ。 
中でも ”蛋黄酥 ( タンファンスー ) ” っていう、
塩味がついた アヒルの卵の黄身が 入っているヤツは、
”月餅詰め合わせセット ” に 殆ど必ず入っている 人気モノだ。

上左の写真は、台湾月餅の三役- 上から 
” 蛋黄酥 ”、
” 広東式月餅 ”、
それと、緑豆の餡が入っている
” 緑豆椪 ( リュイトウポン ) ”
が入ったスタンダードな詰め合わせだ。 
それに対して右側は、新しいタイプものなんで、
普通のお菓子の詰め合わせみたいで、
” 月餅だゾー ”
っていう感じが あまりしない。

ところで、
”どうして、中秋節に 月餅を送るようになったか? ”
っていう いわれだが、

その昔、漢民族が元の国 ( 蒙古 ) と戦争してるときに、
劉伯温 ( リョウポーウン ) っていう道士が、
「 中秋節に食べなさいネー。 」 って言いながら、
月餅を配った 故事が起源になってるらしい。 

配られた月餅の中には 「 打倒蒙古、本日決起! 」
って書いたゲキ文が入れてあって、
中秋節にそれを読んだ漢民族は
「 やるべー! 」
ってんで一斉に立ち上がって、戦争に勝っちゃって
” 明朝 ”を 打ち立てることができた。
そして 劉伯温は ” 明の太祖 ” になったんだナ。



由来のようなものはしらないが、
中秋節には、月餅の他に
” 文旦 ( ウンタン、ぶんたん ) ” も食べる。

この文旦の 皮の向き方には、独特の作法があって、
タテに切れ目を入れておいてから、バナナみたいに
皮を向いて中身を取り出す。 
そして残った皮は
” 文旦帽子 ” にして 子供にかぶせて遊ぶのサ。


でも、今日の写真は 飲み屋で撮ったものなので、
写真の中で ” 文旦帽子 ” を 被っているのは、
” かわいい子供 ” じゃなくて、
むやみに筋肉がついている
” 半袖組のデブン ” だ。 


一昨日、昨日は忙しすぎて、練習できませんでした。
今日は、夕方からウェイトと30分JOGをしました。

一昨昨日のヒット数 - 785(83位ランキング入り)
一昨日のヒット数 - 440
昨日のヒット数 - 792(92位ランキング入り)  


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