台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

開元屋之午飯-鶏蛋粥

2005年07月10日 | 生活情報
 


今日は半年ぶりに、
” 開元飯桌 ” の話
( ” 飯桌、ハンズオ/プンター ” は、食卓 の意味。 )
- つまり自分でメシ作って食った話 を書くゾ。

それで、
最近胃の調子がすごく悪いオレが作ったものは、
” タマゴ粥 ” だ。

自炊自体は、よくやるんだけど、簡単なものばかりで
ここに書くほどのものは、まぁあまり作らない。
今回は、昨日の晩行った民族路の
” 不餓門 ”
の広東粥が、結構うまかったんで
「 自分でも、粥、炊いてみっかナ。 」
とか思って、
久しぶりに手間のかかるものに挑戦した - っていうわけサ。

最初に、ちょっと繰り返しておくけど、
台湾で普通に、” 海鮮粥 ” とか、” 粥 ” って言ったら、
殆んど、” 普通の白メシに汁をかけただけのもの ” のことだ。
だから、
米から炊き込んだ柔らかい ” 粥 ” が食いたかったら、
” 広東粥 ” 
ってカンバンに書いてあるようなミセに、行かなくちゃいけないゼ。


そして今回は、
ただ作ったものの写真をおいても つまんないから、
オレが粥を炊いた過程を細かく紹介することにした。

そういうことで、
料理について、作るほうには余り興味が無いっていう人は、
今回はスマンがパスしておいてくれ!


  


左上は、オレが食っている自然農法の
” 池上有機米 ” だ。
結構な値段がするが、
本当はオレは、安い米との差は判らないまま、見栄で使っている。
( 日本のより、割れ米がかなり多いんだよナ )

右上は、米を研いでいるところ。
プラスティックのザルとボウルを、重ねた中で研いでいる。
こうやると、米を柔らかいザルの内側にこすりつけることで、うまく洗えるし、
水を捨てるときにも、米が流れちゃわないから都合が良いゾ。
研いだ米は、そのまま水を切ってザルに入れておく。
このときも、外側にボウルがあれば、水がたれるのを気にしないで済むしネ。


 


粥は、昆布だしで炊くのがウマイから、
上の写真みたいに、あらかじめ昆布だしを土鍋に作っておく。

昆布でダシを取る時は、左上の写真見たいに水の状態からいれて、
右上の写真くらいに沸騰したら、もう出してしまう。
あまり長く入れておくと、海草臭くなっちゃうからネ。

オレは、昆布はダシをとるのにも使うし、
あとで佃煮みたいにして食べるから
” 日高昆布 ” を使っている。
ダシをとるだけなら、
” 真昆布 ”、 ” 羅臼昆布 ”、 ” 利尻昆布 ”
のような、繊維が多くて細身のヤツを使えば良いし、
食べるだけなら、
” 長昆布 ” とか ” 厚葉昆布 ”
みたいな、繊維が少なくて葉の広いものが合っているゾ。


 


” 日高昆布 ” でダシをとると、
左上の写真みたいに、ちょっとダシに色がつく。
寿司ご飯にするときとか、色がつかない方がよいときは、
” 真昆布 ” を使うと良いヨ。

右上の写真は、研いでおいた米を、ダシにいれたところ。
米とダシの比率は 1対7 のいわゆる
” 七部粥 ” だ。
これでも、結構しっかりした粥になる。
もし、中国の朝ごはんみたいな柔らかい粥を作りたかったら、
1対10 以上の比率にしないといけないゾ。


 


さて、肝心の粥の炊き方だが、土鍋に蓋をしてから、
沸騰するまでは、左の写真みたいに強火で炊く。

そして、
一旦沸騰したら、弱火で30分位ことこと炊くんだが、
台湾のストーブは、とにかく火力が強くて、この
” とろ火で煮込む ”
ような作業には、全く不適だ。

だからオレは、こういう作業が必要な時は、
右上の写真みたいに、土鍋を支える鋳物の台の下に角材を入れて、
土鍋とストーブの火の距離を遠くして、
とろ火で煮込むのに近い状態を作って、調理することにしている。
( 鍋の支持が不安定になるから、皆はあまりマネしない方が良いゾ。 )





土鍋で粥を炊くと、
左上の写真みたいにふきこぼれが出てくるけれど、
炊いている途中では、絶対蓋を開けないようにする。
それと、必ずそばについて見ていることが必要だ。
もしか水分がとび過ぎて焦げてきても、においですぐわかるからネ。

こうやって気をつけて粥をたけば、
右上の写真のような、おいしそうなヤツができるんだ。





タマゴの入れ方は、
粥が炊きあがったら火を消して、
右上の写真みたいに、粥の上にかけまわし、
後は、蓋をまた閉めて蒸らしておけば良い。

ところで、
関係ないけどついでだから、左上の写真のように、
左手だけでタマゴを割る簡単な ( ちょっとズルな ) 方法を書いておく。

ナニ、簡単なこと。
タマゴを割る前、固いところにあててヒビを入れるときに、
開く方の反対側にもヒビを入れておけば、それでいいのサ。


 


今日は、
粥は、昆布ダシとタマゴだけで味をつけていないので、
ちょっと味の濃い目のトッピングを、そろえることにした。

左上の写真は、
ダシをとるのに使った後の昆布を、
酒、砂糖と醤油で佃煮みたいに煮ているところだ。

右上は、オレの実家で作っている梅干し。
庭の豊後梅をとって ( 木がでかいから、二十キロも取れる )
紫蘇、梅酢、塩だけでつけたもので、とてもウマイ。
ミセで売っている、味の素やみりんが使ってあるものとは
全然違うヨ。


 


今日は、上の二つ以外に
市販の、きゅうりの漬け物と、鮭フレークをあわせて
4種類のトッピング、
それと、ありあわせの野菜と豆腐の味噌汁を作った。
何れもタマゴ粥との相性はぴったりだ。
これは、うまそうな昼飯になるゾー。



- って、

一人暮らしのくせに、調子にのってこんなに作っちゃって、
一体、どうやって食うんだろ。 
けっこう、トホホなオレであった。

        


という所で、
今日は、お・し・ま・い・
にしておくことにしよう。





一昨昨日のヒット数 - 459
一昨日のヒット数 - 429
昨日のヒット数 - 523

一昨日は、練習は休みでした。 
昨日は、ジムで、ウェイトをやってから、トレッドミルを5km位走りました。
今日は、夜、成功大学で、10km位走りました。      


台中国際レースまで、あと91日。

禁酒7日目。        



           
     ( 今日は7月10日 - 今年のライチーの季節もそろそろ終わりサ )

      


---------- P.S.映画の話 ----------

この前、日本でロケをした香港映画の
” 頭文字D ”
を見た。

台湾の人気シンガーソングライターの周杰倫が、
豆腐屋の息子で主人公の ” 藤原拓海 ” をやってるんだが、
顔はともかく、雰囲気に違和感はない。

ストーリーも漫画とほぼ同じなんだが、
こちらの方は、雰囲気が全然違う。
随所に笑える箇所があるし、
( 豆腐屋のオヤジがのキャラクターが、
  登場人物のバランスの関係か、全く変えてあるが、これがけっこう良い )
ちょっと叙情的なカットなんかもあって、
なんていうか、
「 面白うて、やがて悲しき 」
大阪喜劇みたいな、サービス精神に富んだ映画だ。

ここんとこ、ハリウッドの大作を続けて見て、
どれも大して面白くなかったが、
この香港映画には、久々に満足させられた。

CGごってりの洋画も、
一本調子の純愛日本/韓国映画も、
もういい加減にしてヨ。
- っていう人は、絶対見に行った方が良いゾ!

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中華料理之食事作法其之弐

2005年03月03日 | 生活情報


さて今日は、前回の続きで
” 中華料理の食事作法 ” について書く。

今回の話題は、下の2項目だ。

(3)料理の取り方
(4)料理の食べ方

前にも書いたけど、
このダイアリーを読んでいるような人にとっては、
” 常識 ” みたいなことかも 知れないけど、
とりあえず、知ってることを 整理する
という意味で 読んでみるといいゾ。

それから、
今日 記事の上の方に 貼ってある写真は、
食事の作法とは 全然関係ないもので、
オレが以前、休日になるとよく散歩に行った
孔子廟前の、路地の様子だ。
” お宮の前の、お土産屋さんがある参道 ”
っていう感じかな。

” 保哥黒輪 ” というおでんやさんとか、
小さなお寺の前には、細いらせん階段でしかいけない
” 緑屋 ”
っていう、オレのお気に入りの、食堂もある。
緑屋の3階は、露天になっているので、
天気の良い午後は、孔子廟を散歩したあとここに来て
風に吹かれてビールを飲むと 最高に気持ちがイイ。





(3)料理の取り方

前回の(2)で説明した要領で、注文した料理が来たら、
いよいよ回転台の上の料理を、自分の取り皿に取ってみよう。

中華料理では、取り皿とか、お椀は、
普通は、一時には、一人一つずつしか用意されない。
しかしこれは、
料理を食べて汚れたら、給仕の人が、どんどん取替えてくれる
という意味だから 何も問題ない。

「 味が違うものを取るんだから、取り皿は2枚も3枚も必要だ。 」
なんていうのは、
回転台の上にある みんなの料理を、
その時に自分が食べる分だけ じゃなくて、
何種類も 自分の前にキープしたい
- っていう意味になってしまって、はしたない感じがする。

料理は、大抵一品ずつ出て来ると思うが、
一度にどばっと来たときは
でかい皿ほど テーブルの中央に置くのが 基本だ。

料理を取る順番は、本当に正式の作法なら、
接待者が 先に少し食べてから、客人に薦めるんだが
( 食べ物に問題はありませんよ - のデモンストレーションだ )
今では、普通は上席者から、順に料理を取っていくのが普通だ。

料理を取るときには、
ちょっと前までは 個人個人の箸で取るのが 普通だったが、
SARS の騒ぎがあってからは、
それぞれの料理に 取り箸を付けてある場合も 多い。
取り箸があれば、それを使い、
無ければ 自分の箸を使えばよい。

とりあえず、
全員がひとわたり料理を 取り終わる前は、
どんなに 美味しそうな菜でも、思いっきり がめたりせずに、
目分量で、一人分の量を超えないように、料理をとるようにしよう。
みんながひとまわり取った後に、たくさん残っていたら、ラッキー!
好きなだけ 取っていいぞ。

あと、料理を自分の皿に取るときに、
変な場所から取って キレイな盛り付け状態を、
台無しにしないように 注意しよう。
でも、丸ごと一匹の料理で、
魚の清蒸とか、アヒルのローストとかだったら、
食べていくうちに、いつかは、
仕切り役の人が、裏返したり ばらばらにしたり しなくてはいけない。
みんなも、料理をうまくさばける自信があったら、
積極的に仕切ってみよう。

魚の丸ごとの食い方で注意を二つする。

一つは、
表を食ったあと 裏返すのは、禁止だってことだ。
” 船が転覆する ” 意味になって、縁起がわるい所作だからね。

もう一つは、
頭の部分は、上席者から 食うべきものなんで、
若ぞうが、黙って真っ先に 手をつけたりしてはいけないっていうこと。

結構、ビジネスの食事の時も、気がつかないで
顰蹙をかっている日本人が 多いぞ。


(4)料理の食べ方

ここでは、料理の食べ方ということで、
一番重要な、箸の使い方の話をする。
最初に 箸の取り上げ方 の説明をするんで、
まずは、下の写真を見てみてくれ。



中華料理では、
食事を開始するときの、箸のセッティングが 日本とは違う。

箸は 上の写真のように、
先が向こう側、持つ方が手前側になるように
食器の右側に、縦におかれている。
ちなみに、日本みたいに、
自分の前に 横向きに箸を置いたら
それは 食事が終わったヨ という意思表示だ。

日本では、箸を取り上げるときは
両手で取り上げて、右手に持ちかえるのが
小笠原流 ( ? ) だと思うが、
中華料理では、右手だけを使って、さっと持ち上げる。
下の連続写真で 要領を説明するから、参考にしてくれ。

(1)


(2)


(3)


(1)
まず、箸に 手をかけるんだが、
このとき、親指をは曲げて 拳の中に握りこむような感じで、
箸の右側からアプローチする。
そして、親指以外の2指か4指は、箸の左側に持っていって
親指に押し付けるようにして、箸をつかむ。

(2)
箸をつかんだら、拳を立てるような感じで、手を上向けていく。

(3)
最後に、てのひらを返したら、中華風箸の取り上げの完成。
な、日本とやり方が全然違うだろ!


取り上げ方以外の、箸の使い方は、殆んど日本と同じ。
” ねぶりばし ”
” うろうろばし ”
” さぐりばし ”
なんていうのは、全部タブーだ。

あと、気をつけた方が良いのは、
食事中に箸をきちんとおくと、
” 食べ終わりました ” のサインになるので、
その後、また食い始めると、意地汚い感じがする っていうこと位かな。


箸のつかい方以外は、大概、
日本料理や、西洋料理の作法と同じだ。

韓国と違って、
茶碗や皿を 左手で持って 持ち上げても良いし、
ナプキンがあったら、二つ折りにして
折り目が自分の方に来るように、ひざの上に置く。

食べるときに、
ぐちゃぐちゃ、ずーずー 音を立てないようにするのは、
日本以外の 世界に共通のマナーで、
台湾の人も子供の頃から、家庭で教育されている。
( 日本だって、日本蕎麦を江戸っ子が食べるときと、
  お茶会で 抹茶を飲むとき以外は、あまり音は 立てないはずだけどね。 )

まぁ、ヨーロッパとかアメリカほど うるさくないから、
食べ物を口に入れるときに、
空気を吸い込みながら 入れないように気をつけて、あとは、
口を空けたまま、食い物をかんだりしないようにしたら、
それで良いだろう。


さて、すごく長くなってしまったが、
最後に、先回のラストで書いた 飛行機内でのエピソードに出会って、
オレが考えた、食事の作法のあり方について、簡単にまとめる。

まずオレは、食事の作法の主な目的は何か、
と考えるとき、やっぱり
” 他人に不快感を与えないようにする ”
ということしか ないんじゃないか思う。

例えば、オレは上の説明で、中華料理の箸の取り上げ方を
くどくど説明したが、
こんなことを、横浜の中華街に日本人同士で行ったときに やったら、
ただの知ったかぶりで、嫌味になるだけで、
作法でもなんでもない。
それに、日本蕎麦だからっていって、国際線の飛行機のなかで
” ズズズーッ ” って デカイ音で蕎麦をすするのも
はた迷惑ってもんだ。

要は、食事の作法っていうのは、
何を食うかで 決まるんじゃあなくて
まわりの状況を思いやることで、どうするかが 決まるっていうことだ。

それと、オレは食事の作法には、二つのレベルがあると思う。
一つは、他人に不快感を与えないために、必ず守るべきレベル。
そしてもう一つは、自分が 変なヤツ と思われたくない時だけ、
守るべきレベルだ。

例えば、
” メシ食ってるときに汚い話をする ”
なんていうのは、他人に不快感を与えるから、
絶対に してはいけないレベルに 属することだが、
前にちょっと話をした、
” 台湾で 小籠包をおかずにして チャーハンを食べる ”
なんていうのは、変な人と思われたって、自分が好きなら
別に やっても全くかまわない様な レベルに属することだとだろう。

だが、そういうことになると、
前回と今回、オレが くどくどくどくど 書いてきた
” 中華料理の食事作法 ”も、 その大半が、
” 変な人と思われても かまわなければ、守らなくてもよいこと ”
のレベル分類に入ってしまうゼ。

な~んだ、この2回は、
他人の目がすごく気になるような 小心者のための 解説だったのか!
- って違うヨ。
最初から言ってるだろ。
「 これは、知識の整理のための解説だ。 」って。
守る/守らない、は全部みんなの勝手なんだ。


- ということで、オレの食事作法の話はおしまい。


今回は、本当に長くなっちまった。
つまんない話を 最後まで読んでくれたみんな、
どうも、ありがとう。

それじゃまたネ♪



4日前のヒット数 - 496
一昨昨日のヒット数 - 584
一昨日のヒット数 - 453
昨日のヒット数 - 431

一昨昨日は、ウォーキングだけやりました。
一昨日は、ウォーキングだけやりました。
昨日は、ウェイトと30分のラダーインターバルをやりました。
今日は、出張なので練習はできませんでした。

NIKE国道レースまで、あと24日。

中華料理之食事作法其之壱

2005年02月27日 | 生活情報


ダイアリーを読みに来てくれた人
ありがとう。

ここの所しばらく 台南のミセの紹介が続いたから、
今回と次回は、
一息いれて、
” 中華料理の食事作法 ”
ということについて、手短に説明することにしたゾ。

このダイアリーを、続けて読んでいる人は、
多分、食いしん坊の中華料理ファン だったり、
台湾に何回も来たことがある人 ばかりなんじゃないかな。

だからきっと、ここに書くことなんて
みんな 先刻承知のことだ とは思うが、
一度、知識の整理をして、それでまた 次からの食事にそなえる
- という様なことで 意味もあるかなぁ と思って
あえて 2回のダイアリーを使って まとめることにした。

内容は以下の4項目で、
(1)と(2)を今回、(3)と(4)を次回説明する。

(1)テーブルへの着席の仕方
(2)料理の注文の仕方
(3)料理のとり方
(4)料理の食べ方

2回に分けるのは、単に
長くなって、オレが書くのが めんどくさいからだけだ。
まとめて読みたい人、ごめんヨ。

それと、各回の終わりには
” 場所によって違う作法 ( マナー ) ” とか、
” 作法 vs 美味しくたべること ” とかについて
オレが、色々考えるきっかけになった話を ちょっとだけ紹介する。



(1)テーブルへの着席の方法

さあ、最初はミセに入って 椅子にすわる所からだ。
昔は ” 八仙卓子 ” という、
正方形で、1辺に二人ずつ座る形式の テーブルが、
正式のダイニングテーブル だったそうだが、
今は、殆ど円形のテーブルで、
上に 料理を回転させる台が ついたタイプのものになっている。

このテーブルに着席するときは、
出入り口から、遠い奥の方ほど上席になるので、
接待の席とかで、接待者と客人が 居るときは、
接待者は 入り口側にすわり、客人は奥に座るようにする。
( 中国では昔から、食事を 接待に利用する 文化があった様で、
  宋 ( 西暦960年~ ) の初代皇帝は、
  食事に 五代 ( 宋の前の時代 ) の各将軍を招待して
  軍事権の接収を図った - ” 杯酒釈兵権 ”
  なんていう 有名な話がある。 )

もしか、出入り口が 2個以上あったりして、
よく 上席が判らない時とかは、
北 → 東 → 西 → 南
の順で 席の上下が決まっているので、参考にするといいゾ。
” 八仙卓子 ” みたいな 本式のテーブルだと
テーブルクロスが かかっていなくて
表れている木目が 東北の方角に なるようにおいてあるので
これを見たら 方角がわかることもある。

仲間だけで 来ているような時は、
奥の席から 順番に年長者や 上位のものが 座ればよい。
昔は ” 譲席 ” といって、
食事前に 何十分も上席を譲りあうのが 正式作法だったらしが、
今、そんなアホな事を する人はいないので、
誰か 仕切り役が サクっときめたらいいゾ。

(2)料理の注文の仕方

さて、着席したら 今度は料理の注文だ。
中華料理の 注文方法の基本は
” そのテーブルに座った人数 + 一品 ” の菜と
” 湯 ( タン、スープ ) ” を選び、
あとは、ご飯か麺を 頼むっていうことだ。

例えば、4人で食事をするときは
” 冷菜、肉類、海鮮類二品、野菜類 ” という感じに、5品の菜を選び、
” 湯 ” と ” 白飯 ”、甘いものが好きなら ” 点心 ” も注文する。
( 注文しなくても、ちょっと良いミセなら サービスで果物位は もってくる )
なんていう頼み方を するのがスタンダードだ。

もっとも、ここで書いているような 注文の仕方は、
かなりまともな 正食を食べるときの もので、
一人で 小吃 ( シャオツー、軽食 ) を食べに行くような時には
当然 当てはまらない。

そういう時は、 ” 上海華都 ” の時に書いた、
” 主食ばかりを注文しない ”
ということ位を 注意するだけで良 いんじゃないかナ。



今回の最後に、冒頭の約束通り、ちょっとっしたエピソードを書く。

大分前のことだが、台湾の雑誌を読んでいたら、
” 麺類を食べるときに、台湾人も ズズッ っていう音をたてるが、
  日本人が食うときの音は カミナリみたいで、超級のマナー違反だ。 ”
っていう短文があって、笑っちまった。

実際、
オレは、アフリカ、北極、南極 以外の地球の 殆どの場所でメシを食ったことがあるが、
確かに、日本人が麺類を食うときの音は 世界一大きいと思う。

でも、それには理由もあるんで、
大体、日本蕎麦を食うときには、
ちまちま食うより、スピード重視で、ダシもあんまりつけずに、
ズズッ っと勢いよく食うほうが
” 粋 ”だ 
- なんていう、” 江戸っ子 ” の文化も 日本にはあったりするからナ。


だが、その記事を読んだ少し後、こういうことがあった。

その時、
オレは日本アジア航空で、台北から成田に行く途中 だったんだが
オレの斜め後方の席で

ズズズズーッ

っていう、
過去に 一度も聞いたことがない 地響きの様な
蕎麦を すする音が 聞こえた。
( 日本アジア航空で 台北→成田のエコノミー席の機内食には、
  大抵 小さいザル蕎麦 がついている。 )

オレは、
「 コレは、” ひ ” と ” シ ” の区別ができない様な
  東京都台東区出身の ” シと ” に違いない。 」
と直感的に感じて、思わず後ろを振り向いた。

すると、なんとそこには、
” 江戸っ子 ” じゃあなくて、
一目でニセものと判るロレックスをつけた
” どこからどう見ても、台湾ローカル ”
という感じのおっさんが居た。

そして、そのおっさんは、
あまり多くないそばを 二口くらいで吸い込み終わると、
となりに座っている おっさんの奥さんとおぼしき女性に
でかい声で、得意満面に こう説明した。


カーチャン、知ってっかー?
  こーいうのが、正式な日本の食いかただべ!



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一昨昨日のヒット数 - 459
一昨日のヒット数 - 370
昨日のヒット数 - 427

一昨日は、ウェイトだけをやりました。
昨日は、ウォーキングだけやりました。
今日は、ウォーキングだけやりました。

台北の NIKE 国道レース まで、あと28日。