宇宙のこっくり亭

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大阪の人工衛星 「まいど1号」 打ち上げ

2009年01月22日 | こっくり亭日記
   
 東大阪宇宙開発協同組合
    
大阪の中小企業9社が参加する「東大阪宇宙開発協同組合」が、自前の人工衛星を打ち上げるという話がついに実現した。かねてからTVコマーシャルでもおなじみの、「まいど1号」だ。

「商都」が代名詞となっている大阪だが、かつては東洋一の工業力を誇る、最先端の工業都市でもあった・・・かつては(遠い目)。もっとも、大阪の工業力が相対的に地盤沈下したのは、必ずしも大阪自体の問題とも言い切れない。やっぱり、悪名高い「工場等制限法」のおかげで、「都会と地方の格差是正」の美名の下、大規模工場を他の地域に移されてしまったのが痛い。でも、数年前に制限が撤廃されて以来、また大阪に大きな工場が建ち始めている。規制撤廃・自由化の効果がここにも見られる。

東大阪市を含む大阪府東部は、パナソニック・シャープ・三洋電機等を生んだ電機メーカーの集積地だ。技術力のある町工場がたくさんある。
 
 
まいど一号は、正式名を「SOHLA-1」と言う。大きさは一辺約50cmの立方体で、重量は約50kg。堺市の大阪府立大が設計・開発に当たり、東大阪市の町工場が技術力を結集して、部品を製作した。主なミッションは、雷から出る電波を観測し、雷予報実現に向けたデータを集めるということ。さらに、雷雲を観測する衛星も開発中だという。衛星には2台のカメラが搭載されており、衛星自身や、地球の静止画像を撮影することもできる。

宇宙航空研究開発機構の公募で選ばれた人工衛星が、他にもいくつか打ち上げられた。学生たちが製作した実験的な作品だ。製作と性能試験の費用は自己負担だが、打ち上げは無料。日本が誇る高性能ロケット・H2Aに載せて打ち上げられた。

一般的に、人工衛星の開発には数億円から数百億円のコストがかかるとされているのだが、中小メーカーの知恵で徹底的にコストを削減した結果、かなり安くできたのだそうだ。「商売にならない」という理由で抜ける企業が出たり、スッタモンダしたようだが、なんとか打ち上げにこぎつけた。ノウハウを生かして小型衛星を商売にしようと、地元企業は昨年、新組織を設立し、売り込みに懸命だという。大阪商人のパワーを大いに発揮してもらいたいものだ(もっとも、大阪といっても工場の人たちなので、商人とは言えないが)。
  
いよいよ、大阪人も宇宙に進出か。なんか、宇宙人と遭遇しても、平気で「もうかりまっか?」とかなんとか言いそうだな・・・。

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