ミスト

THE MIST（2007／アメリカ）【劇場公開】
監督・製作・脚本：フランク・ダラボン
出演：トーマス・ジェーン／マーシャ・ゲイ・ハーデン／ローリー・ホールデン／アンドレ・ブラウアー／トビー・ジョーンズ

霧〈ミスト〉の中には“何”が待っていたのかーー
映画至上かつてない、震撼のラスト15分

『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ、原作スティーヴン・キングと監督フランク・ダラボンが描くパニック・ミステリー。
謎の霧に覆われた田舎町が舞台。
鬱ラストときいてましたが、後味悪すぎ・・・でも秀作でした。

story
ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド（トーマス・ジェーン）。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジム（ウィリアム・サドラー）が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……。


スティーブン・キングの原作は読んでますが、オチ以外は忠実に描かれていたんじゃないかな。（だいぶ前に読んだので自信なし。）
「クローバーフィールド」とちょっと似てますね。
町を襲った謎の霧で1件のスーパーに取り残された人々。閉鎖空間で繰り広げられる人間模様。
霧の中の怪物はもちろん恐いですが、一番恐いのは人間！
女性教師が「人間はもともと善良なものよ！」と言い張りますが、それは見事に打ち砕かれる・・・


集団の中で理性派と宗教派に分かれるんだけど、理性派だったのにいつのまにか鞍替えする奴もいて、人間ってこんなもの。
人間がパニくると、本性がみえてくる。
カルト女によってみんなが煽動されるところは、一番の恐怖だったなあ。
カルト女を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンほか地味ながらもキャストがみなうまかった。


原作とは違う衝撃のラスト15分は、あまりの救いのなさに呆然。
絶望度100％。。
これから観る方は主人公に感情移入しないほうがいいな・・・。
キングものは当たり外れが多いけれど、今回は恐怖に対する人間の描き方など見応えありました。
怪物の巨大さにびっくり！

もしかしたら別エンディングがあるかもしれないので、DVDリリースも楽しみ。
キング自身はこの映画は気にいってくれたのかな？

★★★★（5段階☆は0.5）

「ミスト」公式サイト

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