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手技療法の寺子屋

手技療法の体系化を夢みる、くつぬぎ手技治療院院長のブログ

ひとりでできる!!腰椎の可動性検査 その1

2011-01-08 20:00:00 | 学生さん・研修中の方のために
これまで何度か「ひとりでできる!!触診練習法」シリーズをご紹介してきましたが、今回は、腰椎の可動性検査です。


腰椎については、ずいぶん前にも少しご紹介しましたが、屈曲・伸展をサラッとご紹介しただけでしたので、コツをもう少し付け加えて、さらに側屈・回旋も練習したいと思います。

 「ひとりでできる!!触診練習法 その3」





耳にタコかもしれませんが、脊柱の機能障害を評価し治療するためには、その前提として、ひとつひとつの椎骨の可動性を調べる分節的な検査ができなければいけません。


今回は立位での練習ですが、それは座位での可動性検査はもちろん、



側臥位での屈曲・伸展検査



そして、側屈検査



回旋検査



さらには腰椎の関節モビライゼーションまでつながっていきます。



ですからしっかり練習しましょう。





まずは屈曲から。


立位で腰椎の棘突起の間にコンタクトします。



どの指でもお好みで構いません。写真では人差し指ですが、この場合、私は中指を使っています。






そのまま身体を前屈させて、棘突起間が開くような動きが確認できれば、その分節は屈曲ができているといことになります。



ちなみにC2~7の典型的頸椎の棘突起間にコンタクトしている場合は、椎間関節の形状から上位の棘突起は前上方にすべって棘間が開いていきます。


腰椎の場合は、地面に対して垂直な方向に関節面を持ち、棘突起も縦に並んでいるので、上下にパカッと開くような動きになります。





ところが体幹を前に倒したら、周囲の脊柱起立筋が遠心性収縮をして胸背筋膜が緊張するために、屈曲に伴う棘間部の開きがうまく感じ取れないことがあります。


そのような時はどうすればよいでしょう?





触診を行う上でもっとも大切なことは、「いかに感じ取るか」ということです。


そして、正確に感じ取るためには、自分や患者さんの体をどう操作するかということがポイントになります。



ですから今回の例で、どのように自分の体を操作すれば、腰椎の屈曲をよりスムーズに感じやすくなるか、みなさんで工夫なさってみてください。


合わせて、伸展の動きも感じ取ってみましょう。


私がオススメする方法は、次回ご紹介します。



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手技療法の寺子屋ブログ「目次」


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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お誕生日おめでとうございます (kiyoe)
2011-01-08 23:32:00
お誕生日おめでとうございます。毎回ほぼ20時ちょうどにブログをみているファンです。北海道はすごい雪ですがこれからもお身体に気をつけて更新よろしくお願いします。


返信する
kiyoeさまへ (くつぬぎ)
2011-01-10 18:10:56
コメントありがとうございます。

更新と同時に読んでくださっていて、感謝感謝です。

雪は、先週から、嫌になるくらい降り続いています。

夜、自宅に帰ったら20センチくらい積っているので雪かきをしたら、翌朝また同じくらい積っているので、出勤前に雪かきをするという具合です。

あまり続くとうんざりするのですが、より効率のよい体の動かし方を、あれこれ工夫しながらやっています。

これも修行ですね。

ブログもマイペースで続けていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
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