さて、今回も触診の練習です。
頚椎と胸椎の境目は「頚胸移行部」と呼ばれています。
目印になるのは頚椎7番、別名「隆椎」と呼ばれているとことで、その名のとおり、棘突起が他よりも大きく発達しているのでわかりやすい・・・、と教科書的には書かれています
ところが、
実際は、その上下にある頚椎6番や胸椎1番の棘突起のほうが大きい人もいたり、特に大きく出ているところが見あたらない人もいたりしてハッキリしないこともよくあります
レントゲンなどに頼らないで、頚椎7番をみつけるにはどうすればよいのでしょうか?
そんなときに役に立つのが動的触診(モーションパルペーション)です
さっそくはじめてみましょう
まず、このあたりが頚椎7番の棘突起かな?、と思うところにふれてみてください。
このとき下の写真のように、人差し指と中指で棘突起をはさむようにしたほうが、わかりやすいかもしれません。
つづいて、頭部を左右に回旋させてみてください。棘突起も左右に動いていますか?
この棘突起が動いている幅を覚えておいて、もうひとつ下の椎骨でも同じことをしてみてください。
上の椎骨と比べて、棘突起の動きの幅はどうでしょう?
比較して動きがあきらかに少なくなっているようなら、そこが胸椎1番で、最初にふれたところは頚椎7番で合っています
胸椎では肋骨によって回旋運動が制限されるので、頚椎7番と比べて胸椎1番の動きは少なくなるわけです。
ですからこの可動域の変化は、生理的な構造による正常なもので異常ではありません。
上も下も同じ程度の動きなら、両方とも頚椎、または胸椎だったということになるので、さらに上下を比較して、動きの幅が変わるところを探してみてください。
四肢の可動性検査では、左右の上下肢で可動域の差を比較しますが、脊柱の場合はこのように上下の椎骨で比較します。
頚椎1番の回旋は大きいとか、胸椎の回旋は小さいなど、生理的な場合を除いて上下の椎骨と比較して動きが明らかに異なる場合、機能障害を起こしている可能性があります。
今回紹介した隆椎もそうですが、実際の臨床では教科書に書かれていることとのギャップを感じることが多々あります
そのとき頼りにできるのは、自分で評価する力です
しっかり練習しておきたいところです
頚椎と胸椎の境目は「頚胸移行部」と呼ばれています。
目印になるのは頚椎7番、別名「隆椎」と呼ばれているとことで、その名のとおり、棘突起が他よりも大きく発達しているのでわかりやすい・・・、と教科書的には書かれています
ところが、
実際は、その上下にある頚椎6番や胸椎1番の棘突起のほうが大きい人もいたり、特に大きく出ているところが見あたらない人もいたりしてハッキリしないこともよくあります
レントゲンなどに頼らないで、頚椎7番をみつけるにはどうすればよいのでしょうか?
そんなときに役に立つのが動的触診(モーションパルペーション)です
さっそくはじめてみましょう
まず、このあたりが頚椎7番の棘突起かな?、と思うところにふれてみてください。
このとき下の写真のように、人差し指と中指で棘突起をはさむようにしたほうが、わかりやすいかもしれません。
つづいて、頭部を左右に回旋させてみてください。棘突起も左右に動いていますか?
この棘突起が動いている幅を覚えておいて、もうひとつ下の椎骨でも同じことをしてみてください。
上の椎骨と比べて、棘突起の動きの幅はどうでしょう?
比較して動きがあきらかに少なくなっているようなら、そこが胸椎1番で、最初にふれたところは頚椎7番で合っています
胸椎では肋骨によって回旋運動が制限されるので、頚椎7番と比べて胸椎1番の動きは少なくなるわけです。
ですからこの可動域の変化は、生理的な構造による正常なもので異常ではありません。
上も下も同じ程度の動きなら、両方とも頚椎、または胸椎だったということになるので、さらに上下を比較して、動きの幅が変わるところを探してみてください。
四肢の可動性検査では、左右の上下肢で可動域の差を比較しますが、脊柱の場合はこのように上下の椎骨で比較します。
頚椎1番の回旋は大きいとか、胸椎の回旋は小さいなど、生理的な場合を除いて上下の椎骨と比較して動きが明らかに異なる場合、機能障害を起こしている可能性があります。
今回紹介した隆椎もそうですが、実際の臨床では教科書に書かれていることとのギャップを感じることが多々あります
そのとき頼りにできるのは、自分で評価する力です
しっかり練習しておきたいところです