≪前回のつづき≫
さまざまな知識や概念の共通するところを、自分なりの視点から、身近なことばでひとことでまとめるということ。
前回は、私のまとめ方を例として紹介しました。
この作業を実際にやってみると、切り捨てる部分が多いことに気づきます。
自分なりの視点がはっきりしていないうちは、どれを残して選んでいくのか迷うこともあるかと思います。
切り捨てる部分が名残惜しくて、後ろ髪を引かれる思いがするのですね。
ですから、何か判断する基準が必要になります。
私の場合、何を基準に判断しているかというと、それは「表現や行動で実際に示すことができるか」です。
「疲れ」は表現できるものですし、「疲れをとる」「疲れをためない」も行動で示すことができます。
表現や行動に示せるということは、具体的に対処できる方法があるということです。
私はコテコテの現場人間ですので、自分が現場で使いやすいようにまとめます。
また、私の座右の銘のひとつは 「知ることは行うことの始めであり、行うことは知ることの完成である」 という 「知行合一」 です。
これは 「実践できない知識は知らないことと同じである」 という意味もあります。
ですから、このように身の丈に応じたかたちでまとめようとするのかもしれませんね。
さて、今回のシリーズでも「手技療法」「運動療法」の、「疲れをとる」「疲れをためない」ということに対する特徴をまとめるために表を作成しました。
一昨年も「徒手的テクニックの使い分け」というシリーズで表にまとめましたが、私はよくこの方法を用います。
こうして表という知識の整理ダンスをつくってまとめておくと、実践する上でも情報が引き出しやすいので便利です。
ただ、自分なりにスッキリまとめたつもりでも、現実には患者さんの生理的な嗜好や事情などによって、あてはまらないケースも当然でてきます。
手技療法なら 「他人に触られるのが生理的にキライ」 という人には使いにくいものですし、(私のような)「運動がキライ」 という人に、自発的に運動療法を行っていただくのは大変なことかもしれません。
運動がキライではない方でも、仕事や家庭のあれやこれやで、心身ともに疲れきっている場合などは、運動しようなどという気にならないこともあるでしょう。
表をつくることで、分類できないその他の存在も認識できるようになります。
自分が把握できるところと、そうでないところが自覚できるわけですね。
自分の整理ダンスに入らないケースが多く出てきたら、似たもの同士をまとめて新たな引き出しを作ってあげればよいわけです。
こうして自分の守備範囲が広がっていくと同時に、限界も認識できるようになります。
私の治療院では、セルフケアとして道具を使って自分でコリをとる、疲れをとるという方法をまとめてひとつの引き出しにしていますが、これならあまり他人に触れられたくない方や、疲れきっている方、運動嫌いな方でも実行しやすいので重宝しています。
≪弊院サイト「道具を使ったコリとり体操」をご参照ください。≫
このように患者さんの状況と、セラピストの身の丈に応じて柔軟に対応していけばよいわけですね。
今回の「私なりのまとめ方」というテーマのまとめをしますと、
1.知識や概念の共通するところを、自分なりの視点でまとめる。
2.身近なことばを使ってまとめる。
3.表現や行動で示せることばでまとめる。
まず、この3つがポイントになります。可能なら、
4.表という知識の整理ダンスをつくってまとめる。
ことができれば便利でしょう。
いかがでしょうか。おわかりになったでしょうか?
次回は、まとめるということについて、学生や新卒者の方にお話ししておきたいことです。
さまざまな知識や概念の共通するところを、自分なりの視点から、身近なことばでひとことでまとめるということ。
前回は、私のまとめ方を例として紹介しました。
この作業を実際にやってみると、切り捨てる部分が多いことに気づきます。
自分なりの視点がはっきりしていないうちは、どれを残して選んでいくのか迷うこともあるかと思います。
切り捨てる部分が名残惜しくて、後ろ髪を引かれる思いがするのですね。
ですから、何か判断する基準が必要になります。
私の場合、何を基準に判断しているかというと、それは「表現や行動で実際に示すことができるか」です。
「疲れ」は表現できるものですし、「疲れをとる」「疲れをためない」も行動で示すことができます。
表現や行動に示せるということは、具体的に対処できる方法があるということです。
私はコテコテの現場人間ですので、自分が現場で使いやすいようにまとめます。
また、私の座右の銘のひとつは 「知ることは行うことの始めであり、行うことは知ることの完成である」 という 「知行合一」 です。
これは 「実践できない知識は知らないことと同じである」 という意味もあります。
ですから、このように身の丈に応じたかたちでまとめようとするのかもしれませんね。
さて、今回のシリーズでも「手技療法」「運動療法」の、「疲れをとる」「疲れをためない」ということに対する特徴をまとめるために表を作成しました。
一昨年も「徒手的テクニックの使い分け」というシリーズで表にまとめましたが、私はよくこの方法を用います。
こうして表という知識の整理ダンスをつくってまとめておくと、実践する上でも情報が引き出しやすいので便利です。
ただ、自分なりにスッキリまとめたつもりでも、現実には患者さんの生理的な嗜好や事情などによって、あてはまらないケースも当然でてきます。
手技療法なら 「他人に触られるのが生理的にキライ」 という人には使いにくいものですし、(私のような)「運動がキライ」 という人に、自発的に運動療法を行っていただくのは大変なことかもしれません。
運動がキライではない方でも、仕事や家庭のあれやこれやで、心身ともに疲れきっている場合などは、運動しようなどという気にならないこともあるでしょう。
表をつくることで、分類できないその他の存在も認識できるようになります。
自分が把握できるところと、そうでないところが自覚できるわけですね。
自分の整理ダンスに入らないケースが多く出てきたら、似たもの同士をまとめて新たな引き出しを作ってあげればよいわけです。
こうして自分の守備範囲が広がっていくと同時に、限界も認識できるようになります。
私の治療院では、セルフケアとして道具を使って自分でコリをとる、疲れをとるという方法をまとめてひとつの引き出しにしていますが、これならあまり他人に触れられたくない方や、疲れきっている方、運動嫌いな方でも実行しやすいので重宝しています。
≪弊院サイト「道具を使ったコリとり体操」をご参照ください。≫
このように患者さんの状況と、セラピストの身の丈に応じて柔軟に対応していけばよいわけですね。
今回の「私なりのまとめ方」というテーマのまとめをしますと、
1.知識や概念の共通するところを、自分なりの視点でまとめる。
2.身近なことばを使ってまとめる。
3.表現や行動で示せることばでまとめる。
まず、この3つがポイントになります。可能なら、
4.表という知識の整理ダンスをつくってまとめる。
ことができれば便利でしょう。
いかがでしょうか。おわかりになったでしょうか?
次回は、まとめるということについて、学生や新卒者の方にお話ししておきたいことです。