南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

生きるということ

2006-06-21 22:58:03 | Weblog

山口県光市で平成11年におきた母子殺人事件
昨日最高裁が、無期懲役を言い渡した2審の判決を破棄し、審理を差し戻しました。
被告に有利な状況が起こらない限り事実上、死刑判決を求める内容です。

死刑の是非を巡っては多くの議論があります。
廃止論者は特に「冤罪の危険性」「死刑の残虐性・残酷性」や「世界中で半分以上の国が廃止」していることなどを主張します。

ここでは死刑の是非について話そうとは思いません。
生きるということの意味について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

私は、こう思います。

生きるということのひとつめは、「生命」という言葉に表わされます。
植物も動物も命あるもの全てを指す広義の「生命」。

生きるということのふたつめは、「生活」という言葉に表わされます。
人間としての衣・食・住を確保した「生活」。

生きるということのみっつめは、「人生」という言葉に表わされます。
苦しいこともあるけれど生き甲斐をもった「人生」。

山口・母子殺人事件の被告の父親が最高裁の差し戻し判決を非難していました。
父親は、『我が子の「生命」を考えれば当然だ。』と話していました。
被害者の母と子は「人生」と「生活」と「生命」を奪われ、残された夫は「人生」の多くを奪われました。

暗い気持ちで1日を終わりそうです。


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