新年明けましておめでとうございます。
天皇陛下が新年を迎えての感想でこんなことを述べています。
「国民の英知を結集し、人々の絆を大切にして、お互いに助け合うことによってこの困難を乗り越えることを祈っています」
国民生活の痛みを我がことの様に心配されて、ストレス炎症までおこされた陛下のお言葉が心に沁みます。
世界経済がなぜこんなになってしまったのかは大晦日のブログに書きました。
簡潔に言えば、過去数年間5%もの成長を人為的に続けてきた反動であり、地球全体のバブル崩壊だったというものです。
1900年に16億人だった地球号の乗組員は2000年には66億人になりました。
さらに乗組員は増え続けて2100年には112億人になろうとの予測もあります。
一方、地球号に積まれている燃料や食糧には限りがあり、そろそろ限界に近づきつつあります。
船内の空気も汚れ始めて大気汚染や環境問題が出始めました。
それなのに乗組員が未来を先食いしてしまったらパニックが起こるのは当然です。
分かっていたはずなのになぜ行動の転換ができなかったのでしょうか。
新しい時代に求められているものはそこにあると思います。
今年のキーワードは“変革”“大転換”です。
どこのなにを“変革”すればいいのでしょうか。
どこからどこへ向けて“大転換”すればいいのでしょうか。
“政権交代”の向こう側にどんな国づくりを描いていけばいいのでしょうか。
連合静岡の重点課題は明確であり、「地域に根ざした顔の見える労働運動」の展開です。
そのためには組織強化が第1に求められます。
産別と連携を深めて“タテ”組織強化を図ることで、まずは組合員の雇用を守らねばなりません。
3ブロックと地協が連携して、地域の行政や各種団体と協同して160万勤労者の生活と雇用を守り育てる活動を展開していかねばなりません。
新しい時代の国家戦略と連動して、新しい時代の価値観が生まれます。
物質文明の成長の限界はもうとっくに見えています。
お金さえあれば幸せだという価値観は終わりを告げています。
成長の方向性を大転換することで、天皇陛下のストレスも解消できるかもしれません。
今年もよろしくお願いいたします。