「次世代育成支援」にしろ「男女共同社会づくり」にしろ「ワークライフバランス実現」にしろ、口では上手いことを言うがなかなか進まない。
扉の向こう側でせせら笑っているような経営者や政治家や行政マンが多い。
だったら労働者自身で働く場所をつくったらどうなんだと時々考える。
そんなロッジデール時代のようなことが現代社会でできるのだろうか。
不勉強で知らなかったが日本にも“労働者協同組合”(ワーカーズコーポ)があった。
1971年、中高年者を中心とする失業者の“働く場”づくりからこの“労働者協同組合運動”が始まっている。
「日本労働者協同組合連合会」のHPを見るとその事業の広がりに驚かされる。
ただ日本には“協同労働”の根拠となる法律がなく、現時点では「NPO法人」や中小企業の一種である「企業組合」を名乗って活動しており、様々な問題を抱えている。
そのため前連合会長である笹森清氏が一肌脱いで、「法制化をめざす市民会議」会長としてがんばっている。
法律ができればこの静岡県でも福祉事業団体のひとつとして活動し、新しい働き方の選択肢を増やしていけるかもしれない。
また大きな夢がひとつできそうだ。