南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

新自由主義とどう闘うか

2008-06-10 17:30:27 | ユニオン

県労福協総会のあいさつで、こう述べた。

『労福協の運動と連合の運動は、社会運動の側面から見れば表裏一体のものである。
社会運動として立ち向かうものは何か?目指すものは何か?それは明確である。
新自由主義の下で痛んだ日本社会をどう再生させるか、どう闘うか、である。

目指すべき道筋は徐々にではあるが描かれつつある。
それは200年前のロッチデール時代を振り返ることで、古くて新しい「社会システム」を思考していくことだろう。
産別労働運動、単組内労働運動で培われた「生産者側・作り手側」の理念と、労金・労済・コープなどの消費組合で培われた「消費者側・受け手側」の理念を合体させた“第3の社会システム”がそれである。

労働組合も巨大なNPOであり、協同組合の一種であると考えればわかりやすい。
この地域に、「多種多様な協同組合」が存在し、「協同組合間が共同」し合う“協同組合的地域社会”を建設すること、それが“第3の社会システム”である。
相互が共同し、成長し、常に原点を忘れずに活動すること、それこそが新自由主義に対抗できる唯一の方法である』

その後、来賓で登壇されたNPO法人「ティンクル」代表者のあいさつで感じ入った部分があった。
『私たちのNPOで一番大切にしているものは理念です。
役員はいろいろ変わることはありますが、理念さえ忘れなければいいのです』

おっしゃるとおり
理念こそもっとも大切なものである。
新自由主義者が人々に「自己責任」を説くならば、私たちは人々に「共生」や「協同」の生き方を理念として説いていけばよい。