明日死ぬかも

あなた自身が、この世で見たいと思う変化とならなければならない。byガンジー

人はなぜ不倫をしないのか、への答えの論点がズレている件について

2020年07月17日 11時40分46秒 | 世の中の浅はかな人々へ


先日LINEで

「人はなぜ不倫をしないのか。私には信じられない」

という記事を見た。


流し読みしただけなので、敢えて「見た」にする。





私は普段よりこんな感じに近い考え方をしているが

周囲にこれを理解するであろう人も

理解できるとストレートに口にする人も

そう多くないであろうことがわかるので

別段人に話したりはしない。




こういうことを言うのは面倒なんである。


いちいち社会正義だ倫理だのとまくしたてる

(自分が)正論(だと思い混んでいること)

を振りかざしてくる輩は

単純にうるさい。




だから、

この人は批判されるのを承知で勇気のある人だな

と思っただけであった。




そして、このような考えが社会にある程度根付けば

だいぶ生きるのが楽になると思うのにな

と思った。





が、これにアンサー的なことをしている

人を発見したので

今日はそっちの件である。



上野千鶴子

「むしろ、不倫しない人はなぜしないのか」

への、不倫しない私の答え

 

https://bunshun.jp/articles/-/38999?summary=show










へぇ・・・。





と思った。






そして思った。


論点が、何かおかしい。







文春オンラインだから

ああ、なんか家庭大好き家族大好きな

不倫撲滅運動よろしく

揺るがない正義感で有名人の不倫ネタすっぱ抜いて

ご満悦のあの雑誌だからか

と合点がいったけれど





私の個人的な意見を言えば





気持ち悪・・・。





だ。
















というか

そもそも不倫しない理由が家族が大切とか愛しているとか

え、そっち方向で話したら

この話意味がなくなりませんか

って思うんだけれど。





それに最初に言っておくけれど

好きになれる人、好きな人と相思相愛になり

結婚して子供を作り幸せな生活をしている

ような人って、それだけもう

ものすごくたくさんのものを得てる

単なる勝ち組なんだよ。




私は羨ましくて仕方ない。


そんな人生を送れているんですか!?

すごいじゃないですか!!

それなら不倫なんてしなくても

十分楽しく生きていけますよね!!!




世の中がそんな幸福な人ばかりなら

いいんですけどね・・・(トオイメ)





ってだけの話だ。






なんで不倫しないのか

の答えが

「家族が大切、愛する人を傷つけたくない」

っていう結論に至る人は

大変幸福な人ですよ。



そういう人はそういう幸せを存分に味わって

そのまんま生きてってくださいよ。




ただね、こういう人の思考の恐ろしいところは

不倫 = 誰かを傷つける

って思い込んでるところなんだよ。





そもそも私の理解としては

上野千鶴子氏が言いたいことは

人の心は普遍ではなく移ろうものであり

心変わりは人の世の常

それを認めずに

永遠の愛を誓い合ったり

相手を束縛することが正当な権利であるかのように

認めているその意識こそが

そもそも不倫を責めたり恨んだりする根源となっていて

人々を不幸にしているのではないか

と言いたいのだと思っている。






単にそれだけだと思う。






人の心を永遠に縛り付けることなどできない

ということを理解できていない人々の

なんと多いことか



という、それに尽きると思うのだ。








結婚が最たるものだが

永遠の愛を誓うことなど人間には無理なんである。


結果的に生涯でたったひとりを愛した

という人はいても

誰かに心移りをする可能性がゼロの人は

いないんである。





未来をなんでもすべて見通せる力でもない限り。






私は首を傾げる。






そもそも、何故に自分のパートナーが

自分以外の誰かと性的関係になったことを

そこまで嘆く必要があるのか。



何故にパートナーが永遠に自分ひとりのもので

いてくれると思えるのか。





答えを書いている山本一郎氏は

幼少時代の話を持ち出して

不倫は家庭を壊す

的なことを書いているけれど

これが私には理解できない。





父親が他に女を作る

母親が嫉妬する

母親を面倒だと思う父親は家庭に居づらくなる

だから心地よいと思える場所へより逃避する

母親がより精神バランスを欠くことになる




これは私から言わせてもらえれば

世の中の結婚制度というものが

結婚して子供をもうけたら

必ず相手と子供の面倒を見なければならない

それをきちんと守らぬ人間などいない

という前提で作られていることに問題がある

と考えている。






要するに、結婚を何かの確約や絶対的に有効な

永遠にパートナーが自分を愛し守り続けてくれる

保証書のように考えていることが

一番の問題なのではないだろうか。






山本氏の母上が

結婚なんて紙だけの契約

人はいつどう変わるかわからない

子供と私を、彼が一生守り続けてくれる保証なんて

どこにもない

でも、彼が好き

だから結婚して子供も生む

もし彼が他に誰かを求めても

それはそれ、家庭は家庭で

私は子供と家庭を守り抜く

という意思でいれば

おそらくは精神不安定になどなっていなかったのでは

なかろうか。




他に好きな人ができた

そう言われて怒りや悲しみが湧くのはわかる。


でもそれが精神に異常をきたすまでになるのは

それが特別でものすごく低い確率でしか起こらない

青天の霹靂のように捉えているからだ。




そんなわけない。




高確率で世の中に起こっている単なる事象だ。




そう割り切れれば

もう少し違う対処ができたのではなかろうか。




もちろん、恋愛という発明によって

ひとりがひとりを愛し

みたいな刷り込みが激しく行われている

世界で育った人間がそう簡単に気持ちをコントロール

できるわけはないし

そんなにドライに割り切れない部分ももちろんある。




でも

こう言うことになる人は

結婚に絶大な力を求め過ぎている

私はそう思わずにいられない。






それがなければ

きっとみんなもっと楽に生きられるはずだと思う。




責任やペナルティは必要だと思う。


でも、普遍を求めてはならない。






結婚したら一生その相手とだけ




これは幻想に過ぎないし

これを守りきれると勘違いすること自体が

不幸の根源なのだと私は思う。




そして、人が人に寛容になれない理由でもあると

個人的にはとてもそう思っている。







もうこういう幻想やめない?