ヴァルツ(Walz)のロビン工房へ

2024-03-28 | 椅子
ヴァルツ(Walz)と呼ばれる中世から続くドイツの伝統的な制度

3年間ドイツ国内での職業訓練を終えた後、プラス3年と1日間、放浪の旅する職人として世界中を回ります。
30才以下、四季を通じて常に伝統的な独特のこの服を着用、旅の間はスマホを持ってはいけない、移動は徒歩かヒッチハイク(やむを得ずの場合は公共交通機関と国間の飛行機は利用可)、旅費は自費、旅期間中は故郷に戻ってはいけない、寝食は旅先での好意を受ける等々、多くの規律があります。
旅を続ける事で、職人としての技量だけでなく、心と体、人間性を高める厳しい旅です。
ロビンはヨーロッパ各国、オーストラリア、ニュージーランド等回り、最後の旅先として日本を選び長崎、大阪、京都、兵庫、高山を経て信州大町にも回ってきました。
誠実で明るく笑顔が絶えない、覚えたての日本語でジョークも飛ばし頭のいい人だなぁと感じました。英語が全くの私は翻訳アプリに頼るしかない(泣)それでも時々ご機嫌ななめになるスマホ片手にドイツ語日本語でたくさん会話できました。翻訳アプリ様々。
同年代の息子とは同じ大ファンのワンピースで大盛り上がり、しゃべれなくても言葉を越えた若い人同士のノリで乗り切る楽しさも「いいなぁ」と感じました。

 

 

 
工房では去年自家栽培したフトイを使ってスツールの座編みを体験してもらいました。ロビンも初めての座編み作業を体験できるという事で夢中でした。ドイツでは自然の草を編み込んだ椅子を見た事がないそうです。終始「いい経験をしている、素晴らしい!」などなど感想を言ってくれて嬉しくなりました。全面応援したくなる人柄で大好きになりました。元々の素質もあるのでしょうが、27才とは思えない威厳まで感じさせる面も見られて、旅も終わり近くになり、より増してこの人間性が身に付いたのだろうなあと感じました。
ロビンとは親子のような年の差はあれど、それを全く感じる事なくお互いを尊重し合う関係ができました。刺激的で本当に楽しかった。

 
お昼ごはんの時、旅中肌身離さず大事に持っていた伝統の職人柄のハンカチーフに日付とサインを入れて「あなたへ」と渡してくれました。もらってしまっていいものだろうか?
感動もありがとう!


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