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長谷川穂積、王座陥落!

2010年05月01日 | 格闘技・武道

昨日、日本武道館長谷川穂積WBC世界バンタム級防衛戦が行われた。

勝てば長谷川は11回連続防衛!

しかし、相手はWBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル

9年間無敗、40戦40勝30KO(!)という驚異的な戦績をもつ、3階級制覇のメキシコの英雄である!

WBOは日本で認定されていないので長谷川は防衛のみ、フェルナンドは勝てばWBCのベルトを手に入れられるが、負ければ共にベルトを失う、まさしくベルトを賭けた戦い。

日本では、はじめて行われる統一王座戦となる。

 

現役王者であるフェルナンドは、これ以上ない強敵で、戦前から今回はヤバいのでは?・・と囁かれていた。

しかし、長谷川も今回、いつもより2週間早く減量に入り、万全の仕上がりで試合に臨み、フタを開けてみれば、互角以上の攻防を見せ、「これはいけるかも・・」とゆー期待をもたせてくれた。

 

しかし、幕は突然やってきた。

 

4ラウンド終了間際、フェルナンドの左が長谷川の顔面を捉える。

長谷川も右を返すが、ここへ追い討ちの左がクリーンヒット!

 

これで完全に意識を失い、たたらを踏んでロープへ。

そこへフェルナンドが猛然と襲い掛かり、長谷川のお株を奪うような高速の連打でラッシュ!

長谷川はロープに右腕をとられ、倒れるコトすら許されず、メッタ打ち。

 

たまらずレフェリーが割って入り、TKO負け。

 

―あるいは、王者のプライドがダウンを拒み、無意識にロープに腕を絡ませながらも、かろうじて立っていたのか・・?

 

いずれにせよ、これだけ一方的に殴られる長谷川の姿は記憶にない。

完敗である。

さすがにフェルナンド・モンティエルは強かった。

 

新王者がリング上で祝福を受ける中、静かに長谷川はリングを去った。

 

長谷川陣営が退場する際、リングに向かって全員で一礼する姿は、敗れたとはいえ、王者の誇りを感じさせる、美しい場面であった。

 

負けた相手が勝者を野次るなど、自らを貶める行為以外の何ものでもない。

 

プロのリングであれば、当然、勝ち負けが人生の明暗を分ける。

それを象徴する場面でもある。

 

しかし、それは人生においても同じであろう。

一瞬が人生の明暗を分けるコトもある。

 

出来るコトなら、散り際も美しくありたいものだ。

 

花道を引き上げ、ゲートに消える直前、長谷川は応援してくれた観客席に向かって、両手をあわせる仕草をした。

 

「期待に応えられなくて、すんません・・」

 

・・そんな長谷川の心の声が聞こえた気がした。

 

”絶対王者””日本のエース”と呼ばれた男が、試合後のインタビューでは悔しさに声をつまらせ、涙を見せた。

ぜひとも、またリベンジして欲しいものだ。

 

 

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2010-05-01 21:29:24
まけた~
いやー・・ (きんと)
2010-05-01 23:06:18
負けちゃいましたねー・・。
武道館。 (トーマス。)
2010-06-06 00:27:29
 あ、どうも。ボクシングとは対照的に、
柔道の全日本選手権てば全然
盛り上がりませんでした。

 同じ武道館でもこうも違うものですかね~?
うーん・・ (きんと)
2010-06-06 11:54:17
確かに石井選手も格闘技に転向して、最近の柔道は注目選手がいなくなってしまった感はありますね・・。

盛り上がりに関しては、単純にプロとアマチュアの違いかもですね・・。

演出次第では、もう少し盛り上がる・・かな・・?

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