Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

神無月と神在月

2010年10月01日 | 歴史・民俗

9月のはじめには、秋の気配さえ、まったく感じさせない凄まじい残暑であったが、秋分の日をすぎた頃から急に冷え込み、最近、朝晩は、もう肌寒いくらいだ。

心配しなくても時は流れ、季節はめぐる・・。 

今年も残すトコロ、あと1/4、わずか3ヶ月・・。

 

さて、10月といえば、「神無月」

武藤敬司のモノマネをする芸人ではない・・

日本中の八百万の神々が、皆、いなくなってしまう月なので、こう呼ぶそうだが、いなくなってどこへ行くのか?・・といえば、出雲へ行くといわれている。

皇祖神・天照大神(アマテラス)といえど、例外ではない。

―なので、出雲では、10月のコトを「神在月」(かみありづき)と言うそうだ。

 

集まった神様は出雲大社で会議を行い、男女の縁結びの相談などをするという。

出雲大社の祭神・大国主命スサノオの娘、スセリヒメを妻とし、他にもヤガミヒメ奴奈川姫(ヌナカワヒメ)など、多くの女神との間に180柱(!)もの子をもうけた”縁結びの神”として有名。

 

大国が「だいこく」と通じるトコロから大黒天と習合され、七福神の1柱・大黒様としても信仰されている。

 

ちなみにこちら、出雲大社の神楽殿にある重さ5トン(!)日本一の大注連縄

この注連縄、出雲大社など島根県では、通常とは逆の左から縒っているものが多いそうだ。

 

また、通常、神社を参る際、二礼・二拍手・一礼・・というのが作法であるが、出雲大社では二礼・四拍手・一礼となる。

 

そもそも出雲には、出雲神話があり、『出雲国風土記』にある「国引き」神話など、記紀神話とは異なる伝承が残されている。

 

さらには大国主命を祀る天穂日命(あめのほのひのみこと)を祖とする出雲国造(いぞものくにのみやつこ) なる職を、現在に至るまで、代々引き継いできている。

その継承神事を神火相続(おひつぎ)といい、先代の国造が亡くなると、それを公表せずに秘匿され、火継ぎがなされた後に、先代の葬儀が行われるのだそうだ。

いわば、この火継ぎは魂(火=霊)を継承する”死と再生”の儀式であり、出雲国造は「生まれも死にもしない」存在なのである。

 

この出雲国造家の神火相続、民俗学者の折口信夫天皇霊を継ぐ践祚儀式とした天皇家の大嘗祭との共通点が多い。

 

 

何より”雲太”と謳われた巨大な神殿をもつ出雲大社。

現在の本殿は高さは8丈(約24m)で、これでも神社としては破格の大きさであるが、かつての本殿は現在よりもはるかに高く、16丈(約48m)、さらに遡ると32丈(約96m!)の高さがあったという。

 

これは「国譲り」の代償として、大国主命が「我が住処を、皇孫の住処の様に太く深い柱で、千木が空高くまで届く立派な宮を造っていただければ、そこに隠れておりましょう」と言ったトコロから造営された・・と伝えられている。

 

「国譲り」―すなわち、”出雲神が治めていた”葦原中国を、アマテラスら高天原天津神に”譲り渡した”・・という話が記紀神話にある。

 

しかし、歴史が記述した者の正当性を証しするために書かれたものだとすると、この辺の事情は日本の成り立ち―大和朝廷の樹立、あるいは、いまだその比定地に諸説ある邪馬台国の成立の事情とも重なってきて、非常に面白い話なのだ。

 

つづきは・・書けるかなぁ・・。 

 

 

 

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
縁結び。 (トーマス。)
2010-10-01 19:46:29
 あ、どうも。こんばんは。「縁結び」
お願いしたいところです。

 21~22行目「いぞものくにのみやつこ」は
「いずものくにのみやつこ」でしょうか?

 毎度すみません。
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多分 (きんと)
2010-10-01 22:13:17
読み方としては、小さい「っ」になるんでしょうけど、振り仮名はどっちでもよさげな感じですね・・。

「いずもこくそう」とも読むよーです。
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そうか・・・ (おでぶ)
2010-10-02 19:19:48
全国の神が集まる月に出雲へ行こうとしていた私は、偶然ですが何かに引っ張られているのかもしれませんね。
そのまま黄泉の国まで行かないよう気をつけねばねば・・・
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厳密に言うと・・ (きんと)
2010-10-03 17:02:41
旧暦の10月10日 が 「神迎祭」、11日~17日が「神在祭」・・とゆーコトで、1週間は日本中の神様が出雲に滞在されるみたいですね。

”旧暦”とゆーコトで、微妙に時期がズレるかもなので、ちゃんと調べて、丁度その時期に行ったらいーかもですね。
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