避難から1年余が経過し、明日南相馬市・田村市・川内村が警戒区域から解除されます。
避難指示解除準備区域、居住制限区域になります。
警戒区域がさらに区分けされたエリアの概要は、以下の通り。
区域 線量率 宿泊 立入の許可 スクリーニング
避難指示準備区域:<20mSv/y 不可 不要 不要
居住制限区域:20-50mSv/y 不可 不要 不要
帰還困難区域:>50mSv/y 不可 要 要
大熊町は、現状の警戒区域の維持を求めていますが、避難指示区域・住居困難区域への人の立入規制が外されることにより、誰でも同区域内への立入が可能になることがひとつの要因となっています。泥棒さんの立入を招くことに危惧しています。
人の住まない土地への立入規制の解除は、泥棒に格好の鴨ネギ状態となります。
また、町が上記の3区分されることにより、不公平感が出ることを警戒しています。不公平感が強まり、賠償にも差が出るのではないかとの猜疑心がでてくることなどを理由に挙げています。
どっちでもいいことです。今、決めなくてはならないことは、
①帰るためには何年かかるかを明確にすること。
の1点のみです。
ヘンに帰還への期待を持たせることは、避難している人々に禍根を残すことになります。
問題なのは、それらの期間が明示されないまま仮設住宅で生活を続けることにあります。その間、賠償金(収入への賠償+慰謝料)で生活することを強要させることとなります。
プレハブの安っぽい仮設にいつまでも住まわす感覚、それがいけないのです。
しかし、「脳死状態の自治体」にも「混迷することしか出来ない政府」にも求めることは酷なのでしょうか?
100年住めないから、新しい土地で新しい生活を作れと、なぜいえないのでしょうか?
人の誇りを壊していく愚行、これは政治問題です。
写真説明:水戸市内に流れる土嵐、龍のひげの醤油ラーメン