きなやんの独り言

原発事故で価値観が一変した中年の独り言。

一時帰宅時(11/26)サーベイデータの公開

2011-11-29 19:04:44 | 1F事故

11/26(土)の一時帰宅時、敷地と建屋内の線量率を測定してきました。
しかし、データに纏めるのは面倒!ということで、測定
メモをPDFにしてxls-hashimotoさんに送付しました。
拙「データ作ってちょうだい」
xls-hashimoto「了解」

そんなわけで、xls-hashimotoさんが作ったサーベイデータを公開します。本データは、同時期にhttp://xls-hashimoto.cool.coocan.jp/index.htmlでも公開されます。
サーベイデータを見て分かることは、
◆建屋
①床上0.01、1.0、2.0mの線量率に大きな差はない。
②2m測定値で天井が線源になっている。
③1階と2階の差もほとんどない。
④線量率が高くなっているところは、天井からの雨漏り跡。
⑤以上から、汚染水の浸入により1階・2階一面が汚染している。
  ※平均は幾何平均です。
◆庭
①線量率の高低差が少なくなった。
②これは、9月の台風による汚染の移動があり、一面ほぼ均一になったものと推測する。
③(台風による大雨で汚染の流出を期待したが)、敷地内にまばらになっていた汚染が均一化した。

これでは、もう住みようが無いというのが実感、いや、事実です。地震のあとすぐにブルーシートでも屋根の上にかけていれば家中の汚染を防げたはずですが、地震当日避難指示が出たためどうしようもありません。残念・・。

娘の一言「えっ!!、こんなになちゃったの」
そうです、あとは朽ちていくばかりの我が家です。
しかし、我が家では、事実は事実として笑っています。もう、笑うしかありません。

そんなわけで、我が家は笑い声が絶えません!?
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個人被ばく測定器について

2011-11-27 08:16:21 | 1F事故

一時立入りに伴い、個人被ばく測定器を持参しました。
POLIMASTER PM1610とPM1203Mの2機種。
http://www.polimaster.com/products/electronic_dosimeters/personal/pm1610/
http://www.polimaster.com/products/electronic_dosimeters/personal/pm1203m/
これは、ある方のご厚意によるものです。

国および当方が用意した個人被ばく測定器の測定結果は、次のとおりとなりました。

 (単位:μSv)                                     
        国の線量計  当方の線量計   比較値 
 きなやん    26      26.18(PM1610)    0.99
 カミさん     22      23.0(PM1203M)   0.96
      (国の被ばく線量計は、H23.03校正済み)

ベラルーシ製の測定器、いい仕事しています。
レスポンスもなかなか。大熊・三角屋交差点南側の坂を車で移動中、>10μSv/hを知らせるアラームが鳴動しました。

持つなら、このレベルの測定器を持ちたいものですね。

ちなみに、ワシの持っている個人線量計は、23年11月26日付けで校正(2次校正)と相成りました。

PM1610 校正定数 ×0.99

PM1203M 校正定数 ×0.96

写真 PM1610(グレー)とPM1203M(黒)
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2度目の一時帰宅から戻りました

2011-11-27 06:39:05 | 1F事故

11/26(土) 快晴の中、2度目の一時帰宅に行ってきました。
大熊の自宅は、水戸から約150kmほど北にあります。
このため、水戸の自宅を7:30に出ました。日立市の山中を走る高速道路から見える海はどこまでも蒼く、空はどこまでも高く感じられました。助手席には、カミさんが乗っています。
見納めになるかも知れない我が家をひとめ見ようとの思いです。
9:30 広野町中央体育館着。ここで警戒区域内立ち入りの手続きを取って、所定の防護装備・被ばく測定器を着用します。
10:00 広野町を出発。楢葉・富岡と北上しましたが、ここは助手席のカミさんの生まれ育ったところでもあるわけです。ゆっくりと時速40kmほどで進みます。後ろから車が来ると道路わきにによけて、後ろの車を先に進ませます。
10:40自宅到着。前回の一時帰宅は8/3でしたから、およそ三ヶ月半ぶりとなります。庭の雑草は枯れかけており、背丈は1.2mほどでしょうか。
靴カバーを脱いで自宅内に一歩足を踏み入れます。

雨水が漏れ、天井が変色しています。壁も変色し、雨水で塗れた様子。二人ともしばし唖然・・・。
地震から8ヶ月が経過し、その間人の手を加えられることのなかった家は、その劣化を進めていることが素人にも分かります。これは我が家だけでなく、庭・畑・田んぼなどこの地域全てのものが劣化して朽ちていく過程です。この過程は、log曲線を引いていくことになり、これからさらに加速度的に進んでいくものと思います。
12:50一時帰宅終了。中継基地である広野町に戻りました。途中、国との約束を破って一ヶ所だけ寄り道(ごめんなさい)。カミさんの目がうっすらと滲んでいました。

自動車のスクリーニングですが、「もっと丁寧にやってくれ」「(測定器を)もっと近づけろ」等のコメントを言ってひと悶着ありましたが、無事通過。
基地で被ばく線量計を返却して終了です。「あれ?コンチワ」と担当に声を掛けると「お!どうも」と応答あり。○子力機構のひとです。
このように一時帰宅は、様々な組織・人の協力があって行われています。

建屋内の汚染検査をするためスミアを取ったのですが、防護服のポケットに忘れてきました。
すいません。http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/glossary/su10.html

帰りの高速で遅いお昼ご飯を食べようと四ツ倉PAに寄りましたが、食堂は一時帰宅者で一杯でした。駐車場では、ブルーシートで包まれた荷物が夕陽に輝いていました。

(追記)
富岡ケーズデンキの駐車場に野良牛がいました。
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放射能・被ばくは怖い!VS ストレスこそ怖い!(どっちが正解?)

2011-11-24 05:58:49 | 1F事故

11/22(火)の朝日新聞を読んでいたら、被ばくしないことに越したことはないと、東京を離れ沖縄に移動した人の記事が載っていました。
http://hibakusya.blogspot.com/2011/11/society-of-hibakusya-was-published-in.html

以下、http://digital.asahi.com/articles/TKY201111210648.htmlからの抜粋
・・・「体がだるい」と、座っているのもつらい様子。体調に異変を感じ、仕事を辞めて沖縄に来たのは7月だ。・・・ 元々、甲状腺に疾患がある。 原発事故後、放射能を恐れて家から出ないようにしていたが、鼻血や下痢などの症状が出たという。ネットで検索して自分は「低線量被曝者」だと確信し た・・・

反面、先週の週間新潮では、
がんの練習帳/中川恵一  http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/
東大の中川先生が「広島原爆で被ばくした人が長生きしているのは、その地に継続して住んでいたことと手厚い医療があったことだ。これは、被ばくを防止するための移住が心身に大きな負担を掛けており、被ばくするリスクを上回っているというもの。
つまり、「広島とチェルノブイリの経験から、心身の負担(ストレス)を持つと長生きしませんよ、被ばくしたほうが長生きしますよ・・・」

低線量被ばく:ぶらぶら病 http://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%B6%E3%82%89%E3%81%B6%E3%82%89%E7%97%85+%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a
などと呼ばれているものです。

放射能とぶらぶら病の関係を評価する立場にありませんが、ここmixiでも、上記記事とよく似た論調を見ます。例えばここ。http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=61993439&comm_id=5584605
見て感じるのは、もっと大らかになれないのかなぁ!ストレスで心が壊れちゃうんじゃないかと反対に心配になります。

考えすぎは禁物よ!


スッゲェーびっくり!婆がジーンズ履いてた

2011-11-23 17:53:30 | アート・文化

勤労感謝に日の今日、婆と簡単な食事に行ってきました。
食事に行くよと言うと、「チョックラ着替えてくる」と言い残し、自分の部屋に戻りました。
ワシは、玄関先で待つこと数分。

玄関から出てきた婆は、ジーンズを履いていました。「もんぺでなくジーンズ!?」正直驚きました。婆のジーンズ姿を見たのは初めてです。
婆「なかなか履きやすくて、気に入っている」
拙「はぁ!?」  
何しろ心の準備ができていません。自分の母親のジーンズ姿を見たのは初めてですから・・。

常陸太田北部にある「竜っちゃん乃湯」にいきました。
http://tacchannoyu.ryujinkyo.jp/
ここは、ジジ・ババちゃん達の憩いの場のようです。うちの婆もよく利用しているとか。
フロントのおじさん、レストランのウェートレスさんたちとはかなりの顔なじみの様子。
当方は、たぶん2回目かな?
拙「何を食う?」
婆「今日はソバをやめてうどんにするかな。てんぷらうどん!」
拙「・・・はい。拙は鍋焼きうどん・・・」
ちなみにうどん類で「てんぷらうどん」は一番高い(それでも1000円ですが、鍋焼きうどんは800円です)。

食事が始まると、自分の食いたくない(嫌いな)てんぷらを拙の皿に乗せてきます。
婆「これ食え」
拙「・・・(かぼちゃはいらん、海老天くれよ!)・・・はい、あんがと」

婆は、てんぷらうどんに満足したようです。
いい新嘗祭となりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%98%97%E7%A5%AD
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