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FMA135とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(38)

2024-03-08 06:28:00 | 彗星
(1)概要
 ・撮影対象(アンドロメダ座)
  12P(ポンス・ブルックス彗星)[20,23-24]
 ・機材
  望遠鏡:FMA135 135mm F4.5[1-4]
  イメージセンサ:Player One Neptune-C Ⅱ(SONY IMX464 1/1.8型 2712x1538 2.9μm)[5-7]
  フィルタ:Player One UV IR-CUT 1.25"[8]
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント[15] 恒星追尾モード、プレートソルブと同期[17]
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.1[10] Live Stack(fits)
  画像解析:マカリ[11-12] 画像演算(左右反転、回転)
  画像補正:ASTAP[13] 自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理、fits→jpg変換
  画像処理:ImageMagick[14] トリミング処理、append処理

(2)撮影結果

2024-03-03 19:00 12P
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), FMA135 135mm F4.5
Gain 180, Exp. 6sec, WB(Auto)(B=429 G=0 R=278), 2712x1538, RAW16, StackedFrames=50, Total Exp. 300sec
※12Pを自動導入後、プレートソルブと同期を実施(SharpSolveを使用[17])
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施
建物の影に入る直前の12Pを確認できた

・対物レンズ口径:30mm
・ドーズの分解能:3.86"
・イメージセンサ分解能:8.87"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x23(1.89°)

(3)まとめ
電視観望(Electrically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、FMA135にNeptune-C Ⅱを取付け、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、直焦点撮影を試みた。
ここでは、アンドロメダ座を通過する12Pの撮影を試みた。
都内の星空において、プレートソルビング技術を応用し、目的とする天体を望遠鏡視野へ導入し、また、ライブスタック機能を活用して、天体を撮影することを試みた。
また、ここでは、撮影したFITS画像について、ASTAPを用いて自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理を試みた。

参考文献:
(1)Askar『FMA135』口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒
(2)NEPTUNE-CII & FMA135でガチ天体撮影!
(3)Askar FMA135で電視観望に挑戦
(4)20220206 ASKAR FMA135セットで電視観望
(5)PlayerOne Neptune-C Ⅱ
(6)Neptune-C II USB3.0 Color Camera (IMX464)
(7)SONY IMX464LQR
(8)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(9)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター 天体観察 天体撮影
(10)SharpCap
(11)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(12)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(13)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(14)ImageMagick
(15)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(16)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(12)-goo blog
(17)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(16)-goo blog
(18)今日のほしぞら
(19)Stellarium-Web
(20)ポンス・ブルックス彗星-Wikipedia
(21)ポンス-ブルックス彗星 12P/Pons-Brooks (2024)
(22)ポンスブルックス彗星(12P/Pons-Brooks 2024)
(23)アンドロメダ座-Wikipedia
(24)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.217-224.
(25)2024年3月 ポン・ブルックス彗星が5等前後-AstroArts
(26)カテゴリー 彗星-KIMUKAZU blog
(27)トラベルスコープ70とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(76)-goo blog
(28)トラベルスコープ70とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(72)-goo blog
(29)渡邉 耕平 著、”電視観望実践ガイドブック Ver 1.1”、サイトロンジャパン発行、2021年11月17日第二版発行.
(30)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(31)プレートソルビングが失敗する場合の解決策 まとめ
(32)AZ-GTiでのプレートソルブのトラブル解決決定版-ほしぞloveログ
(33)Askar FMA135で電視観望に挑戦-ほしぞloveログ
(34)SharpCapの新プレートソルブ「SharpSolve」-ほしぞloveログ

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2 コメント

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12P彗星の写真について (starskys2)
2024-03-08 08:55:43
新星空の友です。

久しぶりにコメントさせて頂きます。
いつもブログ「新星空の友」をチェックして頂きまして、ありがとうございます。

尾を引いた12P彗星の撮影に成功しましたね。
東京の空でも12P彗星の尾が写るんですね。
私も光害の自宅で撮影チャンスを狙っていますが、天気と所用でまだ尾を引いた12P彗星を撮影できていません。
今日ぐらいから撮影チャンスがありそうですから、挑戦しようと思います。
貴殿も東京の空で低空ですが、継続観察・撮影して頂きたく思います。
この彗星は70年周期のハレー彗星型ですので、貴重な歴史的意義ある写真になります。次の世代につなげる写真です。
光害の空ではコマ付近の複雑な尾を狙っても良いと思います。
私はε-130D望遠鏡で狙ってみます。
どうぞ継続的な観察・撮影をお願いします。
尚、3月は20cmドブソニアン望遠鏡でシリウス伴星のきれいな写真を狙ってみるつもりです。
今後もどうぞよろしくお願いします。
Re:12P彗星の写真について (KIMUKAZU)
2024-03-08 14:02:32
新星空の友 様
コメント、ありがとうございます。
今朝の都内は雪になりましたが、季節(星空)は、着実に春に向かっていることが感じられます。
ブログの12P彗星は、建物の影に入る直前に、何とか観察できたものですが、彗星の尾が確認でき驚きました。
今週末は月もなく、天気が良ければ彗星観察に適しているので、マイペースで継続観察を試みたいと思います。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

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