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『マネーボール』観ました

2011年12月02日 | Cinema Talk

Tジョイ稚内で『マネーボール』観てきました

奇しくも日本の「とあるプロ球団」のオーナーとGMが

低レベルな争いをしている最中に公開されましたが

大リーグの貧乏弱小チームを金ではない手法で強くした

生ける伝説GMビリーが主人公の話

野球好きには堪らない見応えある作品です


日本においても特に「とある球団」においては金で選手を集めまくる事は有名です

結果“オール4番バッター”みたいなラインナップで優勝出来ないこともありました

その一方で「野村再生工場」とも言われたように

他の球団をクビになった選手集めて、立派に戦うチームもあったりします


メジャーにおいてそれは同じで、日本よりも更にビジネスライクかも知れません

電話一本で、まるでモノのように選手のトレードや契約金を決めるシーンには驚きました

日本では気質もあるとは思いますが義理人情が先だっているような気がします


メジャーではあまりに金額のケタが大きいので

超金満球団と超貧乏球団の差は大きいと言えるでしょう

この物語はそんな超金満球団に対し

統計学とひたすら自分の信念だけを信じワールドシリーズに立ち向かったGMのお話し

実話に基づいた話で、現在もビリーはアスレチックスのGMとして活躍しています


メジャリーグが舞台という事でハリウッドらしい派手な演出と思いきや

この作品にエンターテイメントさは微塵もありません

言うなればドキュメンタリー

ゆえにブラッド・ピットの俳優としての力量と魅力が溢れ

コメディー俳優ジョナ・ヒルの助演男優賞ものの演技が光るのです

そして、この映画は極端にBGMや挿入歌がありません

そんな中でビリーの娘の歌が流れるシーンが二回あります

1つめは別れた奥さんの元で生活する娘を連れだしてギターを買いに行くシーン

娘が目の前でギター弾き語りするのです

それを見つめるブラピの表情が何とも言えず良いんです


そして、ラストにレッドソックスからGM史上最高額の金額で誘われた後

少し迷っている様子のビリーが車を運転をしながら

娘がパパのために歌って吹き込んだCDを聴くシーン


 今 困ってるの
 人生は迷路 恋は謎々
 どうしよう 一人ではムリ
 やってはみたけど
 わたしは 戸惑う女の子

 中略

 パパはおバカね
 パパはおバカ……
 もっと野球を楽しんで


調べるとLenkaという女性洋楽アーティストの「The Show」という歌の替え歌との事

音楽が極端にないこの作品だからこそ響く素晴らしい名シーンです

勿論、涙が溢れました

このシーンは忘れられません


「自分の信念とは何か」「何かを信じる心とは」

そんな疑問にこの作品は答えてくれるでしょう



『マネーボール』予告編















【作品について】
メジャーリーグ「オークランド・アスレチックス」のGM(ゼネラルマネージャー)、ビリー・ビーンの半生を、ブラッド・ピット主演で映画化。全米約30球団の中でも下から数えたほうが早いといわれた弱小球団のアスレチックスを独自の「マネー・ボール理論」により改革し、常勝球団に育てあげたビーンの苦悩と栄光のドラマを描く。監督は「カポーティ」のベネット・ミラー。「シンドラーのリスト」のスティーブン・ザイリアンと「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・ソーキンが脚本を担当した。

【あらすじ 】
メジャー経験のあるプロ野球選手から球団のフロントに転身するという珍しいキャリアを持つビリー・ビーン(ブラッド・ピット)。風変わりで短気なその性格は、若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーになってからも変わらなかった。自分のチームの試合も観なければ、腹が立つと人や物に当り散らすという、癖のあるマネジメントを強行。そんな変わりダネが経営するアスレチックスは弱かった。しかも、貧乏球団のため、優秀で年俸の高い選手は雇えない。チームの低迷は永遠かと思われ、ワールド・チャンピオンの夢はほど遠かった。だが、野球経験はないものの、データ分析が得意なピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)という球界の異分子と出会ったことで、風向きが変わり始める。ビリーは後に“マネーボール理論”と呼ばれる“低予算でいかに強いチームを作り上げるか”という独自の理論を実践。だがそれは同時に、野球界の伝統を重んじる古株のスカウトマンだけでなく、選手やアート・ハウ監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らの反発を生み、チーム状況が悪化。それでも強引に独自のマネジメントを進めてゆく。その揺るぎない信念は、徐々にチームに勝利をもたらし、誰も想像しなかった奇跡が……。球界はビリーの手腕を認め、周囲からの信頼も次第に回復。そしてある日とんでもないオファーが飛び込んでくる。しかし、そこで重大なことに気づいたビリーは、意外な行動に出る……。

原題: Moneyball
2011/アメリカ 上映時間: 133分
配給: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
監督: ベネット・ミラー
製作: マイケル・デ・ルカ、レイチェル・ホロビッツ、ブラッド・ピット
原作: マイケル・ルイス
脚本: スティーブン・ザイリアン、アーロン・ソーキン
音楽: マイケル・ダナ
キャスト: ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、ロビン・ライト、フィリップ・シーモア・ホフマン、クリス・プラット、ケリス・ドーシー、キャスリン・モリス、スティーブン・ビショップ、ブレント・ジェニングス、ジャック・マクギー、ニック・サーシー、グレン・モーシャワー
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観たい(o^∀^o) (小力なママ)
2011-12-06 05:25:03
これは観たい作品です!
是非観て! (kenshun)
2011-12-06 16:10:52
(小力なママさん)

今週「リアルスティール」来週「ミッション・インポッシブル」公開ですから、早く観に行ってくださいね~!

やっぱり、ブラピが先日、ニューヨーク映画批評家協会賞で男優賞を受賞しました。
これで初オスカーに近づきましたね。
当然と言っていい素晴らしい演技です。
今晩 (onscreen)
2020-08-25 11:48:44
今晩、放送がありますね!

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