Kenの遊々気まま日記

山登り、マラソン、旅、演劇鑑賞、写真撮影など趣味の活動を中心に、気が向いた時に不定期に更新していきます。

コバルトブルーの海と赤瓦の町並み(2014夏 沖縄 最終日 波照間島~竹富島)

2014年08月31日 | 旅・ドライブ

 日の出を最南端の岬で見ようと、6時前に起床します。外に出ると晴れていましたが、自転車で見晴らしの良い場所に行くと、東側は曇っていて日の出は拝めそうにありません。仕方がないので宿に戻ってもう少し休みます。

 石垣島に戻る船は9時50分なので、それまでの時間、八重山諸島随一と言われるニシ浜に行き時間を過ごします。朝食を食べた後、約2km離れた浜に歩いて向かいます。集落を抜けるとサトウキビ畑の間に伸びる道を進みます。全くと言っていいほど人とは会わず、牛やヤギのほうが島には多いみたいで、静かでゆっくりした島時間を感じます。

 20分ほどでニシ浜に到着。まだ8時過ぎのため、浜に出ている人は数名しかいません。それにしてもなんと表現したら良いかわからないくらい見る角度によって変化するコバルトブルーの海が拡がっています。時間があるので靴を脱いで海に入ってみます。浜には珊瑚の破片が波打ち際に連なっていて、裸足だと結構痛い。こんな綺麗な海でシュノーケリングや泳いだりしたらさぞかし気持ちが良いと思います。(泳げないけれど・・・)
   波照間島 ニシ浜

 小一時間ニシ浜で過ごし、人出も多くなってきたところで、船の時間も迫ってきたので港に向かいます。雲もすっかりなくなり、強い日差しが降り注ぎ、今日も暑くなりそうです。半日過ごした最南端の島とお別れし、石垣島に戻ります。

 静かな海で船もほとんど揺れることなく順調に1時間ほどで石垣港に到着します。次に目指す竹富島の船の出港まで10分ほど、急いで乗船手続きをして、間一髪で乗り換えることができました。竹富島までの船は波照間島への船くらべて大きく、ゆったりとできます。といっても竹富島へはたった15分ほどで到着です。

 船を降りると港にはレンタル自転車や水牛車への案内のワゴン車が何台も停まっています。小さな島ですが時間も限られているため自転車を借りたいと思っていたので、一番空いていそうなワゴン車に乗り込みます。港から5分もしないうちに貸自転車店の前に到着です。自転車を借りるのに名前を名乗るだけで、自転車には鍵もついていません。さすが島ならではです。

 自転車を借りたものの、竹富島の見所である赤瓦の町並みはこの中心集落の周囲なので、なごみの塔の自転車置き場に自転車を置いて歩いて周ります。屋根にはシーサーが鎮座し、家の庭にはハイビスカスなどの南国らしい花が咲いています。赤瓦の屋根と白砂の道、石の積まれた壁など、いかにも八重山の島に来たという感じです。
 竹富の町並み   シーサーと花 

 水牛車

 島で一番高いところが「なごみの塔」。この石でできた塔の階段は狭くて急で段差も大きく、大人でも上るのに苦労します。おかげで塔はいつも渋滞しているようです。列が少し空いていたので並ぶことにしました。塔の上からは赤瓦の町並みがまるで箱庭のように見えて、海まで見渡せます。もっとゆっくり見ていたかったけれど、順番待ちが何人かいるので1分ほど眺めただけで降ります。
 なごみの塔   塔から町並みを見下ろす

 お昼はなごみの塔の近くのカフェに入ります。2階からは町並みが少し見える眺めの良いところでした。
 島野菜のカレー

 せっかく自転車を借りたので、集落を離れて美しいビーチと言われるコンドイビーチに向かいます。竹富島は周囲10kmにも満たない島で、起伏もあまりないので、ビーチまでも1kmちょっと、自転車だと10分もかかりません。さすが石垣島から近く、観光の島の唯一の海水浴場だけあって賑わっています。海水浴客も多いですが、観光客も多く、なんだか不思議な感じのビーチです。でも遠浅で白砂の拡がるいかにも南の島といった感じの美しいビーチです。
 コンドイビーチ

 自転車で集落に戻り、自転車を返してから、船に合わせた送迎時間まで集落を再び周ります。が、日差しが一層強くなり、暑くてたまりません。自販機を見つけては水分補給をしますが、とても追いつきません。軽くバテが来たため、ちょっと早い便で戻ることにします。乗船待合室に戻ると、服は上から下まで水をかぶったみたいに汗でびっしょりでした。

 石垣港に戻り、バスで石垣空港に向かいます。空港に向かう途中で今日もスコール。そういえば昨日のスコールもちょうどこの辺りでした。せっかく八重山諸島に来たのだから、お土産は那覇ではなくこの石垣でしっかり買い込んで那覇に戻ります。

 さて、那覇空港からの東京便まで2時間以上の時間があります。ちょうど18時前ではあるし、東京に着くのは夜遅くなるので沖縄で最後の夕食をとることにします。時間があるので空港で過ごすのももったいないのでゆいレールに乗って牧志の市場に向かうことにしました。国際通りをちょこっと見ながら、公設市場の2階の食堂へ。なぜか沖縄の道頓堀というお店でちゃんぽんをいただきます。ちゃんぽんというと麺に野菜がのった白濁スープの長崎ちゃんぽんを想像しますが、沖縄のちゃんぽんは、ご飯の上に野菜炒めの卵とじみたいなものがのったものです。周りはビールを飲みながらつまみをいろいろ注文していていいなあと思いますが、そこまでゆっくりしている時間がないので、夕食を済まして空港に戻ります。
 沖縄のちゃんぽん

 那覇空港に戻り慌ただしく搭乗手続きを済ませて東京便へ。窓側の席だったにもかかわらずほとんど外を見ず(海上の上なのでどうせ真っ暗ですが・・・)爆睡状態、気がついたら神奈川上空でした。

 急遽決めた沖縄・離島への旅。2泊3日という日程以上に中身が濃くて、とっても満足な旅でした。写真を撮るにしても北海道に行くにしてもいつも同じところが多いので、全く未知の土地に3日間いたというだけで新鮮で楽しかったです。沖縄が好きだという人の気持ちも理解できました。こうなったら最西端の与那国島も訪れたいし、宮古島や慶良間諸島の海も見てみたくなってきました。また機会を設けて行ってみたいと思います。
 それにしてもどうして行きたいと思うところが北と南の両極端なんですかねぇ。休みとお金が堪りません。


離島へ(2014夏 沖縄 第2日目 石垣島~波照間島)

2014年08月30日 | 旅・ドライブ

 暑くてあまり眠れないまま朝5時を迎えました。さて、今日は朝一番の飛行機で石垣島へと渡る予定ですが、その前に見ておきたいところがあります。戦後、「沖縄県民の食の台所」と呼ばれていた農連市場です。国際通りにほど近い場所にありながら、ノスタルジックな雰囲気が残っているところですが、残念ながら2015年度には再開発が予定されていて、その光景も見られなくなるとのこと。市場というだけあって一番の活況を催すのは早朝、ということで5時に起きて徒歩15分ほどの農連市場に向かいます。名前の通り野菜などの農作物が大半を占めていますが、中には精肉や乾物、惣菜なども売っていてます。時間が遅かった?ためか土曜日だからかはわかりませんが、開いているのは半分くらいの店しかありませんでした。用のないよそ者が市場をウロウロしてるのは怪しいと思われていないか心配で、15分ほどで退散しました。
 農連市場

 そのまま空港に向かい7時25分の便で石垣島へと飛び立ちます。石垣島までは40分ほど、あっという間に到着です。レンタカー店に連絡すると、これから迎えに行くとのこと。しばし待つこと5分ほど、なぜか大阪ナンバーの車が迎えに来て、声をかけてきた女性店員も大阪弁???どうやら大阪から移ってきて、店舗を開いているようです。家族だけでやっている2~3台だけを貸すこじんまりとした若干怪しげなレンタカー会社でしたが、車はちゃんと整備されていました。
 南ぬ島 石垣空港に到着

 夕方の船で波照間島に渡ることになっているので、石垣島での行動時間は実質14時すぎまでの5時間ほど、先ずは島一番の見所、川平湾に向かいます。朝早い時間のため、川平湾の観光スポットも割合空いています。時間があればシュノーケルやダイビングなどをすれば珊瑚や熱帯魚などを間近に見ることができますが、今回はお手軽にグラスボートで海中探索をします。船で湾内を走っているだけで海は綺麗だし、風も心地よく感じます。
 グラスボートで出発
 グラスボートの底からは様々な形の珊瑚礁や色とりどりの熱帯魚を見ることができます。でも、船も動くし魚も動いているので、これを撮影するのはとっても難しい。限られた時間でカメラを半分見ているのはもったいないので、途中で撮影は放棄し、見ることに集中しました。
 珊瑚礁と熱帯魚(分かるかな?)左上に青と黄色の熱帯魚、右の珊瑚の中にはカクレクマノミ

 グラスボートから上がり、今度は地上から川平湾を眺めます。眺める角度によって青く見えたり緑色に見えたりする水はとても神秘的で、島があったりするのも良いアクセントです。
 川平湾①~浜から~     川平湾②~高台から~

 それにても、南国の日差しは強くて暑い。朝はたいしたものを食べてこなかったので、近くの民宿兼食堂に入って早めのお昼にします。沖縄らしいものということで、今日はタコライスをいただきます。これも沖縄では定番です。もう少しトマトが載っていると良かったかな。
 タコライス

 食事のあとはデザートということで、昨日に続きアイスクリームをいただきます。沖縄ではあちらこちらにある「BLUE SEAL」。それにしても毎日暑くて、アイス日和です。
 パイナップルと紅芋のダブル

 川平湾を後にし、海沿いを時計周りに走ります。左車窓には海が寄り添っていますが、意外にアップダウンがあります。それもそのはずで島の中央北寄りには山が連なっていて、525mの於茂登岳は沖縄県の最高峰でもあります。時間に余裕がありそうなので米原ビーチに寄ってみます。ここはシュノーケルに適したところらしく、多くの人が潜ったりしていました。自分も靴を脱いで海に入ってみると、何匹か熱帯魚を見ることができました。

 もう少し時間があったので車を走らせていると橋のたもとに整備された駐車場があったのでそこに停めてみます。そして吹通川にかかる橋の山側にはマングローブのジャングルが広がっていました。まったくノーチェックだったところで、初めてマングローブというものを見れてとてもラッキー。沖縄というと海というイメージでしたが、熱帯気候の離島は、このように豊かな森も形成しているのです。後で調べてみると、ここではマングローブの中のカヌー体験というのもやっているそうです。
 マングローブの森

 

 石垣島を満喫し、石垣港から波照間島へと向かます。波も穏やかで、あまり揺れることもなく約1時間で波照間島に到着です。港には今夜の民宿のワゴン車が迎えに来てくれていました。この船に乗ってきた泊り客は自分だけでしたが、近所の人たちも乗せて宿に向かいます。そんなところが人口の少ない島らしくてほのぼのとします。

 夕食まで時間があったので、自転車を借りて島を巡ります。集落は島の中央にほぼ集まっていて、それ以外の場所はサトウキビ畑が拡がり、その先には青い海が見えていかにも離島といった風情で、時間もゆっくりと流れている感じです。
 いかにも離島

 波照間島は民間人が訪れることができるところとしては日本最南端の島で、島の南端の高那崎には日本最南端の碑も建っています。高那崎から見る南側の海は島影ひとつ見えず、地球が丸いことを証明するように、僅かに円弧を描いた海が180度拡がります。自分自身としても、北の宗谷岬、東の納沙布岬に続いて最南端に立ち、残るは最西端の与那国島だけとなりました。
 日本最南端の碑     荒々しい断崖の高那崎

 夕飯の時間が迫っていたので急いで宿に戻ります。夕食は宿に隣接する居酒屋でいただきます。夕食のおかずというよりも飲み屋のつまみといった感じの食事が並び、ついついお酒もすすみます。波照間島でしか見ることができないと言われる幻の泡盛「泡波」もいただくことができました。
 今夜の夕食     泡盛ずらり(右に並ぶのが波照間島産の「泡波」)

 さて、楽しみは夕食後も続きます。波照間島は星の観察に適した島でもあり、南十字座が見える島としても知られていて、星空観測タワーというものもあります。そして星空ツアーなるものが開かれていて、それに参加を申込みました。午後8時、指定の場所に行くと、各宿から集まった約30人もの人たちがいて、島のバスで星空観測タワーに向かいます。南十字座は4月~6月が時期ということで見ることができませんでしたが、好天にも恵まれ天の川や流れ星もハッキリ見ることができ、星空ガイドもとっても楽しくためになるお話で、この星空を見ただけでもこの島に来た価値があったと思うくらい充実した夜を過ごすことができました。
 波照間の星空(@「たびねす」から画像借用)


思い立って沖縄(2014夏 沖縄 第1日目 沖縄本島)

2014年08月29日 | 旅・ドライブ

 今年の夏は週末のたびにことごとく天気が悪くて、なかなか山に行くことができません。全国的にも雨が多くて、多大な被害が出ている地域もあります。そんなこんなで8月も終わりに近づいてきて、週間予報を見ると8月最後の週末も雨。晴れているところといえば沖縄と北海道だけ。マイレージが往復分あったので冗談半分に航空券の残席を見ると、なんと那覇便に空席がありました。山に行けないストレスもあって、だったら晴れているところに行くしかない!ということで1週間前に急遽沖縄行きを決定しました。

 

 羽田空港を出発したときは雨雲に支配され真っ白だった窓外も、南西諸島に近づくと晴れ間が拡がり、奄美大島や喜界島、徳之島などの奄美の島々もはっきりと見ることができます。空から見ると意外に大きな沖縄本島を下に見て、那覇空港に着陸します。

 今回の目的は、沖縄のコバルトブルーの海とビーチの写真を撮りたいということで、今日は本島を廻って、明日と明後日は離島を目指します。

 空港近くでレンタカーを借りて、西海岸エリアを目指します。上空は晴れてはいるものの、大気の状態が不安定なのか、怪しい雲もあちこちに見えます。本当は国道58号線を北上する予定でしたが、時間も限られているし天気も不安定なので、高速道路を使います。石川I.C.で降りて、西海岸沿いの道を行き、まずは恩納村にある万座毛へ向かいます。さすが人気の景勝地だけあって多くの観光客で賑わっています。始めて間近で見る夏の沖縄の海の色に吸い込まれそうです。時折、船やボートが断崖の下まで来て、静かな海を波立たせるのが残念です。
 万座毛

 万座毛からさらに西海岸を北上していきます。リゾートホテルとビーチの組み合わせの多い中、高台から小さいながらもきれいなビーチが見えました。数台止められる駐車場に車を止め階段を降りていくと、2~3組しか人のいないきれいな海が拡がっていました。こういう名もないビーチに立つと、穴場を見つけたみたいで嬉しいです。
 何ビーチ?

 名護の市街地を抜け本部半島に入ります。本部半島は海が綺麗なだけでなく、美ら海水族館や今帰仁城跡など見所も随所にあります。ちょうどお昼も過ぎたので、沖縄そばで有名な「きしもと食堂」に向かいます。人気店だけあって、平日にもかかわらずかなりの行列ができていました。回転が早そうなので並んで待ちます。そうしているうちに空が真っ暗になってきて、スコールが降ってきて、慌てて屋根のある場所に入り込みます。30分近く待って、ようやく店内へ。でも、沖縄そばって、どこで食べても期待するほど美味しいもではないというのが正直なところ。まあ、変なお店で食べるよりもは納得できるのでよしとします。
 沖縄そばとジューシー@「きしもと食堂」

 美ら海水族館は特に興味がなかったので今回はパス。沖縄通の人に聞いていた瀬底ビーチと備瀬のフクギ並木は捨てがたかったけれど時間の関係で次回の楽しみとして、本島の中でもぜひ行ってみたかった今帰仁城跡に向かいます。いい具合に雨も上がり、ふたたび青空が拡がってきました。
 今帰仁城は、14世紀、琉球王国成立以前に存在した北山の国王・北山王の居城であったところで、世界遺産にも登録されています。城を囲む石垣が長く連なる様は、まるで万里の長城のようにも見えます。城壁の奥に海が見えるところがいかにも沖縄らしいです。
 世界遺産・今帰仁城跡

   万里の長城のように石垣が続く

 今帰仁からの帰りは、古宇利島へとドライブをします。ワルミ大橋を渡り屋我地島へ、屋我地島と古宇利島を結ぶのが古宇利大橋で、全長2kmの橋は、両サイドに透明度の高い海を見ながらのオーシャンロードです。と、その前に橋のたもとで一休み。ちょうど橋のたもとの駐車場に農園直営のワゴンが停まっていて、沖縄特産のフルーツを使った冷たいものなどを売っていました。青空と海を見ながら、濃厚で美味しいマンゴーのソフトクリームをいただきます。
 古宇利大橋

 よはマンゴー園のマンゴーソフト

 古宇利島は周囲8kmほどの円形の小さな島で、海岸線の一段上を島を回るように一周の道が走っていますが、海岸に降りるためには道を入って1段降りないと行けません。一番有名なのがティーヌ浜にあるハートロックですが、駐車場が有料な上、あまりの人の多さに寄る気がなくなってしまいました。また曇り空になってきて海も映えなかったので、結局一周ドライブをしただけで大橋を戻りました。

 許田I.C.から一路那覇市街へ戻ります。途中、ところどころ雨雲の下を通ったり、目まぐるしく天気が変わります。那覇IC.で降りて那覇市内に入ると噂通りにかなりの渋滞でした。ようやくレンタカーを返却し今宵の宿へ。

 昨年のNAHAマラソンの際にお世話になったコバルト荘が今夜の宿泊先。バス・トイレ別の一人部屋をお願いしていましたが、宿の都合で広いバス、トイレ、そしてキッチン付きの部屋に泊まらせていただきました。

 夕食は沖縄民謡を聞きながら食事ができる民謡居酒屋「あかがーら」へ。泡盛を飲みながら、ゴーヤーチャンプルーやラフティー、ジーマーミ豆腐などをいただきました。沖縄料理ってあんまり美味しいって聞きませんが、どれも美味しくいただきました。でも、単品で注文したので一人では食べるのが大変でした。
 沖縄料理
 夜8時になるとお待ちかねの沖縄民謡のライブが始まります。「涙そうそう」や「花」をしっとり聴いたり、ビギンの曲でお客さんが合いの手を入れたり、最後はみんなで踊って、約30分のライブを満喫しました。
 民謡ライブ

 明日は、朝早く離島に旅立つので早めに床につきますが、夜になっても気温が下がらず、寝苦しい夜でした。