みなみの桜

　先週の土曜日、友人Ａと一緒に小田原に梅の撮影に出かけたが、あいにくのみぞれのため撮影を断念、昼過ぎには帰ってきてしまいました。

　今日の天気も曇りときどき雨。友人Ｂにどうしようかと言ったところ、行くということなので雨の中出かけることになりました。
　みなみの桜は南伊豆町でそう呼ばれているもので、いわゆる河津桜のことです。昨年も訪れましたが、青野川沿いに咲く桜は、川堤の菜の花とあいまって、河津より撮影には適しているのではないだろうかと思う。

　さて、南伊豆に行く前に、下田の爪木崎に寄ってみました。爪木崎は１月には水仙の群生で有名な岬で、まだ咲き残っているかもということでしたが、予想通りおおむね終わりの状態。しかも風が強く、傘が壊れたため、雨が顔に当たって痛い。さすがにこんな天気で、花も終わりで、歩いている人は私たちだけ・・・。そそくさと退散しました。でも、水仙が満開で晴れていたら綺麗だろうな～、ということで、来年に再挑戦したいところです。
爪木崎の水仙

　いよいよ南伊豆の桜へ。さすがに、ここはこんな天気でも人が来ています。しかも傘をささなくてもよいほどの小康状態になってきました。そして、花は８～９部咲きで、つぼみもあって最高の状態です。一気にテンションが上がってきて撮影をこなします。
みなみの桜
そういえば去年も、だんだん良い天気になってきてテンションがアップしてきたのを覚えています。

　夢中で撮影しているとあっという間に１時をすぎていたので、下田に戻って昼食。この時期、下田でご飯といったら金目鯛。今回は「なかがわ」というお店に行ってみました。金目の煮付けとお刺身の定食は、大きな金目がまるまる一尾。かなりのボリュームでした。
金目鯛の煮付けと刺身の定食

　さて、お昼も食べたし、写真も撮ったし、雨も止まないので帰路に向かいます。でも、ちょっと時間があるので、伊豆高原に寄ったり、買い物をしながらのんびりと北上します。

　最後に、お寿司で夕食をと思っていましたが、昼ごはんが遅かったせいもあり、家に近づいたレストランで夕食にしましたが、ここもボリュームがあって、やっとのことで完食。

　やっぱり、この二人で来ると、最後には花より団子になってします。いやぁー、それにしても今日は食べすぎました。明日から少し控えねば・・・。

ゴールデンスランバー

　２００８年の本屋大賞を受賞した伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」を読んだ。伊坂幸太郎の作品は、まったく別々に生きている人や事件が、最後に収束して一つの解決に向かう感じや、緻密な伏線、軽妙な会話など、とっても好きな作家で、この作品も期待を裏切らなかった、というか伊坂作品でベスト３に入ると思う。（推理小説だから具体的に書けないけれど）

　そして、この作品が映画になって公開されたので観に行ってきた。結論から言うとやっぱり小説で読むほうが断然面白い。というか、小説を読んでいないと意味わからないんじゃない？って思ってしまった。
　背景の説明も不足していると思うし、現在と過去が入り混じった構成（小説も同じように進行するのだが）も今ひとつ過去のエピソードを挟むタイミングがよくないと思う。これは脚本の問題じゃないかな。主演の堺雅人さんや竹内結子さんは良い役者さんで自分も好きなだけにとっても残念。

　気に入った小説が映画化になることがあるけれど（東野圭吾や伊坂幸太郎など最近は特に多い）、映画が原作並みに面白いってことはあんまりないなー。
　湊かなえの「告白」が松たか子主演の映画になると予告編で流れていたけれど、人気役者と原作で話題にしないで、『中身』をもう少ししっかり作りこんだ作品にして欲しいと思う。