HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹)

2017-12-06 | 秋 樹木 果実・葉

皇居外苑で素晴らしいイチョウ並木を見た。
だから何時も見ているイチョウが貧相に見えて仕方ない。
そんなことを言うとお叱りを受けること必然。
場所によっては…と言う事が多すぎるから
一番を求めてカメラを担いで歩き回る人が多いのだ。

だからどこそこの何々が一番…と言うのは止そうと思っている。
ここのイチョウは、背後にあるフウの秋色を撮るついでに撮っている。
その程度のことでも充分なのだと思う。








(2017.12.02  須磨離宮公園)

公孫樹の雄株と雌株の話はよく聞かされる。

雄株は真っ直ぐ上に伸び、葉に切れ込みがある。
雌株は銀杏を付ける為に横に広がり、葉に切れ込みがない。
と、まことしやかに説明されるのだが、本当にそうなのかどうかは知らない。
もう一つは銀杏、雄は二面体だが、雌は三面体と言う説。
そういう話は昔からの「都市伝説、俗説だ」…と一蹴する人も多い。



▲ まだ落ちていない銀杏が見える「雌株」



▲ 「都市伝説」で言われるように、真っ直ぐ天に向かっている「雄株」
ここでは雌雄二本が並んでいるので伝説は本当なのかも知れない…と思う。

▲ 葉が殆ど散って、短枝に次の春の芽が出始めた枝。
(2017.11.04  須磨離宮公園)


須磨ではかなりのギンナンが落ちていた。

ここには雌株はないのでギンナンは落ちていない。
















(2017.10.25  明石西公園)

銀杏、ギンナン、イチョウの果実、種子。
柔らかくなった果肉はカルボン酸起因の独特の臭気を出す。
雌雄異種、須磨では樹下には既に幾つかの果実。










イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹)
 イチョウ科イチョウ属 Ginkgo biloba
(2017.10.06  須磨離宮公園)

イチョウは裸子植物。
受粉した花粉は、雌花の胚珠にある花粉室に保存される。
胚珠が肥大すると共に花粉内では精子が作られる。
その精子が花粉室から造卵器に泳いで入り受精が完了する。
受精により胚珠は成熟を開始、秋になると種子に熟成する。
やがて果肉は軟化し特有の臭気(カルボン酸起因)を醸し出す。

 
▲ イチョウの雌花  雄花 ▲

 

 
【雄花画像は2006.4.16に新宿で撮ったものが最後で、
以前使っていたブログの廃止でリンク切れになっていた。その画像のみ追加した】

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今年のイチョウ



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