HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ウマノスズクサ(馬の鈴草)

2017-07-17 | 茶色系

ウマノスズクサの葉を食草としているジャコウアゲハの幼虫を撮った。
ところでこの茂みは残されるのだろうか。
定期的な草刈りのタイミングでは全草刈り取られる。
それが何時の頃かはわからない。
草刈りに合う前に蛹になり羽化すれば良いのだけれどその保証もない。

だからこの画像を撮った時点で見つかった幼虫を取り敢えず避難させた。


開花直後、開口部には毛が目立つ。


時間が経つにつれて毛は少しずつ無くなってゆく。


(2017.07.13 明石川)

どれくらいの株がここに育っているのだろう。
ヨモギやメドハギの他には茎が細くて絡みつけないセイバンモロコシ、シナダレスズメガヤも育っている。
雑多な草が一面に伸びているから、どれだけ広がっているのかは確かめようが無い。

それでも至る所…という感じで蔓を伸ばしている。
道路から堤防の上までは4㍍程度、その法面に広がり続けている。


最初に見つけてからまだ一週間程度だけれど、広がりは大きくなっている。








花期の終わり、花筒の下部の膨らみも少し色が変わって来ている。








点々と見える茶色はコモチナデシコの果実。






ウマノスズクサは、ジャコウアゲハの食草。







奇妙な花筒の中は、花を切り裂かないと見えない。

袋状になった部分の最下段におしべ、その上にめしべ。


長い筒になった部分には下向きの毛が密集している。
これは中に入り込んだ昆虫がすぐには出られない仕組みだと説明されている。


めしべとおしべ




めしべが色づいている。これは受粉した状態だろう。


二つを並べた。


左側の花には、逆向きの毛が殆ど無くなっている。

ウマノスズクサ(馬の鈴草)
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属 Aristolochia debilis
(2017.07.09 明石川)
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ウマノスズクサ アリマウマノスズクサ 



2 コメント

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なかが見えました~ (こいも)
2019-07-18 00:02:36
林の子さん
すごい~初めて見ました~
入り口から入るとこうなっているのですね。
虫が入りやすい下向きの毛・・・
入ってしまったら出にくい(○'。'○)ん?出られない毛?・・・
受粉が終わると出入りがし易くなるのでしょうか・・・
上手くできているみたいですね。
雌しべと雄しべの様子も良くわかりました。
見ることができてとても幸せです。
とてもスッキリした気分です。
草刈りに遭わずこのままでいられたら
果実や種が見られると言うことですね。
教えていただきありがとうございました。

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顕微鏡写真まではやりたくない。 (林の子)
2019-07-18 09:10:03
個人的な興味の範囲とは思わないですが、花の構造を調べるのに
雑草以外でも一株全てを採取して顕微鏡写真を撮る。
専門的な方たちのやり方は時には顰蹙を買うこともあるそうですが
それはそれでその方の学問の範囲だと思っています。
ホームページ作成ならいざ知らず、ブログ程度の表現に
素人がそこまで手出ししても長続きはしないし、やはり趣味の範囲を越えてしまう。
だからこそ花の一つ二つを採って自分の持っている機材の範囲で
自分の疑問を解決する程度で納める、長続きのコツだと思っています。
撮りたいものが次々出てくると、最後は実体顕微鏡や高価な写真機材が要る…になりますからね。

ウマノスズクサとジャコウアゲハ、やり始めるとキリは無いでしょうが
せめてこの程度まではと思います。
花筒の奥にあるめしべ・おしべに何とか辿り着いた昆虫の助けを貰っても
種子を作るまで残される事無く、人が草刈りするのでしょう。
だからウマノスズクサは宿根、栄養繁殖で次の世代に渡るようです。

ジャコウアゲハが産み落とした卵、幾つか並んでいると
橙色に黒のストライプがきれいです。
https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/e5c4f1eb2c9195e324f1d4bea4b868a1
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