HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)

2017-03-15 | 【独り言】

何処にでも咲くから、そんな花撮ってどうする…とよく言われる。
酷い名前がつけられたかわいそうな花だ…と言われたりもする。
何が酷いのか知らないけれど。
カタカナ書きしていれば良いモノを、わざわざ漢字で書いたりするからだそうだ。
そうか、そういう余計なことをしなければ良いのだ。
花の名前の意味や故事来歴などを事細かく言わなければ良いのだ。
もう一つ、変な別名をつけて呼ばなければもっと良い。


ごく普通の田んぼの畦、ごく普通にオオイヌノフグリ。

だったけれど、時折水色が混じっている。



幾つかの集まりの中には、水色~白に近い色まで混じっている。
花冠は白っぽいけれど、青色の縦筋が残っているので水色に見える。





「農薬原因説」も多いけど、花だけがこうなるのか…と疑問は解けていない。



ここでは殆どが水色~白色の花冠。



おしべ、めしべもしっかり備わっているし、おしべの葯は濃い青、花粉は白。





確かに、水色より白は花冠全体が小振り。

ほぼ白、だけれどうっすらと青色の縦筋が花冠に残っている。





盛んに花粉を出しているおしべ、葯はオオイヌノフグリの濃青色。



午後、花冠は落ちてめしべだけが残っているものが幾つも見える。



時折、この白に近いオオイヌノフグリを「コゴメイヌノフグリ発見!」などと
報じているページもあるそうだ。
周囲のオオイフノフグリを見れば、色違いだと解る筈だ。


オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
 オオバコ科クワガタソウ属 Veronica persica
(2017.02.26 鳥羽)


これはコゴメイヌノフグリ、葯の色、花冠中心部の色など違いがあるし
第一、葉の作りが全く違っている。
ただこの姿を実際に見ていないと「白いオオイヌノフグリはコゴメイヌノフグリ」になってしまう。

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立石 明石公園 明石川河川敷



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