荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

大沢在昌の巻、みたび。

2015年04月02日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を



過去の記事。
大沢在昌の巻。
大沢在昌の巻、ふたたび。

【雨の狩人】で【狩人シリーズ】は終了するのでしょうか。

気になって仕方ありません。


さて、昔【狩人シリーズ】第1弾【北の狩人】を読み、そしてその後【眠たい奴ら】を読んで『おやぁ』と思った事がありました。

【北の狩人】の宮本&佐江をトレースしたのが【眠たい奴ら】の高見&月岡ではないか、と。

カッコ良くて決して悪とはいい難いヤクザと、口も見た目も悪いが正義の心を持つ刑事…。

もちろん、硬質な【北の狩人】と軟質な【眠たい奴ら】と、作品硬度は違いますが僕は間違いないと踏んでいます。

ここで申し上げたいのは『キャラクターの使い回しをしてんじゃねーか?』では断じてありません。

逆です。

一度登場したキャラクターを更にブラッシュアップし、まったく別なカラーのエンターテイメント作品にハメ込む…さすがの大沢ザイショーでありました。

おまけに、この【眠たい奴ら】は地方の温泉街が舞台。

やはり、ひなびた温泉街を舞台にした短編作品【湯の町オプ】も僕は愛してやみません。

この作品のファクターも加味されているとも思っております。


大沢ザイショー作品って結構、色とりどりですよね。

正統派ハードボイルド・軽ハードボイルド・SF・女性主人公モノ…。

北方ラーメン謙三が『オレは大沢みたいに、脳味噌が入れ替わっちゃう話なんて思いつかないもん』と言っていましたが、僕もこの辺の作品群は敬遠しますな。

とはいえ、まだまだ北方ラーメン謙三から比べたら若いのですから、もうちょっと頑張って下さい。

お願いですから、カッコ良いハードボイルドを読ませて下さい。


全然、関係ないんですが…。

榮倉奈々ちゃん大好き!






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