過去の記事。
大沢在昌の巻。
大沢在昌の巻、ふたたび。
【雨の狩人】で【狩人シリーズ】は終了するのでしょうか。
気になって仕方ありません。
さて、昔【狩人シリーズ】第1弾【北の狩人】を読み、そしてその後【眠たい奴ら】を読んで『おやぁ』と思った事がありました。
【北の狩人】の宮本&佐江をトレースしたのが【眠たい奴ら】の高見&月岡ではないか、と。
カッコ良くて決して悪とはいい難いヤクザと、口も見た目も悪いが正義の心を持つ刑事…。
もちろん、硬質な【北の狩人】と軟質な【眠たい奴ら】と、作品硬度は違いますが僕は間違いないと踏んでいます。
ここで申し上げたいのは『キャラクターの使い回しをしてんじゃねーか?』では断じてありません。
逆です。
一度登場したキャラクターを更にブラッシュアップし、まったく別なカラーのエンターテイメント作品にハメ込む…さすがの大沢ザイショーでありました。
おまけに、この【眠たい奴ら】は地方の温泉街が舞台。
やはり、ひなびた温泉街を舞台にした短編作品【湯の町オプ】も僕は愛してやみません。
この作品のファクターも加味されているとも思っております。
大沢ザイショー作品って結構、色とりどりですよね。
正統派ハードボイルド・軽ハードボイルド・SF・女性主人公モノ…。
北方ラーメン謙三が『オレは大沢みたいに、脳味噌が入れ替わっちゃう話なんて思いつかないもん』と言っていましたが、僕もこの辺の作品群は敬遠しますな。
とはいえ、まだまだ北方ラーメン謙三から比べたら若いのですから、もうちょっと頑張って下さい。
お願いですから、カッコ良いハードボイルドを読ませて下さい。
全然、関係ないんですが…。
榮倉奈々ちゃん大好き!