荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

シンプルの巻、ふたたび。

2013年05月19日 | 華麗な生活に極めたシンプルを
先日、東京メトロ東西線で見かけたあんちゃんのお話しであります。

彼は歳の頃20代半ば位でしょうか。身長は結構高く、175~178cm程度。

顔はちょいと残念な石川遼ってなトコですな。

身体つきは極めて普通です。

字ヅラにしますと、どこにでもいそうなあんちゃんという事になりますが、僕は結構ガン見してしまいました。

というのは、そのあんちゃんのファッションがあまりにもシンプルであったからです。

トップスは洗いざらしの白シャツを軽く腕まくり。素材はおそらく綿麻混紡。

その白シャツの胸元には、決して派手ではない共色である白の刺繍がほどこされていました。

ボトムはモスグリーンのパンツ。

若干、わたりが太目のゆったりしたパンツであります。素材はおそらく麻。

靴は茶系のチャッカーブーツで、決してきれいとはいえません。

靴をピカピカにして履かないと気が済まない僕には到底出来ぬ事であります。

鞄はやはり茶系のレザー製の大きめのトート。

足元にクタッと置いております。

腕には時計もブレスレットもなく、首元にもチェーンがありません。勿論、指輪も。

で【プレジデント】を読んでいました・・・。

あまりにもシンプル且つ落ち着いているのです。

気負わないファッションでありながら、おそらく彼の着ているモノはそれなりに良い品であることもうかがえます。

これだけの雰囲気を醸し出せる人間は40歳を過ぎてもそうはいません。

おまけにスマホやケータイをいじるのではなく【プレジデント】を読んでいるトコがこれまた凄い。

あまりの完成されたあんちゃんのシンプルファッションに見惚れた訳なのです。

いまやブランドオヤジに成り果てた自分が恥ずかしい。



『人は生まれて、生きて、死ぬ、これだけでたいしたもんだ』ビートたけし(ニッポンの芸人・1947~)


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