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『リチャード・キンブル、職業医師。正しかるべき正義も時として盲ることがある。彼は身に覚えのない妻殺しの罪で死刑を宣告され、護送の途中、列車事故にあってからくも脱走した。孤独と絶望の逃亡生活が始まる。髪の色を変え、重労働に耐えながら犯行現場から走り去った片腕の男を捜し求める。彼は逃げる。執拗なジェラード警部の追跡をかわしながら、現在を、今夜を、そして明日を生きるために』
とは、米国で人気を博したドラマ【逃亡者】のオープニングナレーションであります。
主人公のリチャード・キンブルは冤罪ですし、人格者でもありますから、当然視聴者も彼に肩入れしました。
米国のみならず、ニッポンでも視聴率は異常に良かったそうです。
と、架空の逃亡者は、なんかカッコ良いですが、現実は異なります。
ニッポンでもっとも有名な逃亡犯と言えば【福田和子】に違いません。
福田和子は幾度も警察の追跡をかわし、名を変え顔を変え、時効ギリギリ迄西日本を中心に逃亡し続けました。
ドラマ・ドキュメンタリー番組問わず、何回も映像化されておりますから、この名前を知らないヒトはまずいないでしょう。
『オウム逃亡犯最後のひとり』と呼ばれた【高橋克也】は、都合17年逃げ続けました。
高橋克也は福田和子とは異なり、地元・横浜から程近い、川崎とか蒲田とか大森とかをウロウロしていたそうです。
トーシロ目線で考えても、コレは甘々でヤバいでしょ。
尊師のパワーが『オレは大丈夫。捕まる事はない』と、慢心させたのでしょうかね。
逃亡期間は2年7ヶ月といささか短いですが、センセーショナルだったのが【市橋達也】。
事件発生から逮捕後の公判に至る迄、【女装】【自らハサミを使った整形】【無人島生活】といったキーワードがずらりと並びました。
エグいネタ大好きのマスコミ&ワイドショー大好きのババアが喜ばない訳がありません。
このイッチーも警察の追跡をかわしながら、ニッポン全国にかけて逃亡しておりました。
上述の3人は結果としてパクられちゃった訳ですが、3人の行動を紐解くと、より良い【逃亡メソッド】が見つかりそうです。
ちょっと考えてみました。
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顔の印象は髪型や眼鏡、又ファッション全体でごまかせると思います。それよりも【声】の方がネックかも。
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ある程度の移動は必要かと。頻繁だと逆に不信感を持たれそうですが。
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【声】を覚えさせない為と、過去を詮索されない為です。人間、ポロっと喋っちゃいますから。
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【見知らぬヒト=不審者】というド田舎は論外。一方、大都市は監視カメラだらけで警察官の絶対数も多い。札幌や福岡等【転勤族】の多い街がベターかと。
オトコの場合は、ある程度の規模の街で、スーツ着てナイロン製のビジネスバッグ持って歩いていれば、まず大丈夫だと思いますがねぇ。
ジャケットの代わりに、作業着ブルゾンを着用するのも効果的であります。
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【業者感】が半端ありません。
住宅街をウロウロしてても、全く違和感がないでしょう。
ま、凶悪犯罪の場合には時効も撤廃されましたから、逃亡者になる様な罪を犯さないのがいちばん。
時効なき逃亡なんて考えられません。
『どこに行っても逃げて歩いていたなら、自信は失われるばかりである』エレノア・ルーズベルト(米国のファーストレディ・1884~1962)