荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

ボランティアの巻、ふたたび。

2014年08月29日 | 日毎ニュースに正義の理想を
盆踊りの季節がやってまいりました。

チキンな僕は地元の地区委員を辞する事が出来ず、今年も盆踊りスタッフすなわちボランティアとして働きました。

担当はゴミの回収・場内清掃。

実に末端なお仕事であります。



さて、広島市安佐南区が土砂災害でとんでもない事になっているみたいですね。

最近はテレビはほとんど観ないし、ネットニュースも見ません。

ですので、こんな事になっているとは露知らず。

亡くなった方々のご冥福をお祈りします。



んで、問題になっているのが【ボランティア】だそうです。

3・11の時もそうでしたが、なんの準備も心構えもなくフラーっと現場に現れ、ボーっとつっ立ってる【ボランティア】がたくさんいるとか。

昨今、大学生なんかは4年の間にボランティア活動をしなきゃいけない、みたいな縛りがあるそうですね。

ボランティア活動の有無が就職活動に深く関わって来る。

だから、いやいやながらも現場にやって来るって感じでしょうか。

そもそもお金を稼ぐために就職するのに、なぜボランティア=奉仕精神が必要とされるのか採用サイドに聞いてみたいものであります。

また、モラトリアムバカのマスターベーション・自己満足に使用される事も多いですね。

イラク日本人人質事件の高遠菜穂子たちなんかは思いっきりコレに当てはまります。

ボランティアを自分探しのツールにしてるヤツって、はた迷惑なだけ。

しかし、このイラク・高遠菜穂子事件ってもう10年前なんですね・・・。

【参加してる感】がこいつらには大事だ、と哲学者・適菜収は著書で語っておりました。

所詮、どれだけの人数が参加しても、トーシロの集合体はトーシロに過ぎません。



問題は受け入れ側にもあります。

まず、自治体。

基本的に税金で食ってる連中に【お金を稼ぐ】という感覚と【ボランティア】という感覚の違いを明確に理解しているヤツはいません。

自治体の広報なんぞを眺めていてもボランティア募集がとても多い。

アウトソーシングにお金を出すという感覚が欠落しているのがよく分かります。

無駄・無能なノンキャリを飼っている方がムダの極みだって事くらい分かんないもんでしょうかね。

また、被災地サイドにも問題がないとは言えません。

凄ぇ困っているトコと、ちょっとしか困ってないトコでは住民のボランティアを要する温度が違い、ちょっとしか困ってないトコの住民はボランティアが窃盗や性犯罪を犯さないか不安になっているそうです。

困った時だけ助けろや、という傲慢不遜な態度はよろしくないですな。



極限状態に陥った時ほど人間の真価が分かると言いますが、まことにその通り。

ボランティア活動をするヤツも、受け入れるヤツも思い上がってはいけませんね。



『心のないやさしさは敗北に似てる』真島昌利(ニッポンのギタリスト・1962~)



本日の処分品。



地元の地区委員用Tシャツ。新しいヤツを支給されてしまったので、とっとと捨てます。

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