ばーばのケベック日記

ケベック在住、ばーばの気まぐれ日記、日常に関する雑文が主です。

梅の花

2017年04月12日 | 音楽

 梅の花夢に語らく風流びたる 花と我思う酒に浮かべこそ ( 万葉集 )

 「私は風雅な花だと思いますよ、どうか酒に浮かべて下さい」大岡信訳

知人の息子さんがただいま日本旅行中で桜の写真を送ってくれる。日本にめろめろ。感激しっぱなし。

ここんとこ忙しくなってきた。先週の金曜日のコンサートについての感想をおもいつくままに。

世界トップスターの一人 カウンターテナー フィリップジャルスキー(PHILIPPE JAROUSSKY)はおっちゃんになってた。初々しい少年の面影今何処 いつしか39才になってた。ふと小屋暮らしの皆さんや「だるい」が口癖のPHAさんなどが浮かんだ。30代後半もいろいろだなと。

さてジャルスキーちゃん 生気がなくオーラなく存在感なく いまにも消えそうな 吹けば飛びそうな儚さ。あれれれと思った。声にも色艶なくどうも調子が出ないよう。けど指揮者のMATHIEU LUSSIERが大スターの指揮とあってか張り切り度200パーセント 熱演を通り越し 漫才師が指揮の真似をしてるような 派手で表情たっぷりの役者ぶり。ジャルちゃんもそれにつられてかだんだん調子が出てきた。でも幕間に隣のご婦人は帰った。つまらなかったみたい。が 第2部からやっとCDで馴染んだジャルスキーの声になり一安心と共に何か寂しい音色を感じた。めったにない切符完売コンサート故 後半で盛り返し観客を満足させたジャルちゃんに総立ちのブラボーがやまず なんと4回のアンコール曲を披露してくれました。4回目のアンコールでも拍手がやまず これが最後とばかりにバイバイと手を振りながら立ち去ったその仕草がデビュー当時の初々しさを思い出させました。

ここ数年彼のCDを買ってない。これまでのCDをひっぱりだして聴きながら1番好きなのはOPIUMオピアム。春の香と初夏のみずみずしい光景が浮かぶ。

 

 


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