ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

カラクリ劇中劇「八犬伝」 ~【機巧奇傳 ヒヲウ戦記】~

2006年05月21日 10時36分07秒 | 八犬伝いろいろ
NHKBSのアニメ枠で放映していたアニメです。
キャラデザインが「ゴルドラン」の人と同じ人のはず。
親しみやすくてなんとなく安心する絵なので好きです。

カラクリの機械を作り操る一族の住む「蓬莱村」が突然謎の忍者集団が襲われ、
逃れる為にカラクリの御神体”炎”で村を脱出した子供たちは”炎”を
作った父親を探す旅に出る。

カラクリの御神体 = お神輿が変形するカラクリの巨大ロボット”炎”

元気な男の子ヒヲウ。頼りになるけどヘタレなお兄ちゃんと、しっかり者の妹。
親友と赤ちゃんとワケありげな旅の女の子達。
子供ながらに一生懸命、村の宝の”炎”守って戦って先の見えない旅をして。

でも、怪しげな御神体を持った子供たちばかりの集団が働けるわけもなく。
旅の途中で彼らは得意の機巧でお芝居を見せて日銭を稼ぐワケですね。

演目は1種類のみ。「里見八犬伝」。 

で、そのお芝居も話を追うごとにちゃんと少しずつ進んでたり。
劇中劇スタイルということで。

子供向けアニメだけど、時代劇だけど少しSFでファンタジー。
明るいキャラ達だけど内容は結構ハードかなって感じ。
ヒヲウの対称キャラとして同じくカラクリの一族である風陣のアラシがいて。
実在した歴史人物も出てきたりして。

カラクリとはいえ、「戦いの兵器」ともなる”炎”の存在はあってもいいものなのか。
持つ人の考え方によってそれは変わるのだし、時代の移り変わりによって
存在意義も変わってくるのだけど、ヒヲウにはまだ大人の理屈が全て通用するほど
中身が成長しているわけでも無くて。かといって、知ってしまったことを知らない
と言って知らん振りできるほどの子供でも無くて。

私的には「聖ミカエラ学園漂流記」みたいな感じ。

「ヒヲウ」はその時代の先を行くカラクリを持つ子供たち。「ミカエラ」は
過去の時代に銃器装甲戦車などを持つ女子高生達が学園ひとつ分移動して、
自分達の意思で歴史を変えていこうとする物語。

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