ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

空海

2018年03月14日 22時24分51秒 | 自己カルト的
「空海」を観に行ってきました。
そして帰ってから、「沙の悪霊」(飯田耕一郎 著)を引っ張り出して読みふける。

中学生の頃、メディウムを読んで真言密教系を調べたきっかけとなった漫画。というか、「シュラト」が放映していたからという背景があったせいもあるけど。

悩める若き空海と時空を越えて女子高生真魚が出会うお話。映画「空海」の原作者・夢枕獏先生の文体を漫画にするとこんな感じかなって雰囲気の漫画なので、読む人を選ぶ漫画かもしれないけど。
「姫野命」シリーズも好きで揃えて持ってるけど、夢枕先生の「陰陽師」シリーズが好きな人なら楽しめると思う。

羽生結弦さんが「陰陽師」で世界を制したと思うと、こうした日本独特のものって極めるように深く関わっていくととんでもない力を放つのだなあと。

あと「空海」の漫画といえば、「阿・吽」(おかざき真里 著)
個人的に絵柄が大好きなんですが、この絵柄がネックで読めない人も多いと思う。
実直に感想を述べるなら「絵柄が少女漫画過ぎる火の鳥」。
読んでると手塚先生の「火の鳥」読んでるような錯覚に陥るというかそんな感じ。
何かにつけて主人公は仏の教えに振り回されて、主人公の為だけにあっさりと周囲の人間が死ぬような。キャラ萌えなんて考えるな、物語に燃えろと焚き付けられてるような。
「阿・吽」は考えながら読むので時間がかかるし、カタルシスを感じるのが難しい漫画だけど、最後まで読んだらきっと何かが残るような作品だと思うのです。

追加として「シュラト」のこと。
地元での放映はなし、まだレンタルも高かった時代での小説本というのは切望の固まりだったわけで。
その中でもエニックス文庫の「シュラト」はかなり読みごたえがあって「シュラト」知らない友人にまで読ませたり。但し途中で急に刊行しなくなってそのままずるずると未完結。
ちゃんと完結させて欲しかったよあかほりさとる。
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