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蚊焼です。日記です。
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大学構内古墳巡り

2007年03月01日 | 鳥大時代/就職活動

 3月初めの日。
 天気が良かったし、後1月足らずでこの大学を出て行くのだから、と思いまして、珍しく大学構内を散策しておりました。

 大学散策と言いましても、実はこれには別の意味合いも含まれているのですよ。
 それは、「古墳巡り」なのです。


 まず最初に向かいましたのは、「三浦古墳」とよばれる前方後円墳です。
 農学部棟の裏手、こじんまりと残された森の中にあります。

 以前はかなり荒れ果てた感じになっていたのですけれども、ここ2,3年の整備事業により、芝生も植えられ随分とすっきりした広場になりましたよ。


 次に向かいましたのは、「大熊段古墳」とよばれる、前方後円墳と円墳です。
 共通教育棟東側にあります。桜の木がたくさんあるので、春になると桜の名所です。

 ところでこの前方後円墳、全長50.5メートルと、案外でかいです。今年1月に訪れた「布勢古墳」は全長60メートルなので、それよりはやや小さいです。それでも、かつての湖山地域の有力者の墓であることは間違いなさそうです。
 「布勢古墳」は「国指定史跡」ですけれども、それより少し小さい「大熊段古墳」は、「市指定史跡」なのですね。尤も、戦時中に掘られるなどして保存状態がいい方ではないのではありますが。いずれにしろ、大事にしていきたい古墳ですね。

 なお、円墳の方は木や笹が生い茂りすぎて、古墳があることがよく確認できませんでした。ただなんとなく、盛り上がりがあるのは分かるのですがね。
 古墳傍には写真のような看板が設置されていたのですけれども、これは実に有難いですね。これが無いと、円墳の存在は知りえませんでしたよ。


 さてこれらの古墳では、かつて調査が行われており、出土品が割と多く出てきたらしいことをきいたことがあります。それで、附属図書館の2階にその一部が展示されていますから、誰でも見ることが出来るようになっています。

 詳しくは分からないのですけれども、鉄器や土器が複数発見されたようです。
 出土品から、構内にある古墳は5~6世紀くらいのものであるということでした。大化の改新よりも昔の話でございますよ。

 ところで展示品に並んで説明書が展示されていたので読みますと、前方後円墳以外にも、円墳や方墳が、構内にはいたるところにあったらしいのですね。驚きました。遥か昔のこの地は、有力者の墓地群だったのですね。
 そしてその上に大学が建った。古墳が地下に埋められた上で建ったのならいいのですが、多分多くが壊されたのでしょうかね。逆に言うと、大学を建てるために発掘調査が行われたわけでもありましょうが。
 まぁ、致し方の無いことです。せめて大きな古墳だけでも残されたのですから、ましではありませんか。


 それにしてもここ最近は、といっても私自身がここ最近になって考古学に目覚めただけでしょうが、今城塚古墳と言い蘇我入鹿邸址といい、考古学に関するニュースが非常に多いですね。
 非常によいことのように思えますね。一つ一つ、古代史の謎というものが解き明かされていっているようで。いや、逆に謎は深まるばかりなのでしょうか。でもそれはそれで、よいではございませんか。

 鳥取大学構内においても、古墳巡りができるというお話でございました。



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