生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

フルートにしかない?基礎練習 ソノリテ

2017-04-25 23:15:30 | 器楽・楽器

 フルートについては、現在3人の先生のレッスンを受けています。何事も一つ(一人)を絶対評価で良いか良くないかを判断することは難しいが、複数を比べればどちらが良いかを評価することは殆どの場合簡単にできる、と思っています。習い事を上達するには良い指導者を選ぶことが何よりも重要だと思っています。声楽でもヴァイオリンでもフルートでも必ず複数の先生の体験レッスンを受けたうえで、最も良い先生を選ぶようにしました。その結果ヴァイオリンの先生は容易に一人を選ぶことが出来ましたが、声楽では一時期二人の先生に並行して師事していました。一人の先生は他県で片道1時間半以上、レッスン費用1回1時間で1万円。この先生に月に一度のレッスンをお願いしていましたが、イタリア語やフランス語のディクションまでこの先生にお願いするのは費用対効果がもったいないので、自宅からドア2ドアで片道20程、レッスン費用1回1時間で当初5千円、途中から6千円の先生に月に2回レッスンしてもらい、月1の先生のレッスンを受けるための準備をお願いしていました。

 フルートの先生を探すときも、同じように複数の先生に同時に師事することになる可能性を予感していましたが、今回は若干異なる理由からです。体験レッスンを3名の先生にお願いしましたが、何れも自宅生活圏内で一番近い先生ではバイクで5分(雨天時歩いても18分)、一番遠い先生でもバイクで10分。指導力は最初の体験レッスンで直ぐに判りました。松竹梅の松先生は発表会はやっていないとのこと、竹先生と梅先生はそれぞれ年に1回から1年半に1回程度の発表会とその中間におさらい会のようなイベントを行っているとのこと。たまたま竹先生は6月に発表会、8月に合宿でのアンサンブルがあり、梅先生は7月に発表会があるとのこと。なので竹先生には8月の合宿まで、梅先生には7月の発表会までとりあえず指導してもらってその後どうするか決めたいということで了解してもらいそれぞれ月1回の所謂顔つなぎレッスンをお願いし、松先生には月2回のレッスンをお願いしているという次第です。

 さて前置きが長くなりましたが、全ての先生でアルテ(ス)の教則本を見てもらっています。その他に3人の先生ともがそれぞれやり方は微妙に異なりますが、基礎練習として指導して頂いているのが「ソノリテ」というものです。これは近代的なフルート奏法の確立者とも言うべきスイスのマルセル・モイーズ氏が最初に提唱したものの様ですが、具体的には中音域第二オクターブのシ、Hから半音ずつ下がっていくもので、半音上の音色と半音下の音色の統一性を重要視するとともに最も良い音質で全音域に渡って吹奏できるようになることを主眼としている様です。モイーズ氏による「ソノリテについて」という書籍も市販されていますがかなり良い値段がする割には、日本語訳が酷いという評判がネット上にあふれています。アメリカやイギリスの大手インターネット通販業者のサイトで英語版が販売されていますが、これも何故かかなり高額です。ということで書籍(教本?楽譜?)を買うことはさっさと諦め、3人の先生のレッスンの際に、それぞれ注意深く指導して頂こうと思っています。竹先生と梅先生には他の先生にも指導して頂いていると仁義はきっておりますが、ソノリテの指導の仕方をそれぞれ比較させて頂いて私が悦に入っているとまでは思っておられないでしょうね。少々意地が悪い様な気もしておりますが、指導の仕方というよりも私がどの様に吹けばOKでどの様に吹いたらNGかの基準が明らかに異なりますね。当然松先生が私に求める水準が最も高くて、次に竹先生、梅先生は大甘ですね。その他の指導内容とも完全にリンクしていますね。ある意味指導者の指導力とは生徒の潜在能力を見抜いてレッスン時点での合格基準をどこに置くか、ということだと改めて思っています。最も有難いのは指導の仕方は易しいけれど求める水準は高く、生徒が出来ない時にはどうすれば出来るようになるのか具体的な助けとなる引き出しを多数もっている先生ですね。逆に具体的にどうすれば出来る様になるかの説明なしにただ叱るだけの先生は自然と生徒から見放されていくものと思います。幸い私の3人のフルートの先生には後者の様な先生は一人もいません。