生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

噛まない犬はいない

2017-04-18 23:41:29 | ワンコ

 自ら経験するまでは判らないこと、というものは種々あると思います。犬を飼うということについても色々とあります。犬には長毛種もいれば短毛種もいます。抜け毛は長毛種の方が大変なのかなと思っていましたが、長毛種は毛が抜けるサイクルが長いので長毛となり、短毛種は毛が抜けるサイクルが短いので短毛となるので、短毛種の方が抜け毛が多いとも言えます。

 我が家の長毛種のチワワ、リリ姫は生まれてからほぼ1年半、我が家に来てからほぼ1年が経ちました。体重は1割弱増えた程度ですが、それ以上にはるかに力が強くなった様に思います。それから犬種によっては麻呂眉がハッキリしている犬がいますよね。チワワ、ダックスフント、柴犬等で毛色によって両目の上に丸い眉の様に色の違う部分がありますよね。我が家のリリ姫は全身が白地の上に薄い茶色の大きな斑点があり、額に白い三日月があるものの顔から頭はほぼ全体が薄茶色です。ところが今日気づいたのですが両目の上が心なしか白っぽくなっています。もしかしたら成長と共に白い麻呂眉に変わって行くのでしょうか。

 さて、犬に関して悲しい報道が重なりました。今年の3月上旬に、発熱した孫を祖父母が保育園から自宅に引き取ったところ、普段は極めて大人しい4才オスのゴールデンレトリーバーが嚙みついてしまい、生後10か月の孫が病院に救急搬送されたものの亡くなってしまいました。当該レトリーバーの処分につてはまだ報道されていないようですが殺処分は免れないだろうとの指摘もありました。また昨日は北海道で79歳の女性が飼い犬の3才オスの秋田犬に餌やりの際に右腕を噛まれて病院に搬送されたものの失血死したとのことです。

 我が家のリリ姫は普段は殆ど吠えません。ただし宅配便の配達員や来客があると吠えます。また掃除機を使う時も吠えます。最近は私がフルートを吹くと遠吠えの様な吠え方をします。何と言っても片手でつかめる超小型犬なので吠えても可愛いのですが。それ以上に勘弁してほしいのは家族に対してはペロペロと舐めてくれます。油断していると顔中を舐めてくれます。服を着ている部分は舐めませんが素肌が露出しているところは手当たり次第に舐めてくれます。人獣共通感染症という疾病が様々知られており、健康で免疫が正常に機能していれば発症しなくても、免疫機能が未熟な乳幼児や衰えてきた高齢者などでは犬や猫から感染して命に係わる病気を発症する例も少なくないそうです。例えば猫ひっかき病は発症例は少ないものの発症した場合は直ぐに適切な処置をしないと大人でも生命を落とす危険性が高いそうです。猫ひっかき病という病名(通称?)がついていますが、犬も同じ猫ひっかき病の病原菌?を保持している個体がいるそうです。

 ペットを飼おうと思い立った際、猫にするか犬にするか様々調べて比較しましたが、人間にとって危険な感染症を持っている可能性は犬よりも猫の方が少し高そうでした。他の要素も考えたうえで最終的に犬を飼うことに決めましたが。

 さて、我が家のリリ姫も噛みます。これまでのところ噛むのは同居している家族だけで、いわゆる甘噛みで噛まれた結果出血することはまったくありません。それでも痛くないわけではなく指などを噛まれると痛いものがあります。体重3kgに満たない超小型犬のチワワの甘噛みですら痛いのに、ゴールデンレトリーバーや秋田犬ともなると例え甘噛みであったとしても生後10か月の乳児であれば結果として命を落とすことになったとしても、決して予測不能とは言えないのではないかという気がします。ましてや犬から乳児への感染症の可能性を考えれば、絶対に隔離しておくべきではなかったかと思ってしまいます。かつて犬の吠え声の意味を訳す「バウリンガル」というものがありましたが、当該ゴールデンレトリーバーがどの様な意図で乳児を噛んだのか、甘噛みだったのか攻撃の意図があったのか、今更確認しようがありません。

 我が家のリリ姫と飼い主である私や家族とでは、体重比で約20倍の差があります。なのでリリ姫の食事中に餌の容器を動かしたりしてもリリ姫は特段うなったりもしません。しかし一般的には給餌中に犬の餌に手を伸ばすと餌を奪われると思って犬が怒るから手を出してはいけない、とは昔から言われてきたことの様に思います。

 重大な結果が生じたときに他人が後から批判をするのは簡単です。我が家のリリ姫は超小型犬のチワワということもあり、可愛さが先にたってついつい甘やかしてはいないかと反省しています。というよりもはっきり甘やかしていると思っています。そうは言っても最近の犬のしつけは悪いことをしたときに叱るよりも、良いことをしたときに褒めましょう、ということになっていますし。リリ姫の性格はチワワにありがちな勇敢だけど臆病です。他人が我が家に来た時には吠えます。これまでは吠えるだけで噛みつこうとしたことはありませんが、この先他人に対して絶対に噛まないかと言うと、噛みつく可能性はゼロとは言えません。まあ、人間の子供だって親の思う通りには育ちませんが、ペットを飼うということは大きなリスクを背負うことだなとあらためて思いました。