トヨタ、部品共通化で種類30%減   米トヨタ、レクサス400万台ペダル改良へ

2009-11-14 | 社会
【自動車産業ニュース】
トヨタ、部品共通化で種類30%減 車種数も見直しへ
2009年11月14日
 トヨタ自動車は13日、中長期的な収益改善策の一環として、自動車部品の種類を現在より30%減らす方針を明らかにした。車種ごとに異なる部品を共通化するほか、車種数自体も削減の方向で見直しを進める。来年以降も厳しい経営環境が見込まれる中、生産コストを最大限抑えることで、業務のあり方を含めた抜本的な改革と併せて早期の黒字化を目指す。
 トヨタは高級車ブランド「レクサス」や商用車も含め、国内メーカーで最多の60以上の車種を持つ。1台の車に必要な部品数は2万~3万点ともいわれ、多彩なラインアップは部品の種類の多さに直結。1台あたりの生産コストを膨らませる要因になっている。
 トヨタは成長市場の中国などで他社より出遅れており、市場ニーズに見合った低価格車の開発が課題。このため車種を超えた部品の共通化で原価を抑えると同時に、2020年を視野に中長期的な車種数見直しを進める。
 トヨタは今年7月から生産部門の収益改善活動を強化しているが、今後は1ドル=90円でも利益を保てる体制を整える。現行の販売車種は1ドル=110~120円の円安時代に開発が始まった車が多く、昨年秋からの円高進行が利益を大きく圧迫している。
 さらに収益構造に関しては、開発や販売、人事などの横断的な社内組織を近く立ち上げ、全社的な改革に着手する。
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トヨタ、米国でペダル改修…事故の恐れで400万台
 トヨタ自動車が米国で販売した車が暴走し、事故の恐れがある問題で、トヨタがアクセルペダルの自主的な改修に近く踏み切ることが14日、明らかになった。米当局とも大筋では合意しているとみられる。対象は400万台程度になる見通し。
 現状ではフロアマットにペダルが引っ掛かる可能性があり、安全性を確実にするため、改修が必要だと判断した。改修費用は数百億円かかるが「リコールなどに備えた引当金が5千億円近くあるので業績に大きな影響はない」(幹部)と説明している。
 トヨタは9月下旬、マットに原因があるとして「レクサスES」「プリウス」「カムリ」など7車種計約380万台の顧客を対象に、マット取り外しを呼び掛け始めた。それ以降に販売した車も改修の必要があるため、対象台数が増える。
 トヨタはペダルの形について「欠陥ではない」との立場を取っており、法的なリコールではなく自主的な措置とする方針。米道路交通安全局(NHTSA)と最終的な調整をしている。
 米国では問題発覚のきっかけとなった死亡事故が繰り返し報じられ、トヨタに対する風当たりが強まっている。(共同) [ 2009年11月14日 10:19 ]

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