中国、09年内に40万店の小売り網 農村の消費促進

2009-03-25 | 国際
 【北京=尾崎実】中国政府は今年、内需拡大に向け、農村部で計40万店舗の小売り販売網を構築する。総額120億元(約1700億円)以上を投じ、小売企業の出店に補助金などを拠出。金融危機の影響で外需の落ち込みが鮮明となる中、全人口の過半を占める農民の消費拡大に全力を挙げる。景気減速で失業した出稼ぎ農民らを各店舗で採用し、雇用を創出する狙いもある。
 中国商務省は2009年末までに、全国で60万を超える最末端の行政区画「村」の5割で、小売店舗「農家店」を出店する計画を推進している。農村部では食品や雑貨、生活用品などを総合的に取り扱う小売店が不足しており、既存の約26万店に加え、年内に15万店を増設する。 (08:31)
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新S「くらべる一面」
日経新聞
 世界景気はいつ回復するのか。その鍵を握るのが中国。金融不安で揺れる米欧の本格回復には時間がかかると見られるからです。その中国は典型的な輸出依存型経済ですが、政府はそんな構造の転換をめざし始めています。25日朝刊1面では、農村部に40万店の小売り網を整備し、消費の拡大を狙う中国政府の新方針を報じています。 興味深いのは雇用対策にも使おうとしている点。都会の工場に出稼ぎに行っていた人の多くが輸出不振で解雇されており、その受け皿に小売店での雇用を考えているといいます。(J)

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