「音の海」の、いよいよ本番。昨日ばっちり準備したつもりが、結構やること残ってて、本番前もなんかばたばたしてた。本番は本番以外のこと、なるべくしないようにもってきたいものです。
障害児とミュージシャンが一緒にやるコンサートなわけだけど、今回はあえて、いわゆるライブ形式でやる、と決めていた。そこに、どんな現れ方ができるのか。とっても「ライブ」って感じのメインステージとちょい小さめのサブステージを作った。要するに、ひとつひとつの音楽がもしかしたら全然終われないかも、もしそうなら、サブに次の演目がスタンバっておいて、照明を落として強制的にクロスフェードにするしかないかも、と思って、その形式にしたわけだ。
しかし、今日は魔法がいっぱい起こった(いや、魔法ではないのかも、本当はこれがあたりまえなのかもしれないけど)。
それぞれの演目は、なんとも気持ちよく終わって、続いていく。終わり方だけのことではないが、障害児のみなさん、聞いてないそぶりを見せておいて、わかってない態度を見せておいて、全部承知してるのだ!
(いい意味で)参ったな(ニヤリ)。あいつら、ずるい!
そういう意味で一番「参ったな」と思うのが、Tsくん。Tsくんは、WS中かなりの時間を、とてもいい声で歌いながら絵を描いてきた。そのときの部屋や、鳴っている音が嫌いだと、絶対そこにいられない、暗いところは苦手、などなど、今日、お客さんの前に出てこない可能性もあったひとだ。 kananagaは彼を、現代美術の、パフォーマンス系のアーティスト、というような印象で見てた。彼がそこにいてやっている「行為」そのものが充分作品だと思っていた。彼の行動を見て、彼への敬意から、kananagaは絵も描くことにした。2部、大友さんがみんなを順に舞台に呼んで色々なアンサンブルをしてるとき、自分が出るとき以外は、ずっと舞台裏で絵を描いていた。Tsくんは来なくても、kananagaはkananagaの絵を描く。そこへ、呼びにいったわけでもないのに、Tsくんはやってきた。で、同じ場所で絵を描き始め、それから、自分から暗い舞台へ出て行ったのだ。
kananagaは、Tsくんは舞台に出なくても全然構わない、それは、残念でもなんでもないはずだと、実は考えていた(でももちろん、出てきてくれて嬉しい。「思い」と「考え」と「感覚」は別物だなあ、と思う)。あの建物のメインとなる場所には出てこず、でも、絵を描いたり歌ったりしてて、それを目撃できるのはごく一部のラッキーなお客さん、という状態。その存在の仕方自体がとても強烈に訴えかける部分だと思うので、余裕で成立すると思う。出演者&スタッフたち、みんな、せっかく一緒にやってきたのだから、と、なんとかTsくんが舞台にあがってくれることを望んでいたけど、それはつまり、まわりの都合なんだ。しかしTsくん、なんとも自然な形で登場した。Tsくんは、そんな周りの気持ちまで読み取って、「しょうがないなー、ちょっとでてあげようかな~」ってな感じで、表に出てきたのではないだろうかと思うくらいだ。
WSで、Tsくんととりわけ親しく関わってきたよしざきくんが、舞台裏におりてきたTsくんを見て、本当に嬉しそうな顔をしていたのが、とてもとても印象的だった。
ほんと、色々なことがあったなあ。でも、本番中のほとんど、出てるか準備(絵を描くのも含めて)してるかだったので、かなり、観れていない。あ~~~観たいよぉ。。。
ということで、あまり中身について客観視できないので、このコンサートの感想を書いたりしてくれてる方々の日記などをいくつか以下に(3月5日じゃないとこに書いてるひともいるので、ご注意ください)。
まずはお客さん
かえるさん
http://www.12kai.com/diarymenu.html
かえるさんの日記音声バージョンその1
http://sweet.podcast.jp/home/numa/media/release/main/2006/03/radio_07_010503_0.mp3
かえるさんの日記音声バージョンその2
http://sweet.podcast.jp/home/numa/media/release/main/2006/03/radio_07_030043_0.mp3
Yuko Nexus6さんのインターネットラジオ
http://sweet.podcast.jp/home/wpao/media/release/main/2006/03/radio_06_004730_0.mp3
マチさん
http://mykit.jp/nikki/comment.php3?id=5935&day=2006/03/05
野村誠さん
http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20060305
片岡祐介さん(かなり言葉少ないけど)
http://marimba.blog22.fc2.com/
ザウルスさん(upされました!)
http://blog.goo.ne.jp/zaurus33/
ここからは出演者
ゲストミュージシャン大友良英さん
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/
子どもの親御さんで、ご本人も出演した、まゆさんの日記(3月5日だけでなく、7日にも注目!)
http://ameblo.jp/yuhotaisei2525/day-20060305.html
よしざきさん
http://blog.zaq.ne.jp/susume/daily/20060307/
鈴木勝さん
http://yaplog.jp/msr/
今回はケアスタッフをしてくれた、とこさん
http://plaza.rakuten.co.jp/tokosan111/
若尾久美さん
http://blogs.dion.ne.jp/mesostics/
まだだけど、これからUPされるかもしれない、出演者・関係者の日記も。
ゲストミュージシャンの森本アリさん
http://kumacoops.exblog.jp/
だいすけさん
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/russianhusky_dd/view
今日の公演を目撃した方の日記を発見したら、また足します。
(あと、mixi内でだけ見れる日記があります。更新はまだのひともいますが。kananagaのマイミクのぬまたさん、まりまりさん、チャッピーさん、江崎サンさん(ゲストミュージシャン)も、出演者&スタッフです。)
今回の公演は、まず、大成功だったと言っていいと思う。それは大前提として、WSも含めてこの公演について思うところを書いてみる。
自分が表現としてしたいこと、それから、観たいもの。
まず、種類としてはお客さんの期待を裏切らず、質は期待を超えていくこと。これは、どれだけ楽しいか、観てて感心できるか、ということだと思う。
それから、こんなの見たことない、というような驚きを与えること、それに、自分にとっても新鮮であり、挑戦であること。こんなこともできるんだ!ってことを提示できるか、ってこと。
もう一個は、どれだけ突きつけられるか、そういう部分でひとの心を動かせるか、ということ。そして、知らなければ知らないで、そのほうが幸せだったかもしれないことに、お客さんにも向き合わせるようなこと。
ひとつめとふたつめは、楽勝クリアしてたと思う。kananaga的には、みっつめが弱かった。
kananagaは今回、みんなと仲良しを超えたかった。どれだけやり合っても大丈夫な、本当に対等になりたかった。それは、今回は途中までこれたかな、と思う。
kananagaが完全に遠慮せず本気出しても、どんなことを言おうともしようとも、受け入れて手のひらで転がしてもらえるような、そうしあえる信頼関係。kananagaが突きつけたいことのひとつは、そこなのかもしれない。子どもだろうと障害があろうと、そのひとそのひとの生命力で生きている生命体であることになんら変わりはないんで。具体的には、対等であるためにクリアしなければならない問題が色々あるんだけど(それは障害者健常者云々とかいうより、個人差として、出てくる問題だしね)、気持ちや精神の部分では、その生命力をお互いただ尊敬しあえる関係でいたい。大人も含めて、みんなを、本当に、一人前に見たい、見させておくれ。そして逆を言えば、えらそうに見えるひとや強そうにみえるひとも、ただの一生命だ。そんなに強いものではない。
今回その関係作りは途中までだったかな、っていうのは、別にまずいことでもなんでもなくって、よくここまでやれた、と思う。それにこれはあくまでもkananagaの主観。んで、今回関わった皆さんとは、更に深い関係を望んでいる。
とにかく、今回は今回で、もう最高の状態だったでしょう(←客観視できず)。
出演者・スタッフのみなさん、たくさんのボランティアスタッフの皆さん、ご家族の皆さん、ジーベックホールのスタッフの皆さん、明治安田生命の皆さん、エイブルアートオンステージ事務局の皆さん、んでもって、お客さんの皆さん、ありがとう!!!
そしてkananagaは、これからも、遠慮しあわなくてもいい関係作りにいそしみたい。
それから、常に、最後にやったことが最高でありたいと、願う。
昔の自分に負けたくはない、更新し続けたい。
直接この公演で、というより、公演のちょっとしたきっかけで気づかされたこと。kananagaは、「毒」なのかもしれない。でもそれは、毒にもならないものは薬にもならない、というものであってほしいと思っている。
あ、そうそう、紙芝居の評判は、なかなかのもんでした!
Ytくんの、なんの打ち合わせもないのにばっちりなタイコは、嬉しかったね~。
あちこちで再演したい♪
障害児とミュージシャンが一緒にやるコンサートなわけだけど、今回はあえて、いわゆるライブ形式でやる、と決めていた。そこに、どんな現れ方ができるのか。とっても「ライブ」って感じのメインステージとちょい小さめのサブステージを作った。要するに、ひとつひとつの音楽がもしかしたら全然終われないかも、もしそうなら、サブに次の演目がスタンバっておいて、照明を落として強制的にクロスフェードにするしかないかも、と思って、その形式にしたわけだ。
しかし、今日は魔法がいっぱい起こった(いや、魔法ではないのかも、本当はこれがあたりまえなのかもしれないけど)。
それぞれの演目は、なんとも気持ちよく終わって、続いていく。終わり方だけのことではないが、障害児のみなさん、聞いてないそぶりを見せておいて、わかってない態度を見せておいて、全部承知してるのだ!
(いい意味で)参ったな(ニヤリ)。あいつら、ずるい!
そういう意味で一番「参ったな」と思うのが、Tsくん。Tsくんは、WS中かなりの時間を、とてもいい声で歌いながら絵を描いてきた。そのときの部屋や、鳴っている音が嫌いだと、絶対そこにいられない、暗いところは苦手、などなど、今日、お客さんの前に出てこない可能性もあったひとだ。 kananagaは彼を、現代美術の、パフォーマンス系のアーティスト、というような印象で見てた。彼がそこにいてやっている「行為」そのものが充分作品だと思っていた。彼の行動を見て、彼への敬意から、kananagaは絵も描くことにした。2部、大友さんがみんなを順に舞台に呼んで色々なアンサンブルをしてるとき、自分が出るとき以外は、ずっと舞台裏で絵を描いていた。Tsくんは来なくても、kananagaはkananagaの絵を描く。そこへ、呼びにいったわけでもないのに、Tsくんはやってきた。で、同じ場所で絵を描き始め、それから、自分から暗い舞台へ出て行ったのだ。
kananagaは、Tsくんは舞台に出なくても全然構わない、それは、残念でもなんでもないはずだと、実は考えていた(でももちろん、出てきてくれて嬉しい。「思い」と「考え」と「感覚」は別物だなあ、と思う)。あの建物のメインとなる場所には出てこず、でも、絵を描いたり歌ったりしてて、それを目撃できるのはごく一部のラッキーなお客さん、という状態。その存在の仕方自体がとても強烈に訴えかける部分だと思うので、余裕で成立すると思う。出演者&スタッフたち、みんな、せっかく一緒にやってきたのだから、と、なんとかTsくんが舞台にあがってくれることを望んでいたけど、それはつまり、まわりの都合なんだ。しかしTsくん、なんとも自然な形で登場した。Tsくんは、そんな周りの気持ちまで読み取って、「しょうがないなー、ちょっとでてあげようかな~」ってな感じで、表に出てきたのではないだろうかと思うくらいだ。
WSで、Tsくんととりわけ親しく関わってきたよしざきくんが、舞台裏におりてきたTsくんを見て、本当に嬉しそうな顔をしていたのが、とてもとても印象的だった。
ほんと、色々なことがあったなあ。でも、本番中のほとんど、出てるか準備(絵を描くのも含めて)してるかだったので、かなり、観れていない。あ~~~観たいよぉ。。。
ということで、あまり中身について客観視できないので、このコンサートの感想を書いたりしてくれてる方々の日記などをいくつか以下に(3月5日じゃないとこに書いてるひともいるので、ご注意ください)。
まずはお客さん
かえるさん
http://www.12kai.com/diarymenu.html
かえるさんの日記音声バージョンその1
http://sweet.podcast.jp/home/numa/media/release/main/2006/03/radio_07_010503_0.mp3
かえるさんの日記音声バージョンその2
http://sweet.podcast.jp/home/numa/media/release/main/2006/03/radio_07_030043_0.mp3
Yuko Nexus6さんのインターネットラジオ
http://sweet.podcast.jp/home/wpao/media/release/main/2006/03/radio_06_004730_0.mp3
マチさん
http://mykit.jp/nikki/comment.php3?id=5935&day=2006/03/05
野村誠さん
http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20060305
片岡祐介さん(かなり言葉少ないけど)
http://marimba.blog22.fc2.com/
ザウルスさん(upされました!)
http://blog.goo.ne.jp/zaurus33/
ここからは出演者
ゲストミュージシャン大友良英さん
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/
子どもの親御さんで、ご本人も出演した、まゆさんの日記(3月5日だけでなく、7日にも注目!)
http://ameblo.jp/yuhotaisei2525/day-20060305.html
よしざきさん
http://blog.zaq.ne.jp/susume/daily/20060307/
鈴木勝さん
http://yaplog.jp/msr/
今回はケアスタッフをしてくれた、とこさん
http://plaza.rakuten.co.jp/tokosan111/
若尾久美さん
http://blogs.dion.ne.jp/mesostics/
まだだけど、これからUPされるかもしれない、出演者・関係者の日記も。
ゲストミュージシャンの森本アリさん
http://kumacoops.exblog.jp/
だいすけさん
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/russianhusky_dd/view
今日の公演を目撃した方の日記を発見したら、また足します。
(あと、mixi内でだけ見れる日記があります。更新はまだのひともいますが。kananagaのマイミクのぬまたさん、まりまりさん、チャッピーさん、江崎サンさん(ゲストミュージシャン)も、出演者&スタッフです。)
今回の公演は、まず、大成功だったと言っていいと思う。それは大前提として、WSも含めてこの公演について思うところを書いてみる。
自分が表現としてしたいこと、それから、観たいもの。
まず、種類としてはお客さんの期待を裏切らず、質は期待を超えていくこと。これは、どれだけ楽しいか、観てて感心できるか、ということだと思う。
それから、こんなの見たことない、というような驚きを与えること、それに、自分にとっても新鮮であり、挑戦であること。こんなこともできるんだ!ってことを提示できるか、ってこと。
もう一個は、どれだけ突きつけられるか、そういう部分でひとの心を動かせるか、ということ。そして、知らなければ知らないで、そのほうが幸せだったかもしれないことに、お客さんにも向き合わせるようなこと。
ひとつめとふたつめは、楽勝クリアしてたと思う。kananaga的には、みっつめが弱かった。
kananagaは今回、みんなと仲良しを超えたかった。どれだけやり合っても大丈夫な、本当に対等になりたかった。それは、今回は途中までこれたかな、と思う。
kananagaが完全に遠慮せず本気出しても、どんなことを言おうともしようとも、受け入れて手のひらで転がしてもらえるような、そうしあえる信頼関係。kananagaが突きつけたいことのひとつは、そこなのかもしれない。子どもだろうと障害があろうと、そのひとそのひとの生命力で生きている生命体であることになんら変わりはないんで。具体的には、対等であるためにクリアしなければならない問題が色々あるんだけど(それは障害者健常者云々とかいうより、個人差として、出てくる問題だしね)、気持ちや精神の部分では、その生命力をお互いただ尊敬しあえる関係でいたい。大人も含めて、みんなを、本当に、一人前に見たい、見させておくれ。そして逆を言えば、えらそうに見えるひとや強そうにみえるひとも、ただの一生命だ。そんなに強いものではない。
今回その関係作りは途中までだったかな、っていうのは、別にまずいことでもなんでもなくって、よくここまでやれた、と思う。それにこれはあくまでもkananagaの主観。んで、今回関わった皆さんとは、更に深い関係を望んでいる。
とにかく、今回は今回で、もう最高の状態だったでしょう(←客観視できず)。
出演者・スタッフのみなさん、たくさんのボランティアスタッフの皆さん、ご家族の皆さん、ジーベックホールのスタッフの皆さん、明治安田生命の皆さん、エイブルアートオンステージ事務局の皆さん、んでもって、お客さんの皆さん、ありがとう!!!
そしてkananagaは、これからも、遠慮しあわなくてもいい関係作りにいそしみたい。
それから、常に、最後にやったことが最高でありたいと、願う。
昔の自分に負けたくはない、更新し続けたい。
直接この公演で、というより、公演のちょっとしたきっかけで気づかされたこと。kananagaは、「毒」なのかもしれない。でもそれは、毒にもならないものは薬にもならない、というものであってほしいと思っている。
あ、そうそう、紙芝居の評判は、なかなかのもんでした!
Ytくんの、なんの打ち合わせもないのにばっちりなタイコは、嬉しかったね~。
あちこちで再演したい♪
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます