kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

「好転反応Ⅱ」の世界初演

2006-10-31 | 日記
大井浩明さんの古楽器フォルテピアノのコンサートへ。kananagaの新作「好転反応Ⅱ」が世界初演されたのだった。

あー。緊張した。。。自分の曲じゃないときまで、結構固まっていたので、どっぷり疲れた。。。自分が作った曲を、自分が演奏に入らずに客席で作曲家として聴いた、ってのが、初。日記にも、何を書いていいのかよくわからない状態。初めて、ってのは、そういうもんだな。。モーツァルト先生が若造だった頃の大作に前後をはさまれてのプログラム。観にきてくれたまさきちゃんの話によると、「好転反応Ⅱ」になったら、お客さんたちが、「な、なんだこれは、、」ってな反応をして、ちょっと乗り出し気味になっていたらしく、まさきちゃんはだいぶ面白がっていた。お客さんは、「フォルテピアノのモーツァルト」を聴きにきたひとが多いだろうからねえ。。ほほほ。

フォルテピアノは、場所との相性もばっちりで、大井さんの演奏で、きれいに自然に響いていた。それと、大井さんに昨日お伝えしたこととかが、ちゃあんと演奏に反映されていた。大井さんて、演奏家って、すごいなあ。委嘱、演奏、ありがとうございました!しかし、自分の作った曲を演奏してもらうって、いいもんだねえ。また作りたいぞ~。

打ち上げにもいった。ここでも、(今、あとから思えば)作曲家っちゅーのは、こういうとき、どうしてたら、何かを言ったらいいのかよくわからず、もぞもぞしていた気がする。。。kananaga、、、初々しいなあ。。。梅岡楽器の梅岡さん、先日はごあいさつだけだったのでわからなかったが、とってもきさくで、面白がりで、うーん、なんていうんだろ、軽さも持ち合わせた深い方だった。

今回の作曲の委嘱料は、なにかと交換条件ということになっている。大井さんに、さて、なにをお願いしようかしら。この交換券は、大事に使いましょ。間違っても、肩たたき券とか皿洗い券に使ってはいけない。。。

告知:大井浩明フォルテピアノ・リサイタル

2006-10-30 | 日記
kananagaの作曲した曲が、演奏されます。
ぜひぜひ、お越しくださいませ!


■大井浩明フォルテピアノ・リサイタル

10月31日(火)19;00~
池袋・自由学園明日館 http://www.jiyu.jp/
全自由席3,500円


演目

W.A.モーツァルト/クラヴィアのための《デュルニッツ・ソナタ集》(全6曲)
KV279-284 (1775)
林加奈/フォルテピアノ独奏のための《好転反応Ⅱ》(2006、委嘱初演)


お問い合わせ

梅岡楽器サービスtel/fax 03-3952-9099
        umeoka-gakki@nifty.com
アルケミスタ・チケットtel. 03-3901-1573 [平日10-18時/土日祝休]
           http://www.h3.dion.ne.jp/~bergheil/viva_amadeus/

明日は大井浩明リサイタル/野村誠×小沼純一トークセミナー

2006-10-30 | 日記
kananagaが書いた古楽器フォルテピアノ新曲「好転反応2」が、明日、東京で演奏される。大井さんの練習してる梅岡楽器へ。うわー、やっと、初めて聴いた~。うっとり。聴き終わって開口一番、kananagaのセリフは、「すいません、アホなこと言っていい?大井さん、ピアノうまいですよね~」アホだ。。世界的ピアニストに対して。。。

kananagaのこの曲、kananagaが生まれて初めて、一応五線のみで書いた曲だ(あ、違うか、「ファンファーレ」って、9小節の五線のみの小品だな。まあ、そこそこの大曲では、初、ということだ)。五線があまり得意でないので、いつも、ほんのちょっとの五線譜に、絵とか、文章とかで補っていた。五線だけで伝えるのって、ほんと、大変だねえ。kananagaが書き切れてなくて、どう演奏したらいいか不明だったところを色々、お伝えした。かなりアホなことまで丁寧に聴いて、譜面に書き込む大井さん。「こんなのどうやって表現しろっていうんだ、っていっても、これがやっぱり、音変わんのよね~」という。うんうん、そうだよね。明日が楽しみだ!よろしくお願いします。

夜の用事まで時間があるので、ネットカフェみたいのないかなと思ってたら、すぐに見つかった。わー、初めて入るぅ~。安いし、ごはんも注文できるし、便利なもんだねえ。こういう場所あると、外でも日記書いたりメールの返事したりできるし、よい。

夜、第1回二文文化講座・第10回「オール早稲田文化習慣」プログラム 野村誠×小沼純一トークセミナー 「夜の思想・夜の学び~人間・場所・音楽~」を聞きに、早稲田大学へ。広いだよ、早稲田大学。。。会場にたどり着くまでに4人の学生さんに声をかけて場所をたずねたが、みんなすごく礼儀正しくて親切でかしこそうだ。kananaga父よ、あなたの後輩は、なかなかよいぞ!

kananaga、実は、マンモス大学に対する憧れが、ちょっとある(東京芸大、、、せまかったでよー)。いいなあ、こんなにたくさんのひとがいたら、学内だけでも色々な出会いがあって面白いだろうなあ~。学生会館内に、コンビニまである。うーん、マンモス大学ぅ~、いいなー。。

トークでは、今日は聞き手になっている小沼さんの切り口が、色々面白い。野村誠のトークではあまりみたことのない様子が見られて新鮮だった。内容については、野村誠本人の日記が詳しいので、貼り付けちゃえ~。

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野村誠の作曲日記(2006年10月30日)より

「早稲田大学でのトークセミナー、野村誠×小沼純一「夜の思想・夜の学び~人間・場所・音楽」がありました。

ただし、これを企画している横田和子さんからのリクエストで、ピアノ曲「たまごをもって家出する」を演奏するように言われていたので、昼間は練習してました。10月13~19日にえずこホールに行っていた間も、練習しようと思って譜面を持って行ってはいましたが、残念ながら練習する余裕は全くなく。コラボ・シアター・フェスティバルの会場にも譜面は持って行っていて、昨日も終演後に楽屋で譜読みをしていましたが・・・。

本番は、小沼純一さんに譜めくりまでしていただきました。

さて、「夜の思想・夜の学び」というタイトル通りというか、真っ暗な会場で、ぼくと小沼さんのところに強烈なピンスポットが指す対談でした。だから、観客の顔は全く見えず、どんな人が聞いているのかが全く分からないままの対談になりました。逆に言うと、普段、ぼくは観客の顔を見て、客の反応や様子を見ながら話す内容を微妙に変えているようです。今日は、観客の表情が全く見えないので、見えない闇の向こうの観客に向かって話すからこその内容になったように思います。

小沼さんは、いきなり、昨日のフェスティバルのことを聞き、ぼくが自分でパフォーマンスしていなかったことに驚き、でも、本当は自分でやりたい人でしょ、とぼくに突っ込んできました。野村さんだったら、もっとこうやるっていう切り口があったでしょう、と言うのです。

多分、ぼくだったら、もっと意地悪になったり、引き出すために受容するばかりじゃなくって、意外なところから仕掛けて、相手を時には困惑させちゃうところもあるかなぁ。そうした答えに、小沼さんは意外だ、と言いました。つまり、野村誠は、みんなの表現を面白いですね、と受け容れる人だと言うのです。でも、ぼくの答えは、

ぼくは長年音楽をしてきているし、音楽に関する経験も知識もいろいろあるから、他の人の表現にいつも感心したり圧倒されるわけではない。でも、誰でも、ぼくにはできないようなその人ならではの音楽的な個性を持っているという確信というか大前提があって、それを発見することに、ぼくは喜びを感じる。これには、ぼく自身に鑑賞力がないと、素人の人の音楽はみんなつまんない、ということになるし、それぞれの人に魅力を見つけられることは幸せだし、それを見つけられる自分も幸せだし、そのためには、柔軟な鑑賞力がいる。

ということでした。

その後、話は「作品」ということに移りました。このことにフォーカスが起こるのは、小沼さんとの対談だから、と思いますし、そのことが話せることは、うれしいことです。

ぼくは作曲家で作品を作っています。その中で、作品が生き続けること、生ものとしての作品をどうやって生み出すか、といったことを考えて実践してきたわけです。今、ぼくが書いた一文の中に、「生」という文字が何度も使われていました。「生きる」とか「生」とか「生活」とか「生まれる」といったことを、ぼくは作曲で執拗にやってきました。

作曲した作品が、さらに子どもの曲を産み出していくとか、作曲が完成せずに継続し続けるとか・・・。

そうやって、作品が生き続けるための様々な実践をぼくはやっているのです。

ピアノ演奏は、練習不足で大変でしたが、大変なりに伝わることもあったのでは、とポジティブに考えて、最後まであきらめずに弾きました。

ちなみに、この曲は、多くの人を泣かせてきた曲で、名古屋音大でも泣いた人がいましたが、今日もリハーサルを聞いて泣いた人がいたらしいです。佐藤信子さんによると、ドイツでも泣いた人もいるらしいです。多分、ぼくの曲の中で、一番泣いた人が多い曲。」

コラボシアターフェスティバル3日目

2006-10-29 | 日記
朝8時半すぎ出発。府中のあたりで、高校時代からの友達何人かが集まってバーベキューをするのだというので、kananagaもなんとか午前中参加。ゆっくりできなくて残念だったけど、楽しかった!また遊んでください。


コラボシアターフェスティバル3日目。今日はまず、音遊びの会(音楽)。kananagaは、ここがやってきた「音の城(kananagaのこの日の日記、1日目2日目)」、「音の海(kananagaのこの日の日記)」というコンサートのうちの、「音の海」に参加した。知的障害児(ひとりだけ34歳の方がいる)と、ゲストミュージシャンとで即興的に作っていく音楽。今回のタイトルは、「音の公園」。音遊びの会は、エイブルアートオンステージとしてのプロジェクトが終わったあと、地元に根付いた活動として、継続されている。地元外のメンバーとしては、今回は、東京だし、ってことで、「音の海」に出演した大友良英さんをゲストに迎えてのライブ。

さて、久しぶりに会った子どもたちは、随分大きくなっていた。音楽的にも、成長・発展・展開していた。ふーむ、これだけできるひとたちなら、まーだまだ色々なことができるなあ。ぱっと見た感じ、子どもたちがより成長したのは、コミュニケーションのとりかたの部分だ。ひとりで勝手に、ではなく、みんなでやりとりしながら音楽を作っていくことの楽しさ、を、より知ったように見えた。しかし、それは同時に、(これから作っていく新しい社会ではなく)現在までの社会にあわせてのルールを学び覚えてきたってことかもしれなくて、それはいいことづくめとはいいきれない(もちろん、現実に即したいいことでもあるだろうけど)。両刃の剣でもあるかもしれないことを承知して、やっていく音楽をなるべく一本化しないことを気をつける必要があると思う。

ライブがなかなかよかっただけに、欲が出る。kananagaが客として思ったこと。今関わってる大人たちの今のアプローチは、音を聞いて作るタイプをやっているひとが殆ど。子どもが出している面白い音を聞いて、それを生かすように、やっている、サポートタイプだ。それは、どんなに短いスパンだとしても、考えてから行動しているので、タイムラグができる種類のものだ。もちろん、それはそれで、素敵な音楽を作り出している。しかし、全部それだと、客としてはちょっと飽きてくる、というのが、kananagaの本音。反射で出た音や、ひとの音を聞き過ぎずにでも耳は開いててお互い勝手にやっていた結果起こる、「あ、今同時に、変わった!すごい!」みたいなミラクルな瞬間には、タイムラグのあるアプローチでは、なかなか出会えない。

即興演奏の面白いところの大きなひとつは、音のコミュニケーションによって役割が色々交錯するところにあると、kananagaは思っている。それが、今割とみんな一緒の雰囲気・役割のまま、あまり動かないので、客としては、もっと色々なアプローチのものが見たいと思った。この子たちなら、できるようになるはずだ。

それに、この方法しかできないとなると、このグループ外の誰かとのセッションは、難しい。バンドとして、誰とコラボレーションしても大丈夫な強度を持つことを、ぜひ望んでほしい。

というわけで、あくまで、また次を観たい客として、願うこと。大人たちがもっと色々なアプローチをしてくれたらもっと面白くなるだろうなあ、と。子どもたちをソロ的役割に据えて、サポート、伴奏に徹することが悪いわけではない。むしろ、それでできている音楽も、kananagaは大好き。それに、ここまでは、子どもたちのことをもっとよく知るためにやってきたアプローチだったのだと思う。でも、このやり方は、たくさんの音楽の中の、ある狭いジャンルというか種類のひとつに過ぎない。別に全てを網羅して欲しいわけではなく、湯水のようにあふれ出る、子どもたち、参加してる大人たち自身のそれぞれの可能性を、見続けて、探し続けて欲しいという気持ちだ。

大人と子どもの役割がシフトしそうになったところも、ちょっとあったように思ったが、子どもに遠慮したり躊躇してるような気がしたんだな。手伝うときもあっていい。でも、子どもたちを信じて、本気で真っ向から向き合うときもあっていいんじゃないかなと思うなあ。それは別に、戦いでもなんでもなく、むしろもっと仲良くなることだ。同時に思うこと、もし、子どもたちに本気で向き合っても、とてもかなわない、という目にあうとしても、そむけずに、挑戦し続けていってほしいなあと思う。それは、大人にとって、ものすごく成長できることだと思うし。

kananagaが音楽や、なにか表現を観るときに思うこと。技術や方法に関わらず何かひとつバーンと強いものを発しているものに、心動く。それは、リラックス系を排除しているわけではない。やわらかな音楽にも激しい音楽にも、どんな音楽にも共通して言えるタイプの、強度・存在感のようなことを言っている。

とにかくやっぱりkananaga、気になること、っていうのが、ひとつ、あるんだな。それは、狭い方向に一本化されないでいてほしい、ということだ。これでいいのだ、と、結論を急がず、もっといいところがあるかもしれないと、願い続けて、取り組み続けて欲しい。今がまずいと言っているのではない。でも、ちょっと狭まる傾向を感じたのは確か。子どもたちの成長をしのいでやわらかく成長していくことを、大人たちに期待する。

音遊びの会、どんな意見も、どんなアプローチも受け止められる、強いグループに育っていきますように。歩き続けられることが、すでに才能だ。


ほうきぼしProject (音楽/朗読)。kananagaはここの公演を、大阪で観た。そのときもすごくよかったが、今日観てもやっぱりいい。このグループは、ものすごく暖かく、ゆるやかで、強いもの、を、発している。

障害者のメンバーは、全員、身体障害の大人のひとたち。あとは、詩人の上田假奈代さんと橘安純さん以外は、みんなヘルパーさんだ(マキさんや浜村さんとかは、ミュージシャンでもある)。身体障害者のみなさん麻痺があるので、言葉がなるべく不明瞭にならないよう喋り方がゆっくりだったりするんだけど、なんていうのかな、その間が、ほんとに、なんともいえない面白あったかい雰囲気を存分に作り出している。

進行は、その場で、障害者の方(矢野さん)が決める。ものすごーくゆるい構成だ。矢野さんの指示に従って、みんなが順々に朗読したり、歌ったりする。みんなよかったけど、印象に残ったのをいくつかメモ。

「私のヘルパーさん いつも同じ服 『それ似合ってるね』と褒めてしまったその日から~」は、やっぱ、いいね。サビをみんなで大合唱するのが、たまりません。

できたての矢野さんの新作、よかった。矢野さんは朗読の合間に、酸素らしきものを吸うんだけど、マイクにその音が入るのが、おかしくてたまらない!まるで、ダースベイダーだ。

コウちゃんの「君にありがとう」は、やはり素晴らしいね。コウちゃんは、読むのが、ものすごく、ものすごく、遅い。その遅さがまた、強烈な表現の一部になっていて、ひじょうに強い!客であるkananagaも一緒になって息を呑んで聞く長い朗読のあと、同じ歌詞を伴奏(ベース)入りの歌でみんなで歌う。これが、また、おかしいったらありゃしない!歌になると、平気で流暢に歌えちゃうコウちゃん。なんでやねん!

もっと、色々あったけどね。ものすごい、笑った。あー、面白かった!客席にいた音遊びの会のTaくんも、ほうきぼしの朗読や音楽に、むちゃくちゃ反応していた。かなり気に入った様子。


3日間コラボシアターフェスティバルを観て、どれがどれ、っていうのではなくこの3日間で思ったこと、また、直接関係ないけど思ったこと、など、ちょっとメモ。


「障害者」と「アーティスト」が一緒に作る舞台表現を探求するためのムーブメント、エイブルアートオンステージ。この、「障害者」「アーティスト」のくくりがよくわからんし、ものすごくうさんくさい感じがする、と、主催者側も一緒になって論を交わした2つのトークには、好感を持った。その「うさんくさいのはなんでだ」「一体どうすればいいのだろう」ってところは、もちろん、言葉や構造に関しても、追求し続けて、いつか素敵なやわらかい結論を見つけてほしいと思う。でも、よくわからなくてうさんくさくても、答えが(言葉で)出るまで待たずに行動を起こしていることは、とっても評価したいところだと思う。みきり発車、全てにおいてではないが、でも、とても大事だ。直感で動くこと、とても大事だ。理屈や理屈をともなった言葉は、必ず遅れるから。

kananagaがこのムーブメントに関わるスタンスは、どっぷりつからないスタンス。あえて、そうすることを選択する。例えば、別のことで言えば、子どもとの仕事が多いし、好きだけど、kananagaは学校の先生にはならない。kananagaの仕事は、違うところにあると思う。ちなみにどっぷりつからない、というのは、かなり肯定的な意味に使っている。どっぷりしないというところを土壌に、信頼関係を作っていくイメージでいる。

「障害者」の表現を遠慮なく笑い飛ばせることが、いつの間にかすっかり普通のことになっているのが、とてもいいと思った。「かわいそう」「ひどい」などの逆差別が、この企画に参加してる、観にきてるひとたちにおいては、とっくに遠い昔のことになっているんだ、と思う。この、自然な状態が作れてきているのは、まず、ほんとに、いい。なんでも完璧にはいかないが、誰もみたことがない新しい表現に取り組み始めている人々の第1歩あたりの動きが、こういう風だというのは、さいさきがいいな、と思う。

言葉、いや、「言語(と言ったほうがしっくりくる)」の武器を持つ者が自分を守ろうとすることは、ものすごく気づかぬうちに、ひとを傷つけていくことがある。それは、同時に自分をも切り裂く。kananagaは、生まれながらに持っていた強靭なその武器を、折り合いをつける形で、ある程度封印しようとしている。同じくその武器をもったひとに出会ったときが、要注意だ。気をつけないと、引きずり出されて、相手を傷つけてしまう。相手にもそれを気づかせようとすることは、あまりよくない。何か一石を投じて、待つことを、やっと最近少し覚えたkananaga。

完璧なものを求めることは、白黒はっきりつけることは、また、現実の時の流れに背を向けることは、やはり戦争を増長&承認することになると思っている。

いいことも悪いことも、見方によってどういう風にでも見えるものだから、ひとから言われることは、取捨選択したらいいと思う。でも、聞く前から耳をふさぐのは、もったいない。歩みを何年も遅らせてしまうことがあるから。

いや、しかし、3日間、面白かったねえ。

コラボシアターフェスティバル2日目

2006-10-28 | 日記
コラボシアターフェスティバル2日目。

今日は3団体が公演をし、1団体がトークをしたが、どのグループも、障害者の方の関わり方がそれぞれ全然違うのが、よかった。


まず、to R mansion(マイム・ダンス)。2つの小品。まず、日常生活をマイムする。身体障害の女性が寝てて起きて、そのまわりに聖霊のような存在(健常者、たぶん、ふだんから踊りとマイムをちゃんとやっているひとたち)がうろうろし、そのひとたちが電話になったり、ガスコンロとやかんになったり。軽快にマイムをくりひろげる。

もうひとつは、赤いドレスの中年の女性と、同じようなドレスを着た若い女の子の鏡的な、ダンスっぽい作品。

面白かったことは面白かったけど、ちょっぴり物足りない。「障害」のないプロがやったほうが面白い気がしてしまう構成に思える。他の団体では、「障害者とやる意味は?」なんて気にならなかったが、なんだか、ここだけは気になってしまった。健常者と障害者の関係が水平になろうとしてるのには好感が持てるんだけど。


アクターズスクール・くらっぷ(演劇)。戯曲(?)は「ファウスト」。博士が悪魔に魂を売り渡す、という話を、ひとりのヘルパー兼俳優(悪魔)のひとと、5人くらいの知的障害児(博士)とで演じる。

最初、暗い表情の博士がひとりで椅子に座っているところに、背広姿の悪魔が商談にやってくる。博士は一言もしゃべらず、悪魔がぺらぺらと商談を進めようとする。あまりに手ごたえがないのでいらつく悪魔。そこへ、2人目ののんきな博士が現れる。悪魔の話を聞いているんだかどうなんだか、なんか紙になぞかけのような漢字を書く。でもこれはっきり言って、ただ書きたいから書いてるだけだったりするので、そこに意味を求めようとする悪魔は、メチャクチャ翻弄されていく。3人目、4人目と増えていく博士。みんな話は聞かないわ、悪魔の服をぬがせようとするわ、まとわりついて抱きついてくるわ、紙飛行機折って~と言われるわ、悪魔が、「私にまとわりつくなーー!!」と言っても全く効果なし。途中「こ、これ以上崩壊したらダメだ!」というセリフも飛び出す。願い事と魂の引き換えの商談に応じるために来たのに、「だ、だまされた、、、」と言って、悪魔はばったり倒れて死んでしまう、というお話。

これ、腹かかえて、笑った!あー、こういうやりかたもあるなあ、と思った。知的障害児たちの面白いところが、すごくよく見えてたし、俳優さんの演技もよかったし、できあがった作品も面白かった。それにしても、この悪魔役のひと、無茶苦茶子どもたちに愛されてるなあ。それと、障害・健常とかいう問題ではなく、やはり子どもが入ると、なかなか爆弾になって、よい。くらっぷの練習風景、見学に行ってみたいなあ。


湖西市手をつなぐ親の会(フラメンコ)。すごい人数で踊る。プロとアマとが入り混じり、アマの中に、障害者と健常者が混ざっている。

ダウン症の女性で、とりわけあるひとりのひとが、ものすごくよかった。すっごく色気があり、女を感じる(フラメンコでは、すごく大切なことだと思う)、表情がとてもいい。完全に気持ちが入り込んでいると思った。フラメンコの技術でいったら、プロのひとと雲泥の差があるにもかかわらず、kananagaには、彼女のほうが印象的だったのだ。それは別に、障害者に健常者が負けた、とか、そういうことではなくて、ただ、彼女がよかった。(ちなみに、プロたち、とりわけ、先生らしきひとたちとか、やっぱりすごくうまくて、よかった。)

これもまた、やりかたのひとつだなあ、と関心した。それから、表現というのは、技術じゃないな、と、当たり前に今までも思ってきたことがまた当たり前に再確認された。障害者の表現がみんないいとかでは全然ないんだし、出演の障害者の方々みんながこの舞台に出てよかったどうかも、わからない。でも、少なくともあのダウン症の女性は、フラメンコに出会えて、ほんとうによかったと思う。

それと、車椅子の小柄な男性がひとりいて、みんなと一緒に車椅子で軽快にフラメンコを踊っていたのが、すごくよかった。生き生きとしているのだ。彼の動きが面白くて、だいぶ笑った。このひとも、やはり、フラメンコに出会えてよかったんじゃないかと思う。

日本語の歌詞をつけて歌いながらフラメンコを踊ったりしていて、その歌詞が、ひとによって、そのときによって、恥ずかしいかもしれない歌詞だったんだけど(「希望・未来・元気・みんな仲良く」など)、でもkananagaは、あまり恥ずかしい方向に思わなかった。かえって、「あっぱれ、お見事」と思った。だって、あんなにかっこいい黒い服きて腰高くしてびしっと決めてるホストのような男性陣が、そんな歌詞を堂々と大声で歌いながら手拍子しながら、踊ってるんだよ、はっきり言って、すごい光景だ!きれいなドレスの女性だけだったら、ここまでびっくりしなかったかもしれないなあ、それは、あるかもしれない感じがするから。このフラメンコ、お笑いの域に達していると思う。これはほめ言葉であって、もちろん、バカにしているわけでは、全く決してない。

なんていうんだろ、中途半端に創作して、健常者がやったほうがよくなるであろう表現を障害者に押し付ける形の公演をいくつか見たことがあって、それはとっても嫌な気持ちになったけど、これは、違うと思う。フラメンコくらいやることがもうはじめから決まっていると、意外と、それぞれの個性が浮き彫りになるもんなのかもしれない。だからむしろ、こういうものは、キャラがたたないタイプのひとがやると、ただの「フラメンコ」になって、フラメンコを超えたフラメンコ表現になれないんだと思うが、キャラの強いひとは、おおいに発揮されるのかも。

なので、今回、障害者健常者両方とも、「キャラのたたないひと」にとっては、その魅力が引き出されたとは言えなかったのかもしれない。でも、そんな全部、全員とか考えていく必要はないし、そういう風に考えてしまっては、窮屈だし(そのずっと先には戦争が待っていることになってしまうと思うし)、だから、よいのだと思う。


トークセッション2 「マイノリマジョリテ・トラベルに聞く 境界線の旅」。コラボシアターフェスティバルディレクターの野村誠とエイブル・アート・ジャパン事務局長の太田好泰が聞き手となり、マイマジョメンバーが色々話す、という形式だったはずだが、実際は、フリートーク状態。

kananagaはとにかく、マイマジョが立てた最初のコンセプトにおいて、「障害者」というものを、「社会に生きていく上でなにかしらの障害を感じているひと」と定義づけたことを、すごくいいと思っている。kananagaも、「障害者」だ。マイマジョではそのうえ、「その障害をカミングアウトし、前向きな魅力と捉えて表現として出していけるひと」を募集している。これは、「障害」と真っ向から向いあうプロジェクトだ。

マイマジョメンバーには、知的障害者がいない。たまたま、とも言えるが、ここの募集の仕方であると、知的障害者はまず間違いなく取りこぼしていくだろう。でも、それは全然構わない。色々あるのが、いいし、面白い。身体障害と精神障害と性同一性障害と、ほかにもあるのかな?知的レベルの高いエリート集団である。みんな正直なので、勢いがあって、聞いてて気持ちがよい。それと同時に、みんなとてもデリケートだと思った。知的レベルが高いということは、「知的レベルで」「わかる」ことが多いということで、そのしがらみを理屈でもろ受け止めてしまう。それは、かなりしんどいことだろう。

しかもマイマジョメンバーは皆、すごく真面目で誠実だと思った。んで、誠実であればあるほど、受け止めたものをちょっと横に置いておくことができないだろう。それは、ものすごい大変な挑戦なんだと思う。kananagaは、マイマジョの活動に好感を持っている。でも、きっと色々風当たりが強いところもあって、大変だろうな、と思う。マイマジョが向き合おうとしている、ということは、自分に厳しい分、それを観たひとにも、プレシャーを与える性質を色濃く持っていると思う。だから、それを観た、受け止める心の準備のないひとの多くは、きっと、耳をふさごうとする。でも、耳をふさぐことも、別にわるいことではなく、普通の反応だったりする。

ちなみに、真っ向から受け止めることとの比較で思うこと。あえて現実からものすごく目をそらし続けるタイプのひとってのが、いる。そういう、傷を負わないために見ないフリをし続けるひとだって、真面目であるがゆえに、目をそらさずにはいられない状態になるのだ。

どちらも、しんどいと思う。あえてしんどいことをよしとするマゾなひとであるなら構わないんだけど、もし、しんどくないほうがいいのだとしたら、しんどくなくする方法・方向は、いくらでもあるな、と思う。

kananagaはマイマジョのチラシを最初に見たときに、実はもっとアホなものを連想していた。できあがった本番が結構タイトで深刻さを含んだものだったので、意表をつかれたのだった。例えば、ゲイコミュニティのひとびとの表現に、底抜けに明るい能天気なものをいくつか見たことがあるが、あれは、たくさん悩んで、傷ついて、考えて、その挙句にたどり着けた開き直りなのではないかしらと、あっぱれな気分で見た覚えがある。それに近い雰囲気を想像したのだろうな。

なんにせよ、マイマジョが今後どういう形をとるのかわからないが、あの本番を経て、マイマジョが次にどんな動きをとるのか、楽しみだ。長い、長ーい目で、眺めて行きたいと思った。ちなみに、マイマジョがあったから、kananagaは、すごくなるほど、と気づかされた。マイマジョのやっていることは、kananagaが最近取り組みはじめた「めくるめく紙芝居プロジェクト(MEK)」に大きな影響を与えている。

MEKにおいては、kananagaは、「障害」と真っ向から向き合わないことでやっていくつもりだ。あえて、そうする。でもたぶん、それは、「個性」と真っ向から向き合うことに、なるのかな。それを、ゆるーく、ゆるーく、やるのだ。

コラボシアターフェスティバル1日目

2006-10-27 | 日記
エイブルアートオンステージコラボシアターフェスティバルを観に、参宮橋の、国立オリンピック記念青少年総合センターへ。

今日は、「アーティストと語るエイブルアート・オンステージ」

●語り手:大友良英(音楽家)、上田假奈代(闘う詩人・詩業家)、太田好泰(エイブル・アート・ジャパン事務局長)
●聞き手:野村誠(作曲家、フェスティバルディレクター)

野村誠の、慣れないゆるーい司会は、ダメダメで、なかなかよかったのだと思う。大友さんも、假奈代さんも、よそゆきでない感じで、結構本音を飾らず語ってくれていた(でも、もっと好き放題言ってくれてもよかった)。太田さんは普段、立場上大体司会に徹するひとなので、自分の思いを公の場所で語ることに、かなり慣れていない。でも、太田さんと直接お話してるときは、彼の中にある思いは、自然と言葉になって出てくるのだから(もっとあるのかもしれないけど)、きっと、慣れの問題だ。主催者側でありながら語り手に回るのは、自分の置き所がすごく難しかったと思うけど、でも、これを皮切りに、太田さんは自分の言葉を公に、もっと発信してくれるといいと思った。うん、たぶん、それがいいと思った。

明日、あさって、コラボシアターフェスティバル、あります。みなさまどうぞおでかけください。kananagaも観に行ってます。会場でお会いしましょう~。

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開催日

2006年 10月27(金)~29日(日)

各日、異なるプログラムになります!

会場

国立オリンピック記念青少年総合センター・小ホールほか


◆10月27日(金) 開場 18:30 開演 19:00 
         会場 センター棟416号室

トークセッション1
「アーティストと語るエイブルアート・オンステージ」

語り手:大友良英(音楽家)、上田假奈代(闘う詩人・詩業家)、太田好泰(エイブル・アート・ジャパン事務局長)

聞き手:野村誠(作曲家、フェスティバルディレクター)


◆10月28日(土) 開場 13:30 開演 14:00 
         会場 カルチャー棟 小ホール

公演1
 to R mansion(マイム・ダンス)
 アクターズスクール・くらっぷ(演劇)
 湖西市手をつなぐ親の会(フラメンコ)



◆10月28日(土)開場 16:15 開演 16:30       
        会場 カルチャー棟 小ホール

トークセッション2
「マイノリマジョリテ・トラベルに聞く 境界線の旅」

語り手:樅山智子(作曲家、マイノリマジョリテ・トラベル代表)、LP500S、EL、蓼野絵理子、こりゑ、麻耶(以上、マイノリマジョリテ・トラベル参加者)

聞き手:野村誠(作曲家、フェスティバルディレクター)、太田好泰(エイブル・アート・ジャパン事務局長)


◆10月29日(日) 開場 13:30  開演 14:00 
        会場 カルチャー棟 小ホール

公演2
音遊びの会(音楽)
ほうきぼしProject (音楽/朗読)

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入場料金  公演1公演2各 一般 2,000円 学生 1,000円 
         通し券  一般3,000円 学生1,500円
トークセッション1・2 無料

お申し込み方法

★エイブル・アート・ジャパン事務局03-3364-2140までお電話のうえ「コラボフェスチケット希望」とお伝えください。

*すべてのプログラムは事前のお申し込みが必要です。

主催  明治安田生命保険相互会社・エイブル・アート・ジャパン

お問い合わせ先

エイブル・アート・ジャパン 
 〒164-0003 東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル3F
 TEL 03-3364-2140  FAX 03-3364-5602 
 E-mail  office@ableart.org

■会場

 国立オリンピック記念青少年総合センター

    東京都渋谷区代々木神園町3-1
    Tel 03-3467-7201  Fax 03-3467-7797
    <アクセス> 小田急線「参宮橋駅」 徒歩約10分
           地下鉄千代田線「代々木公園駅」4番出口 徒歩約12分
           *有料駐車場がございます。

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P-ブロッ、イギリスと、門天の打ち合わせ

2006-10-26 | 日記
夕方から、P-ブロッイギリスツアーとその直前の行ってきますライブの、打ち合わせ&リハ。メールでもメンバーで色々やりとりしていたが、やっぱ、会って話したほうが話がはやい。ハーモニカ奏者の小林史真さんと、作曲家のアンドリュー・メルヴィンも、忙しい合間をぬってきてくれたし、会えて、話が進んで、よかった。

とはいえ、意外と複雑にからみあったことをみんなで整理していく作業となった。イギリスで演奏する曲目もだいたい決まったし、リハスケジュールも決まったし。

一度、WSの仕事のために抜けた鈴木潤が11時頃戻ってきて、しばてつは帰ったが、吉森信、野村誠、kananagaと鈴木潤で、夜中の2時まで、今回や今後のことについての話は続く。そのへんで吉森信が帰ったが、始発の頃まで、まだ話は続いた。まあ、とにかく、最近なかなかお互いゆっくり時間がとれなかったが(特に鈴木潤が)、今日は直接会って、一気に色々話が進んだぞー!よしよし。

ちなみに、今日のリハ、kananaga実家にて行われた関係で、時間節約のため、kananagaが家から駅まで(徒歩なら12分~15分のところを)車で送り迎えをたくさんした。往復、合計9回。これ、こんだけ行っても、別に脂肪は大して燃やしてないのよね。。。

京女でトーク/あいのてライブ@近江兄弟社学園

2006-10-25 | 日記
京女の授業。今日は、前回書いてもらったアンケートをもとに、kananagaとすーちゃんでトーク形式でお答えする日、のはずだったが、新幹線が事故のため止まってしまい、すーちゃんが授業に間に合うのは無理になってしまった。今日、深見友紀子さんが遊びにきてくれて、深見さんもゲストに迎えて3人で、のつもりが、深見さんと2人で、アンケートをもとに対談ということになった。深見さんとも、最近あまりゆっくり話す時間がとれてなかったし、対談を通して話せて、よかったなあ、面白かったなあ。学生の疑問や質問や感想に、なるべくお答えした(授業のあと、今日の授業、満足したよ!というメッセージをもらえて、嬉しかった。ほっ)。

kananagaはこの、対談という方法が結構好きだ。また、アンケートという方法も、好きだ。なかなか、一方的に喋るのって、難しいから。アンケートで、みんなはこんなことが知りたかったのか、ということがわかったり。対談にすると、相づちを入れてもらえるので、言葉が出てきやすいし。

ばったばったと仕度して用事して、夕方、滋賀の近江八幡にある近江兄弟社学園へ。今日は、あいのてさんたち(野村誠尾引浩志(倍音s)片岡祐介)と、鍵盤ズ(メンバーは、市居みか畑佐よしみマツオカナナコ)のライブ。kananagaは、今日も、録音と撮影。記録は、大事、とれるときにとっておかないとね。

よんちゃん、出演者なのに、車で駅まで迎えにきてくれた。ありがとう!今日のライブのあとは、よんちゃん家でおでん大会があるらしい、がびーん。kananaga、夜行バスで東京へ行くので、食えん。。よんちゃんの作る食べ物は、とてもおいしい。

近江兄弟社学園は、建物が、すごく感じがいい。講堂?体育館?みたいなところが会場だ。昨日一緒にライブしたUoo Mooの中北裕子さんは、なんと、ここの高校を卒業したそうな!世間せまいというか、裕子さんとは、なんかこの前からこんな感じで縁ありありなのだ。

お客さん、すごいたくさん来てたなあ、どうやって宣伝したのだろう、すごいなあ、と関心。

ライブは、まず鍵盤ズ。おしゃれな曲を2曲演奏し、絵本作家の市居さんの絵のスライドを見て、朗読をしながら音楽を入れていく。

あいのてさんの出番。4日続けてライブやってて、みんな、どんどん慣れて、演奏がよくなってくる。よりバンドらしくなってきたと思う。

あいのてさんと鍵盤ズのコラボ。再び市居さんの絵や紙芝居や絵本のスライドと朗読に合わせて、即興的に音楽を入れていく。それから、ライブペインティングも。音楽と小芝居と映像とペインティングがうまく融合した、とても楽しいライブだった。

アンコールで、あいのてのエンディングテーマ。

後半、kananagaは、ビデオカメラを手に持ち、子どもたちの反応をかなり撮っていた。5歳児くらいの子が、何人も踊り続けている。0歳児が、曲を聞きながら、ずり、、ずり、、、ずり、、と徐々に演奏者のほうへにじりよっていき、しばらく行くと、お母さんに足をぐいーとひっぱられて戻されてしまうが、それでもまた、口を開けたまま、にじりよっていく。こういう現象が、起こる。スイッチが入る感じ。ただ単に、子どもたちも楽しんでいた、という一言では片付けられないなにかが、たぶん起きている。起こさせる空間が、できているんだと思う。これは一体なんなのか。kananagaにとっても、決してめずらしいものではなくなってきた、でも、出会うたびにウキッとときめくこういう感じ、たぶん実は、かなり大切なことを含んでいると思う。うまく言葉にできないけど(うきさんとかだったら、上手に言葉にしてくれるのかもしれない)。

京都まるるでライブ

2006-10-24 | 日記
あいのてツアーの途中、今日は、尾引さんの岡山でのソロライブが入ってしまったらしい。じゃあ、あいのてじゃないのでやろうか、というところで、今日はkananagaや猫松くんやバートくんも出るライブになった。そして、Uoo Mooがちょうど、関西周辺ツアー中で日程があったので、対バンとなった。ギターのマロンちゃんは初対面。

最初はマロンちゃん。ギターの音をどんどん加工して、サウンドを作るひと。心地よいアンビエントな演奏だった。

次に、われわれ。演奏直前に、うーん、じゃあ、野村誠林加奈の演奏に、3人のゲストをお迎えする形にしよっかー、ということになった。

一番手は片岡祐介(スケ)さん。スケさんの提案によるタイトルは、「お好み焼きの夜はふけて」(本番前にお好み焼き食ったしね)。鍵ハモ、おもちゃ・打楽器の演奏に、即興歌。「お好み焼き焼き、お好み焼き焼き、の、夜はふけて~~~」でノリノリお笑い系。

二番手はバートくん。まるるは、バートくんの家から3分。一家そろって、観に来てくれている。まず、鍵ハモ教室始めてすぐの頃にkananagaとバートくんで一緒に作曲した「同級音色」。これ、一体どんな曲なのか、やってるほうとしてはよくわからない曲だったが、あとで夏秋さんがすごいよかったって言ってくれた!そうかそうか、よかった。それから、「この道」「サザエさん」。バートくんのお母さんのインゲちゃん、あとで、「バートがこんなに上手とは思わなかった~。」「こんな楽しいことがあるかと思うと、オランダ帰りたくなくなっちゃう~。」と言って喜んでいた。

三番手は猫松くん。サウンドスケープが専門の研究者(大学の、とても人気のある先生)でありながら、自作曲での演奏活動も行っている。ちゃんとしたひとって感じと、ものすごいアホアホな感じのギャップが、愉快なひとである。「こんばんは~、猫松です~、にゃあ~」という挨拶に始まり、鍵ハモを中心に展開。そのうちマッサージになったりもして。最後は、スケさんやバートくんも乱入し、なんだか聞いたことのないすっごいバカバカしい、いーい感じで終わった。

それからUoo Moo夏秋文彦さんの鍵ハモの循環呼吸とサックススタイルの両手弾きによるグルーブ感と、中北裕子さんのアグレッシブでカラッとしたパーカッションで、大変心地よい。最後の曲「今を生きる」には、みんなで乱入。うーん、楽しい、楽しかった~。

帰りにたこ焼きを買って帰り、Uoo Mooの2人はうちにお泊り。こういう楽しかったライブの日は、そのあと飲んでおしゃべりもとっても楽しい。みんな結構どろどろに疲れているのに、なかなか寝たくないで、そこそこの夜更かし。あー、楽しい。

フレイムハウス

2006-10-23 | 日記
久しぶりにカイロプラクティックへ。ゆるんだ~。

夜、北浜のフレイムハウスへ。あいのて+奥田扇久のライブへ、また録音と映像と写真をとりに。

前半はデュオとトリオで50分。後半は、4人で即興ぶっつづけ45分。うーん、よかった。ひじょーによかった。

フレイムハウスで、昭和30年代ものらしき、初期のボタン式メロディカをそのままマネしたと思われる、ボタン式のメロディオンを発見。う、う、うわー!かわいい、音いい、しびれる~~。

あいのてライブ@大阪市中央図書館

2006-10-22 | 日記
あいのてさん、野村誠、片岡祐介、尾引浩志によるライブ@大阪市中央図書館を観に、いや、録音と写真と映像をとるスタッフとして、行った。うわー、会場着いたの5分前!汗をだらだら流しながら、三脚、ビデオカメラ、録音の準備。あれっ?バッテリーつけたのに電源が入らない、なんでだ?急遽、電源ひっぱってくる。なので、会場の真ん中ら辺で録音録って、下手側で映像固定で撮って、座ったり立ったりしながら写真とって。時々、ビデオを手持ちにしたりもする。でも、座席を離れると、隣の席や後ろの席の子どもが跳ねたりして、録音機械が落ちそうになってたりするので、あまり長く席をはずせない。あわ、あわ、あわ。。。ひとりで3種類の記録は、、、無理だろう。でも、自分が出演するときは、ビデオと録音は自分で手配してたりする。無謀だ、本当は、出演者に専念したい。。。でも、なかなかいい記録がとれたんだよ。

ライブ、色々面白かった。でも、あいのて3人のやることは、あいのてさんにとっても、kananagaにとっても、(一般的には特殊だったりすごいことだったりするのに)当たり前になってることが結構ある、ということに気づかされる。それは、終わってから色々な方が感想聞かせてくださったり、観てくれたひとの日記を読んだりして思うのだ。

なので。

今日は。

あえて。

みつけた日記を(すみません、無断で、とくめいで、)コピペしてしまおうかと。


これは、出演者、あいのてさん赤の野村誠の日記

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今日は、あいのて出演の3人の音楽家、野村誠、片岡祐介、尾引浩志によるライブでした。いろいろ面白かったのですが、途中で、客席がざわざわしているのを聴きながら、それを真似して、舞台上が舞台っぽくなくなり、客席もしーんとしていないので、客席っぽくなくなり、ちょっと会場全体が混沌とした中、かなり長い即興演奏で、どんどん会場全体のテンションがあがっていって、いつの間にか会場全体がグルーブしたこと。そして、最後に、あいのてのエンディング曲を弾き始めたら、何も呼びかけないのに、子どもたちが、席を立って、ステージのすぐ下まで集まってきて、そして、片岡さんが楽器を渡すと、みんな演奏を始めたこと。そして、最後の曲が終わって、あいのてさん3人が去った後、残った子どもだけで、楽器を演奏し続けたこと。あいのてさんがいなくなっても、音楽はつづくんだ。ちょっと、得した気分の体験でした。

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以下、観に来てくれた方の日記色々
(ご本人様、もし、お名前だしたほうがよろしければ、ご一報ください)
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その1


今日は、大阪市立図書館のワークショップに行った。

目的はというと、
”あいのて”という番組に出演されている、あいのてさんに
会いに行ったのです。

”あいのて”という番組は、だい~ぶ前の日記で
書きましたが、NHKの教育番組で、
私が今テレビ番組で1番はまってる番組です!!!

子ども対象のワークショップにもかかわらず
めっちゃ楽しみにしていた私は、
入り口で入場拒否されないか、定員オーバーで入れないかと
ドキドキしながら何とか入りましたw

それから、
あいのての衣装でではるんかな~とか、
TVでは喋ってないから、喋りはどうしはるんやろ~とか
色々考えてたら、普通に始まりましてw

普通の服で普通にお話してはりました。


ワークショップは、番組で使われた素材を使いながら、
その場での即興も入れたりして、めっちゃ楽しかったです☆

自分自身が子どもに混じって、ノリノリになってましたw


番組の音楽の雰囲気を生で楽しめたのと、即興でその場を共有できたことはすご~く良かったなと思います。

それから、
時間もだいぶ経って、子どもも徐々に好き放題な感じに
なってきて、泣いてる子どももいれば、怒ってる親もいてて、色んな声が交じり合った中で、1からの即興が始まった。

最初、どうなるんやろ~
って思いながらドキドキして見てた。けど、ある1点から
がらりと空気が変わって、会場全体が1つに包まれたように感じた。


それまでも、会場で一体っぽいことはあったけれど、
また違う空間ができたように感じた。ある1点っていうのは、
野村さんがピアノを弾き始めて少ししたところからやと私は思いました。

状況を上手く伝えられないのがすっごく悔しいw


その後にはまたまたびっくりなことが!!
その即興が終わった後にエンディングの曲を演奏し始めはったんやけど、
子どもが舞台に寄って行った。

はじめは3人くらいやったけど、何回も繰り返していると徐々に子どもちゃん達が集まり始めて、最後は3分の2は前に出てたんちゃうかな…。

舞台に上るわけでもなくって感じでした。
最後は楽器をしてる子もいたけど、何で集まってたのか
めっちゃ不思議やった。
音楽の力ってすごいなぁ~って思った。
それから、子どもの正直な感想がそこに出てるんやなって
思いました。


♩♪♫♬♭♯ ♩♪♫♬♭♯ ♩♪♫♬♭♯ ♩♪♫♬♭♯

終わってからは、野村さんとお話するチャンスがあって、
色々お話ししました。

忙しいのに有難うございましたm(__)m

うちのことなんか、ほぼ知らないに等しいにも関わらず、
快くお話ししてくださって、良い時間を過ごすことができました。
ハイ。

また時間があったら、色んなところへ聞きに行きたいです。
大阪市民じゃないのに無料で参加したサこーでした。

♩♪♫♬♭♯ ♩♪♫♬♭♯ ♩♪♫♬♭♯ ♩♪♫♬♭♯


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その2


もう平気。碧水ホールで鍛えたから。全然平気。

何が起ころうとも。全然平気。

客席と舞台の仕切りがなくなったって慌てない。全然平気。

MCがオウム返しだって? 全然平気。

だって、「こんこん。ごほん、ごほん。あ~あ~。ええ~ん。」

どんな音だって「あいのて」いれれば ほら!音楽になるんだよ。

即興だってうまれるよ。

それもまじだよ。すごいよ。

だから、みーんなひきつけられる。

自分たちの発したノイズ?から音楽が生まれるんだものね。

どんどん惹き付けられる。

不思議だよ、ほんと、「あいのて」ってやつは♪

???

終演後、さをりも無事手渡せて。ちょっとお喋りして、

そしたら急に、片岡さんがピアノを弾き始めたよ。

私も舞台に上がって、すぐ側で聞いてたよ。

そしたら、急に 突然に「あいのて」入れたくなったんだ。

たくさんなパーカッションがおいてある。

カウベル手にとり、叩いてみたよ。

リズムにあわせて、ずらして、連打して。

彼の音を聞きながら、音とリズムで会話する。

最高!

「さをり、ありがとね! うれしいよ☆」ていう気持ちが伝わる。

生まれて初めてだよ、あんなに肩の力を抜いて音楽したの。

楽しかった。

***

のむさん、かなさんにも「作品展にお二人のさをりを出展しますよ、

著書と一緒に並べますよ、そのあとお届けします。」と話しました。

末娘も一緒に食事に行って、電車だったものだからビールで乾杯しましたよ。(のむさん・かなさんお茶でした)

おいしくて、おいしくて、うれしくて、すてきな時間がもてました。

みなさんお相手ありがとう。

みなさんのさをり、綺麗な色に織れてます。

今日はさをりを渡してもいないのに、御礼をたくさんたくさん頂いちゃいましたね。

ほんとにステキな時間でしたよ。

ほんとに、ほんとに、ありがとう♪

今日の写真は・・ステージ終わりに子供たちがいっぱい集まってきたので可愛くって撮りました。
このあと思い思いに楽器を持ってみんなが演奏に加わりました。


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その3


NHK教育テレビの「あいのて」

http://www.nhk.or.jp/youho/ainote.html

に出演されている、野村誠さん、片岡祐介さん、尾引浩志さん
の3人が大阪中央図書館にくる!とのことで見にいきました。

そらもう楽しいのなんの!


子供番組から飛び出してきているので、
観客はちびっこ満載なんだけど、

「はあ~~~イ!みなさあーん!うたをうたいましょうねえ~~!」ってな教育くさいものじゃあ当然ありません!!

親のがノリノリな光景も!

何がカッコイイか。
変に子供に合わせるわけではなく本気でおもしろ即興。

ちびっこらに「こーせーあーせー」言わんでも、やりたくなっちゃう~わくわく~~♪

リズムのコール&レスポンスがあれば、みーんな一緒になれちゃうし、なにしろあいのてお3方が、会場の空気、子供の様子にあわせて、ずいずいと即興的にすすめていくので、与えられたステージを見せられてる感ではなく会場全体が自発的な音楽なのです。


そして、自由。

わくわくの理想型です。

何人かちびっこも舞台に上がったり、最後は舞台に楽器をおいて、触りたい子は前まで行ってたんだけど、

いっちばん印象的だったのが。。

終わった後にほぼ全員の子供が、わっさわさわっさわさ舞台上の
楽器を触りに!!

すごいよ~!!あいのてさんたちがいなくなっても、
あそこにはおもしろいものがあるっっ!
もしくは、すっげえおもしろかったらいきた~い!!

興味しんしんしんしん。。
ちびたんたちからそんなオーラが出てました。

ちびっこらのカラダとココロにも、ホンモノのグルーブ感が
びんびんキタのでしょう。

わかりにくいものではないようにの工夫はするとしても、ちびっこらもホンモノを体験。

大人も子供もわくわくしたいもんね。


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その4


大阪市中央図書館での「あいのてさん」のライブに行ってきました。

当然というか、お客さんはほぼすべて子供(就学前から小学校低学年ぐらい)とその親でした。

ゆる~い(けどホントはすごい)演奏(というか交換・交歓)を軸に、次々と会場全体の雰囲気が変わって行くのに目を見張りました。子供たちは夢中で聴き入ったり、飽きてきてぜんぜん聴いてないようすだったり、それでもやっぱりノっていたり、そのうち泣き出したり。

こういうの、子供はともかく、親たちはどう思って聴いたり聴かせたりしているのだろうか、親たちはどうしていいかわからなくて、あんまり楽しんでないんじゃないか、と、ちょっと心配も。

終了間際のあいのてエンディングテーマでは、ステージ前に子供が自然発生的に集まりだして、楽器(というかいろいろな道具)を触りだして、えらいことに。
演奏中の撮影はだめなので、写真1は演奏終了直後のようすです(ちょっとわかりにくいけど)。

ところが、写真2はその数十秒後のようすです。子供たちがステージに上っちゃってるのはともかく、親たちが群がってきて楽器をいじくっているではないですか。

なーんだ、大人もじつは興味津々、ノリノリだったのに、子供たちみたいに席を立って行くことができなかっただけなのでした。

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ことばち戦争紙芝居、本番前最後のWS

2006-10-21 | 日記
今日は、音響のことを色々確認したかったので、はやめにココルームへ。住み着き猫の木炭(黒猫、みんな好きな名前で呼んでいいらしい)が、今日はやけになつっこい。ごろごろいって寄ってきたが、そのうち、のびしたついでに完全に腹を天に向けて脱力。木炭にこんなになつかれたの初~、うっとり~。

お昼ごはんを食べてるとき、上田假奈代さんから、ウクレレ前田さんが亡くなったのだと知らされた。えっ、、、、亡くなってしまったの?kananagaは、前田さんとは、直接ちゃんとお会いしたことはなく、お会いしてみたいなあと思っていた。ブログを時々のぞいていた。闘病記の感じも、すごく好感を持てたし、入院中でも、「ウクレレ前田も気になる関西のライブ」みたいなトピックで色々紹介してくれているのも面白かった。あうっ。ありがとうございました、ご冥福をお祈り致します。。。

今日のWSは、まず、なにがなんでも無理矢理通して(kananagaは音楽・音響担当なんだけど、結構バタバタして大変だ)、それをビデオにとった。で、それを見ながら、とめながら、段取りをどんどん確認。今日だけは、本番前最後のWSなので、kananagaも結構遠慮のない口調だったかも。でも、WSメンバーに、いい感じの信頼関係が築けていると思う。5歳~78歳までのメンバーが、すっかり仲間になっている。これ、結構面白いと思う~。今日のWSは40分くらいおしてしまったが、よし、これで、あとはそれぞれの仕事を確認して、んで、本番を思いきり楽しもう!

みなさん、ぜひ、観にきてください。
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ことばち~ことばをともだち「この空の下劇場」
一昨日から、昨日から、明日へ、つづいている空だから。
今日、この空の下は劇場。

ワークショップから生まれた作品たち、アンテナ公演はらっぱ劇場から発掘されたアーティストたち、
こんにちわ委員も、あなたもわたしもこの空の下に大集合。
なにが起こるかわからない。
旅するようにみつめていたい。
みつめていると、わくわくしてくる。
わくわくは呼吸にかさなり、いつのまにか、あなたはこの空の下劇場にひとりだって、気づくことでしょう。

2006年11月4日(土)
会場:cocoroom
開始14:00
(紙芝居「ねえおじいちゃん~こんなこともあったよ」は、たぶん、3時半~4時くらいからだと思われます。時間は、流動的ですのでご注意ください。)

料金500円

内容

障害をもつ人たちとのワークショップで生まれた舞台作品の発表

こどもたちとのワークショップで生まれた作品の発表

紙芝居劇ワークショップで生まれた作品の発表

対話サロン「こんにちわ委員会」

アンテナ公演はらっぱ劇場で発掘されたアーティストたちの発表

cocoroomスタッフによることばちをめぐる報告的発表
主催:ことばち実行委員会/大阪市/(財)大阪都市協会
助成:(財)地域創造

問い合せ:ココルーム
〒556-0002 大阪市浪速区恵美須東3丁目4番36号フェスティバルゲート4F
tel.06-6636-1612 / fax.tel.06-6636-1662
営業時間 12:00-22:30
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明日からあいのてさん3人の関西ツアーにつき、夜、うちにあいのてさんが集結。みんなで温泉へ。うお~、温泉久しぶり~、ゆるむ~。

自分の分の告知とひとの分の告知

2006-10-20 | 日記
kananagaは、10月24日に出演。24日はかなりゆるーい感じのライブ構成になるらしい。ちなみにこの日の飛び入りゲストは、バート君(鍵ハモ、他/11歳)。ん?飛び入りじゃなくて、ちゃんと予定されてるじゃないか。。。

10月22日から25日まで、NHK教育テレビでおなじみの「あいのて」のあいのてさん3人が関西ツアーをするので、一緒に宣伝しちゃいます。kananagaは、自分がでない日も会場に行ってる可能性大。会場でお会いしましょう~。


■10月22日(日) OPEN 13:30 START 14:00~
大阪市図書館フェスティバル「一緒に楽しもう!音・おと・音楽♪」
http://www.oml.city.osaka.jp/topics/06fes.html
※当日先着順のご入場となります。(定員300名)入場無料
於:大阪市立中央図書館5階大会議室
大阪市西区北堀江4-3-2 TEL.06-6539-3300
http://www.oml.city.osaka.jp/ 

■10月23日(月) 20:00~
於:フレイムハウス 大阪市中央区淡路町1-6-4
TEL.06-6226-0107 チャージ:2000円
http://www.katana.cx/~fureimu/
NHK教育テレビのエキセントリックな幼児向け音楽番組「あいのて」企画・出演中の野村誠、片岡祐介、尾引浩志の3人によるライブ。
ひょうたん楽器の奥田扇久も加わって、どんなことになるのか、全くもって不明。

■10月24日(火) 19:00~ 京都"まるる/MARURU"
京都市左京区川端通二条上ル東側 リヴァク鴨川II 2F(ローソン2階) 075-771-1230 チャージ 1000+オーダー
出演:UooMoo/マロン/野村誠、林加奈、片岡祐介、小松正史

■10月25日(水) 滋賀県近江兄弟社小学校教育会館
NHK教育「あいのて」出演中の野村誠、片岡祐介、尾引浩志によるライブ。対バンは絵本作家の市居ミカさん率いる「鍵盤ズ」
OPEN 16:30 START 19:30
大人¥1,500 子供(18才以下)¥500 5才以下無料
於:近江兄弟社小学校教育会館
滋賀県近江八幡市市井町177  
http://www.ob-sch.ac.jp/

眠い眠い

2006-10-19 | 日記
今日はやたら眠かった。何か作業とか仕事してると結構すぐ、舟を漕いでしまう。昼寝、というか仮眠の回数、、、えーと、少なくとも5回はやってるな。

それから、今日は暑かったな~。暑いのきらーい。かといって、冷房だって、きらーい。寒いのはいくら寒くても(-20度くらいまでは)許す(着ればいいし、暖房入れたらいいし。)。昼寝して、ものすごい寝汗をかいてしまった。

疲れがたまっているのが「眠い」というのに現れるのは、健全なことだと思うので、よしよし。

京女、声と身体の表現

2006-10-18 | 日記
京女で授業。いつも、すこーし遅刻してしまう。かなり余裕を持って起きているのに。早く起きすぎて油断しているのか?時間あるぶん色々用事しちゃうし、それもあるけど、いや、でも、ちょうどよく起きたときはそれはそれで楽器の準備であわあわして、すこーし遅刻したはずだなあ。まあ、いいか。。

今日やったことと、それについて思ったことをメモっておく。今日のメインテーマは「身体と声だけの表現」。

「音・リズム・からだ」にのってる音遊びを発展させてみる。「しゅ~」を汽車にみたて、「しゅっしゅっしゅ」「しゅーーー」「ぽっぽー」「(トンネル)ゴー」「(おなかがへる音)ぐ~」でkananagaの汽車身振りに合わせてみんなでアンサンブル。

「おなかと背中」、おなかを押したら声、背中を押したら身体で音を出す、という約束で、人間が楽器になる。学生みんなを、すーちゃんとkananagaと学生2人の4人で、演奏してまわった。

「にっこりずむ」。笑い声のみでリズムアンサンブル。結構タイトにキープしたほうが面白い。そこに、kananagaやすーちゃんがボイスソロ。kananagaは最初からある程度「ぎゃー」というひとだとばれているが、すーちゃんは、見かけがおとなしいお嬢さんに見えるので、そのギャップに、学生たちはうけていた。

で、すーちゃんとkananagaの年齢を、学生にたずねられた。実はずいぶん気になっていたらしい。2人とも、5歳くらい若く見られていたようで、正解を言ったら、「どええ~~」と驚かれた。

すーちゃん主導の劇遊び。6人くらいのグループにわかれて、身体の動きと声とで、ひとつの機械というか、装置をやってみる。みんな、すごく面白いのやってくれる。終わり方にも、しっかりこだわりがあるのが、また、えらい。

この前ザウルスに教わった簡単サンバのリズムを、みんなでやってみる。今日持ってきた楽器は、レモのたいこ系、カスタネット、たたいてならす筒、タンバリン系、シェーカー、トンカチ、アゴゴやフライパンなど金属系、など。それに、すーちゃんの提案でサンバの基本ステップを投入。残り時間5分のサンバ。こういうシンプルなことは、また時々やってみたい。

アンケートをとった。この授業の、感想、改善点、希望、提案、質問などを、とくめい(名乗ったほうが書きやすいひとは、名乗ってもいい)で書いてもらった。これをもとに、来週は、kananagaとすーちゃんでトーク形式でお答えしようとしている。


「しゅ~」「おなかと背中」「にっこりずむ」あたりで思うこと。特に、「おなかと背中」か。いきなりだったので、みんな、音のバリエーションが意外と少ない(でも、ときどき、かなりそのひとでないとでない感じの音を繰り出してくるひともいるし、たぶん、とまどいながらも結構楽しんでくれていたのではないだろうかとは思うが)。まあそりゃあ、日常生活にボイスパフォーマンスやボディパーカッションが組み込まれてるひとって、あまりいないからね、慣れてなくて当然。kananagaやすーちゃんがもっともっと見本を見せたほうがよかったのかな。今度、巻上公一さんのCDでも、みんなに聞いてみてもらおうかな。

ここは説明不足だったかも、とはいえ、ここが難しいところ。「説明」って、結構難しい&微妙なところがある。やってみる前から説明する、例を示す、っていうのは、両刃の剣。例があれば、わかってもらいやすい、でも、その例にひきずられて、新しいものがでにくくなる可能性がある。みたことのないものに出会いたい気持ちがおおいにあるkananagaとしては、説明し過ぎちゃうのが、もったいないことがある。

あ、そうだ、単純に学生の人数が多いので(50人以上)、対話を作り出すのにかなりエネルギーと集中力と話術が要求される、というのもある。

あと、よくわかんないでやってる感じっていうのは、わかってしまってからでは絶対だせない味わいがあるので、そこをすっとばしてしまうのもったいないんだよねえ。上手になっちゃったら、技術や経験があるぶん、初めてやってみる感動は、ほっといたらでてこない。そこを呼び起こすには、ひと工夫ふた工夫いる。不安とか開き直りとか緊張とか初々しさとか玉砕とか、大事だなあ、と思う。

とはいえ、ちょっと例を示すことでスイッチが入り、飛躍的に発展してくれることも、よくある(っていうか、こっちのほうが、基本なのかもしれない)。何日か前の日記に書いたが、説明してもらって、安心できれば、肩の力が抜けて、のびのびできるのだ。

緊張して勢いをもってやることと、安心してのびのびやることと、表現としては、両方、いいな。「緊張・勢い」なことをするには、新しいこと、未知なるものに、失敗を怖れずに(怖れてもいいけど)挑戦したらいい。「安心・のびのび」なことをするには、準備や練習をしっかりやったらいい。あ、でもこれ、「緊張・のびのび」も、あるなあ。初めてのことでも、開き直れば、のびのびになる。「安心・勢い」も、余裕に普通にあるなあ。練習や準備をしっかりやったうえで、新鮮さも継続させれば。

すーちゃんの、機械をつくってみる劇遊びのときの発表、みんな緊張しながらもすごくのびのび面白いことをしていた。そっか、まずグループだったらやりやすいのか(それから、考える時間があったら、いいのか)。

以前、太陽クラブの歌の監修をしたときを、思い出す。ひとりひとりソロがまわるようなのもいいかな、と思ったら、そういうのはあまりに緊張しちゃうので、みんなで一緒に歌えるシンプルなものがいい、と言ってもらった。ふむふむ。

サンバも、みんな楽しかったみたい。これは、極めて安心系。あー、それだったら、音遊びの「音の運動会」をやってみても、いいかもしれない。楽器リレーで、みんなで応援。

でも実際保育の仕事についたら、どー考えても、初めてのことばっかりに遭遇してあわわとなるだろうから、今からある程度の無理に挑戦してもらうのもいいのかもしれない、と思う。よし、両方だ両方。

授業終わりに、児童学科の常勤の音楽の先生の深見さんが顔を出してくれた。話してるうちに、来週のトークに深見さんもゲスト出演してもらうことになった。来週、またもりだくさんだ、入りきるんかいな。